今日は昼の仕事だけだった。夫に迎えに来て貰ってディノスへ行った。友人から10月31日までの映画の招待券を貰っていた事を思い出して、慌ててMIB2を見に行く事にした。

ディノスはゲーセン&カラオケ屋さんだと思っていたので、映画館もあるとは知らなかった。行ってみると映画館の方は48席しかなく、こじんまりとしたミニシアターだった。席と席の間が広く、身体の大きい夫でもゆったり座れたのが良かった。映画をタダで見れたので、帰りは近所の中華バイキング980円に寄って、満腹で帰宅した。

この日記、時に飛んで日記や秘密が消えてしまう事があるらしいですね。ウチのマックとは相性が良いのか、未体験ですが。。。でも怖いので家ではシンプルテキスト(WINのメモ帳?)に書いて、会社ではヤフーメモに書いてコピペしてます。

大変申し遅れましたが、お気に入り登録して下さった皆様、ありがとうございました。秘密があります↓
0:00-6:00 13室掃除

今日は先輩Hさんと先輩Nさんとの勤務。この組み合わせが私的には一番好きで安心できる勤務だ。油断して叱られないように注意しながら、黙々と仕事をした。

いつものフロントS氏が休みで今日のフロントは人の良いフロントM氏だった。S氏と違って働き者なのでフロントM氏がいてくれると、とっても仕事がラクだ。私達が部屋に入る前に業界用語で言う”はぎ”をしていてくれる。

”はぎ”と言うのは私達が仕事をし易いように、客用リネン類を持って私達より先に部屋に入って、ベッドの布団を剥がして、ゴミをまとめて、洗い物を洗面所に出しておく仕事だ。ベッドの布団を剥がすのがメインなので”はぎ”と言うらしい。

次々と部屋が空いた場合など、先にはぎをしていて貰うと、とっても助かる。フロントM氏は、はぎ好きなのでベッドメイク係には大人気だ。

今日は珍しく”お風呂ラッキー”の部屋が多かった。はぎをして貰っている上にお風呂がラッキーだと、ものの5,6分で掃除が終わってしまう事がある。控え室やフロントのモニターと同じ物が社長宅や本社事務所にもある。掃除にかかった時間もモニターに表示されるので、あまり早く掃除が終わると何かと都合が悪いらしい。

先輩Hさん「あんまり早く掃除が終わると手抜きしてるんじゃないか?と思われそうだし、そんな簡単な仕事ならって人を減らされたりすると困るから、ゆっくりして行きましょ♪」

みかやん。「ゆっくりと言っても何もする事ないじゃないですか?」

先輩Nさん「こーゆーどぎの為にエロビデオあるべさ。うしし」

みかやん。「でもフロントにはバレバレじゃないっすか」

先輩Hさん「フロントM氏は、はぎに入ってるから大丈夫♪」

みかやん。「なるほど」

先輩Nさん「そんな事で文句たれるような人でないしね」

って事で、大急ぎで掃除をして各部屋でエロビデオ鑑賞会をした。

1本目は、どう見ても教師に見えないエロ顔の女教師と、これまたどう見ても高校生に見えないチャラ系の男子高生が2人。同時に声を揃えて「先生!逝く〜〜!」。三人で大笑いしてしまった。

2本目からはずっと単調で面白くもなんともなかった。しいて言えばスイカ大の乳の巨乳娘がいたのと、コスプレでガッチャマンとピンクナースがあったくらいだった。

先輩Nさん「ただ上になったり下になったりして、あーんあん言ってるの見ででも面白ぐないわ」

先輩Hさん「もうこんなモザイクなんか外しちゃえばいいっしょね」

先輩Nさん「いまどぎモザイクなんて興ざめだべさね」

最後の部屋で、ようやく私好みの美形AV男優が出てきた。顔に似合わないマッチョな身体で、私が好きな黒髪の外人だった。赤のビキニをはいて一人でずっとクネクネ踊っているのが妙に笑えた。クイーンの曲に合わせてただひたすらクネクネ踊っていたが、やがてビキニパンツを脱いだ。

先輩Nさん「ちょっと!このモザイク随分大きぐないかい!」

先輩Hさん「モノがデカイって事でしょ。外人だもの」

先輩Nさん「あぁなんか手でいぢってるよ。発射する気だね」

先輩Hさん「最後だから発射するまで見てから帰ろうか」

みかやん。「はいっ!」

私達の期待をよそに発射するかしないかという所で画面が切り替わって、黒の皮パンツをはいた別の外人男がクネクネと踊りだした。

先輩Nさん「やんや!頭にくるね!なんだのさ!」

先輩Hさん「楽しみにしてたのにガッカリだね」

みかやん。「それにしても綺麗なお尻でした」

先輩Nさん「うっとりしてる暇ないよ!帰るよ!」

とモニターを見ると25分も掃除してる事になっていた。

慌ててフロントへ「222号室終わりました」と電話した。フロントM氏に「なんかあったの?」と聞かれ、「いやもう、お風呂とトイレがわやで、しどい目に遇った。三人でわっさわっさかだづけで今、終わったわ。ゆるぐながった(大変だった)。あぁこわい(疲れた)」と答えて、私達に茶目っ気たっぷりの表情で舌を出してみせる先輩Nさんだった。
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ついに我が赤黒チームがJ2へ転落。
赤黒サポにとって今日が終戦記念日になってしまった。

赤黒が負けて降格して、ショックのあまりキーボードを打つ手が止まるみかやん。でした。
で、昨日の続きです。

新人Oくん「でも俺もっと正直に言えば、出会い系もピンサロも決して下心が無かったわけじゃなくて、”あわよくば彼女ゲット”と思ってたんっすよ。”とにかく手っ取り早く彼女が欲しい”と思ってたのも事実なんっすよ。そしたらもう金もかからないでヤリ放題とか思ってたんっすよ。最低じゃないっすか」

みかやん。「そんなまるで下心の無い男と遊ぶなんて、女の方だってつまんないと思うし、逆にそーゆー男は男としての魅力に欠けると思うよ。あたしの親友は34才の独身男なんだけど恐ろしくモテるの!下は平成生まれから上は40才位までの女がいて、特にいつもは18.〜22才くらいの若い女の子と遊んでるの。あたしが知ってるだけでも30人位の懇ろの女がいるんだよ。とにかく優しくて、その時一緒にいる女に全エネルギーを降り注ぐから相手の女は”この人ったらこんなにも私の事が好きなのね”って、本気で勘違いするんだよ。極端だけど、あーゆー男の方が女受けがいいのは事実だと思うよ」

新人Oくん「みかやんの親友を是非俺に紹介してほしいですね」

みかやん。「ってゆうか親友の女友達を紹介して欲しいんでしょ」

新人Oくん「あっバレちゃいました。すいません本当俺、こんな奴なんですよ。今までの俺も金と女を秤に掛けるなんて最低っすよね。だから今、必死で働いて金の亡者みたいになってるんっすよ。本当俺、自分でもつくづく最低の男だって思うんっすよね。今の俺は彼女をつくる資格なんてないっすよ」

みかやん。「そこまで思い詰める必要はないよ。もっと女に対して悪魔みたいな事してても、悪い事してるって気がつかない男だっているんだよ!食べて行くのに困らないんだったら、仕事を減らすとかしてデートのひとつもできるような時間を作った方がいいんじゃないの。23才って言えば遊んで一番楽しい時期だし、今、遊ばなかったらいつ遊ぶの?って感じだよ。それにいろいろ話を聞いたけど、あたしはOちゃんを最低な男だなんて思わないよ。ずっと今時珍しい好青年だって思ってたくらいだよ」

新人Oくん「出会い系でも全然モテなくて、ピンサロ通いもしてた俺がですか?この時点でもう終わってるじゃないっすか〜。彼女なんか出来ないっすよ」

みかやん。「そんないちいち”出会い系でも全然モテなくて、ピンサロ通いもしてた俺だけど宜しく”なんて言う必要ないっしょ!あたしと違って”若い”ってだけで、仕事でも恋愛でもいろんな可能性が無限大に広がってるんだよ!いつまでもそんな事で腐ってたらもったいないよ!充分過ぎる程、反省もしてるんだからもう過去の自分は捨てて、前を向いてちゃんと新しい自分を見つけなさいっ!」

新人Oくん「じゃあこんな俺にも彼女を作る資格ありますか?」

みかやん。「大アリだよ!さっきから言ってるっしょ!(怒)」

新人Oくん「すいません(汗)。こんな俺にもなんか明るい兆しが見えてきました。みかやんって男友達がいっぱいいるから、その中に一人くらい俺みたいなバカがいてもいいかな?って思って、話してみたんっすよ。今まで誰にも言えなくて悶々としてたけどスッキリしました。みかやんの周りに年下の男友達がいっぱいいるのも、みかやんが”男らしい”と言われるのも納得っす!俺も”姉さん”って呼んでいいっすか?」

みかやん。「結局、姉さんかい。はあぁ。男友達はいっぱいいるけど誰もあたしを女だなんて思ってないからねぇ。女捨ててるわけでもないのに。。。(ブツブツ)」

新人Oくん「いやぁ〜。みかやんに話して良かったっす〜」

みかやん。「いつもこうだよ。あたしだって女なのに。。。」

新人Oくん「いや本当、会えて良かったっす〜」

みかやん。「ちょっと!ひとの話、聞いてる?」

やれやれ。

准さん、アルアルさん、太郎さん、流しの家庭教師さん、ご挨拶が遅れてすみませんです。
yahoさん、けいさん、kaosさん、お気に入り登録ありがとうございます。皆様へのご挨拶は明日の日記で。。。(m_m)。

さて、秘密です↓
0:00-6:00 12室掃除

今日は先輩Sさんと新人Oくんとの勤務。予めメールで心の準備をしておいた。
O君「MDの準備はOKっすか?忘れないでくださいね」
みか「準備OK!今夜は手強いSさんと三人だから頼りにしてるよ」
O君「そりゃ手強いすね!なるべく早く行くので待っててください」

久しぶりに新人Oくんとベッドを組んだ。生理の血の時は私が白子の時は新人Oくんが汚物処理をして、先輩Sさんと新人Oくんがベッドを組んでいる間に、私が新人Oくんの仕事の準備をして、私と先輩Sさんがベッドを組んでいる間は、新人Oくんが私の仕事の準備をするという完璧な連携だった。

新人Oくんと私でお互いの仕事をチェックしあいながら、バタバタと立て続けに掃除して控え室へ戻った。

先輩Sさんは「ウチ今日、忙しくて家で眠る暇なかったんや。あんたらと三人でどないなるか思ったけど、こんなに頑張ってくれると思わんかったわ。ウチ感激や。安心して寝かせて貰うわ」と、仮眠に入ってしまった。

新人Oくん「あの〜。俺の話ってかグチ聞いて貰えないっすか?」

みかやん。「朝迄じっくり聞いてやるから姉さんに話してごらん」

新人Oくん「実は俺、前にすっげー好きな女がいて”付き合って”って言って、普通にデートして普通にヤッてたんっすよ。俺としてはちゃんと"彼女"と思って大事に付き合ってたんです。俺が大事にしてても他の男の影が消えないんで、ある日ちょっと怒っちゃったんっすね。そしたら”なんでアンタにそこまで言われなきゃなんないの!彼氏でもないのに”って逆ギレされて、そん時初めて”こんなに大事に思ってたのに俺は単なるセフレだったんだ”ってわかったんっすよ。俺なんかこんなモンっすよ」

みかやん。「酷い話だね〜。でも縁切れて良かったでしょ」

新人Oくん「そのあと俺、出会い系サイトにハマったんっすよ。早くヤリたいからじゃなくて金かかるから早く女の子に会いたかったんっすけど"直アド教えて"ってメールすると、返信が激減するんっすよ。俺はただ文面どおりGLAYの情報交換が出来る女友達が欲しかったんっすよね。最終的に一人だけ会ってくれて、会ったのは1回っきりだけど、今でもGLAYの情報交換してるんっすよ。金はかかったけどラッキーでした」

みかやん。「出会い系にハマるタイプとは思わなかったよ」

新人Oくん「丁度その頃、俺の親友がピンサロ通いしててよく誘われたんっすけど、気分じゃなくて断ってたんっすね。でもその頃の俺は派遣の仕事をしてたから結構稼いでたんっすよ。たまには親友に付き合ってやるかぐらいに思ってたのに、俺今度はピンサロにハマってしまって。。。」

みかやん。「ピンサロって具体的にどんな事する所なのさ?」

新人Oくん「個室になっててパンツ脱いだら消毒液みたいのをかけられて、こう手と口で」

みかやん。「身振り手振りはしなくっていいって!”俺はシャイですから”とか言ってなかったっけ?」

新人Oくん「変に金持ってたのが災いしたんっすね。そーゆー店の姉ちゃんってどこか事務的で疑似恋愛みたいなのもさせてくれない雰囲気があったのか、それこそ俺シャイだからそーゆー店のお姉ちゃんの気をひくような器用な事もできなくてか、店を出る度に虚しくなってたんっすよ。でも半年は通ってました」

みかやん。「そーゆーお年頃だったんだろうし、それはそれでいいんじゃないの?」

新人Oくん「その後すぐ派遣の仕事辞めてピンサロ通いもやめたんっすよ。で、今に至るんです。セフレだった女個人に未練があるとかじゃないんっすけど、変な事考えたりバカな事しないようにってガムシャラに働いてしまって、今度は彼女を作る時間もないんっすよ。こんなんじゃ俺、男として全然ダメじゃないっすか」

みかやん。「ダメかどうか判るのはこれからじゃないの?今後のOちゃん次第だと思うよ。それにあたしは、ピンサロ通いがバカな事だなんて思わないよ!23才の若い男の子が何で朝も昼も夜も働くのか、ずっと気になってたけど、そんな重い十字架背負うみたいに、ガムシャラに働く事じゃないと思うよ」

そうこうしてる間に本当に朝になってしまった。

明日の日記へつづく
0:00-6:00 13室掃除

今日は先輩Sさんと先輩Nさんとの勤務。前回超ハイテンションだった2人だ。今日もハイテンションかと思えば、今日は先輩Nさんが「眠て」を連発して控え室へ戻る度に爆睡していた。先輩Nさんがおとなしいので先輩Sさんも静かに過ごしていた。静か過ぎて私も眠くなった。

午前三時にフロントS氏が控え室にきた。

フロントS氏「引継の時に聞いたんだけど、201号室のお客さん2泊目なんだってね。昨日の朝7時の段階で1度、精算したんだってさ。1度も外へ出ないでラブホテルに2泊って珍しいお客さんだよね」

先輩Nさん「何!2泊だって!わちが前に勤めでだホテルには4連泊した人いだよ。しどい(酷い)目に遇った」

それまで寝たり起きたりしていた先輩Nさんが、急に起きて語り始めた。

先輩Nさん「最初わちらもフロントから2泊目だって聞いだのさ。そろそろ帰るがと思ったらなんもさ。2日目の夜にフロントさ”大きいゴミ袋を持ってきて下さい”って電話かげできて、わちが持っていったんだ。”バスローブやタオルもお取り替えしますよ”って言っても”このままでいい”って言うし、スキンの箱持って”まだあるからもう少し頑張るわ”とか言ってんのさ。して何気なぐテーブル見だらアンタ!ゴミの山だもんだもの。ベッドの枕元もわやわやさ」

先輩Sさん「部屋変わって貰ったらええやんか〜」

先輩Nさん「”このままでいい”って言い張って、どもなないのさ。して3日目になったらメイク係もみんな知ってでさ。どうかわちらの班が掃除に当たりませんように〜!って言ってるのさ。朝の係の人が洗面セットを持って行く度にスキンの箱持って”まだある、まだある”って言ってたんだど。だんだん部屋のドア開ける度にくっさぐ(臭く)なってるんだどさ」

みかやん。「ご飯はどーしてたんですかねぇ」

先輩Nさん「3日分は買って持って来てだのさ。4日目になったらフロントさ”店屋物とりたいからメニュー持ってきてくれ”って電話きて、なんかとって食べでだ。そしたらちょっと!今度”ティッシュが足りなくなった”って電話きて、わちらも参ったよ。その人だぢがいつ帰るか気になって仕事にならないのさ」

先輩Sさん「で、Nさん大当たりやったんやろ?」

先輩Nさん「んだのさ!わちらの班の時間に帰るもんだもの!してアンタ!”おばちゃん!もうやりたくないから帰るわー”って言って帰ったもんだ。やんや参ったわ」

先輩Nさん「して部屋さ行ったべさ。したら臭いし散らかってるし、洗面所やトイレはコビたがってコベコベになってるし、風呂はジャブジャブだし、バスローブは白子やら汁やらでガビガビだし、わやさ!挙げ句の果てに、とんでもない量の使ったティッシュとスキンの空箱が3箱もあったもんだ。もうゴミでゴミで。。。」

フロントS氏「大丈夫?Nさん、涙目になってるよ」

先輩Nさん「その時3人で部屋さ入ったんだけど、あんまりしどくて、どごから手つけていいがわがらなくて、みんなで部屋の真ん中さ座り込んで、なんだが知らないけど3人で大笑いしてまった。前のホテルさいだ時の一番の思い出だわ」

午前5時半、今日最後の掃除は2連泊した201号室だった。恐る恐るドアを開けると、窓が開いていて早朝の新鮮な空気が流れていた。ゴミはまとめられ風呂の栓は抜かれ、どこもかしこも綺麗に片づけられていた。

ベッドの枕元に、らくがき帳が開いて置かれていて”居心地が良かったので思わず2泊してしまいました!煙草臭いので窓を開けて帰ります!また寄せてもらいます!”と書かれていた。

先輩Sさん「嬉しいような寂しいようなだね。客なんだから、こんなに綺麗にして帰らなくてもいいのに。たいした有り難いお客さんだげど、わちらには物足りないね」

先輩Hさん「お陰で早く帰り支度できるんやから素直に喜んどきや」

先輩Nさん「んだね!”おぎゃくさんありがとね”さっ帰るべし!」

いつも疲れ切った無愛想な顔で帰る先輩Nさんだが、今日ばかりは晴れやかな表情でさっそうと自転車で帰って行った。

准さん、アルアルさん、太郎さん、流しの家庭教師さん、お気に入り登録ありがとうございます。皆様へのご挨拶は後ほど改めて(m_m)。
ラブホ2連休で、どうにも物足りないような気持ちになる。

その後、新人Oくんからは毎日メールがくるが、ラブホの話じゃなくてGLAYやサッカーの話が中心だ。

O君「俺ら全然会えないっすね〜(;_;)」
みか「ウチらが2人揃ったら先輩が大変だからでしょ」
O君「半人前扱いは辛いっす(;_;)」
みか「でも26日はOちゃんと私、出番一緒だよ。久しぶりだね」
O君「MD聴ける物持って来て下さい。聴かせたい曲があります」
みか「当然GLAYなんだよね?」
O君「winter,againの歌詞違いがあります。最高っすよ」
みか「んじゃ楽しみにしてるね♪」

土方の仕事の後や、工場の仕事の後など、時間が空いた時にぽつりぽつりとメールをくれる。
なんにせよ他人様に気にかけて貰えるって事は嬉しい事だ。

でり編集局長様のところで見た占いをやってみた。

●下町派ブルーモンキー(自由気ままな雲のような人)
たとえ逆境にあっても明るさを忘れない愛らしい女性です。そのため、周りには悩み事のないあっけらかんとした女性だと誤解されやすいですが、内面は見かけほどスッキリしていません。ワクにはめられたり束縛されることなく、自由で変化のあるスリリングな人生を望んでいるようなところがあり、それでいて意外と寂しがり屋で不安感も常につきまとっているため、安心できる環境が必要です。じっくり考えるよりも直感とヒラメキを武器に、心にピンとくるものを大切にしながらフットワークよく行動します。好奇心も旺盛で活発ではありますが、その時の気分を大切にするので一貫性に欠けることも多いようです。
 切り替えが早いので思いつきで行動しているように見えますが、実際は意外と合理的な考え方をするタイプでもあります。奔放なのはいいのですが周囲を驚かせるような発言はちょっと考えもの。スリルと安心、ヒラメキと合理性というようにどれが本当の自分なのかわからなくなるほど多面的な自分が心の中に混在しているので、気持ちのバランスをとるのが大変むずかしいようです。煮え切らない面があるのも仕方のない事といえそうです。感情の起伏が激しい反面、直感も鋭く、飲み込みが早いので長い話を聞くのは耐えられず、話は一応聞いているのですが一を聞いたら勝手に十まで考えていたりします。直感には自信があるので思い込みも多く、人の意見を聞かない事もしばしば見うけられます。思い込みが外れたと気がついた時はそのままにせず、フォローする事を忘れないようにしたいですね。
 執着心がないので思いきりがよいですが、あきらめも早くあっさりしたところがあります。とはいえ、物事を手際よく処理をする事には長けており、相手の気持ちを敏感に察して、臨機応変に先に先に心配りをする姿が人望を集めています。誰にでも柔軟に合わせていけますが、礼儀礼節のない人や約束の時間には厳しく、折り目正しい女性でもあります。気を遣って相手の顔色をうかがっているようなところもありますが、それもありのままの自分でつきあっていきたい誠実さの現れです。●あなたはお洒落タイプです●

笑っちゃうほど当たってた。
「行けサッポロ!勝利信じ!最後まで戦え!」

赤黒チームを応援する為に札幌ドームへ行ってきました。今日負けたらJ2転落。しかもJが2部に別れて以来の最短転落との事なので、応援にも力が入りました。

新人Oくんや、道外の友人達の為に携帯で試合速報を送りながらも、手に汗を握って携帯メールを打つ手が滑りました。

「スティング」という曲だそうです。
何度、歌った事でしょう。試合の最後の方は半泣きで歌っていました。

(行け札幌)行け札幌
(勝利信じ)勝利信じ 最後まで戦え
おーおお おおー おおー おおお
おおおお おおーおー
おーおお おおー おおー おおお
おおおお おおーおー
行け札幌 勝利信じ 最後まで戦え

久しぶりに勝利の美酒に酔いしれました。
とは言っても、降格決定が早くなるか遅くなるかと言うだけの状態で、奇跡でも起こらない限りJ1残留は無理です。それでもサポーターは最後まで勝利を信じて、選手と一緒に戦います。神様仏様、どうかこの最北の最弱チームに奇跡を起こしてください。
0:00-6:00 13室掃除
今日は先輩Hさんと先輩Sさんとの三人勤務。時に一触即発の状態になるこの2人。今日は何事も起こりませんように(^∧^)と祈るような気持ちだった。

今日からホテルQの枕と枕カバーとベッドカバーが新しくなった。枕が外国の映画に出てくるような大きな枕に代わった。それに伴って枕カバーも特大の物になった。身長が低いので枕カバーを取り替える時、辛い物があるがベッドカバー掛けがラクチンになった。来年の改装に向けての申し訳程度のプチリニュアルだそうだ。

私の心配をよそに先輩達はとても友好的に談笑していた。先輩Hさんが先輩Sさんに、漬け物の漬け方を一生懸命教わっていた。私はと言えば、その横で安心して爆睡したり、午前三時のおやつを頂きながら平穏な事の幸せをかみしめていた。

午前三時半、お客さんが精算を始めた音が控え室のモニターから聞こえてきた。出動の準備をして待つこと5分。お客さんがなかなか部屋から出て来ない。

ようやくお客さんが部屋から出た音が聞こえたので、控え室出入り口のカーテンの隙間からこっそり覗くと、見覚えのある初老の男性だった。男性は部屋から出てきて通路で待っているのに、女性が出て来なかった。これも覚えのあるシチュエーションだ。

男性が部屋入口のドアを開け「あやちゃ〜ん!どしたの〜?」と、猫なで声で、女性を呼んでいた。これも聞き覚えのある声だ。よく見るとチェックのズボンに紫のVネックセーターにヴィトンのポーチを持っていて、顔は名古屋章だ。間違いなく9月6日の日記に登場した”絶倫銀ちゃん”だった。

銀ちゃん「早く帰っておうちでネンネしないと起きれないよ」

あやちゃん「だって歩けないんだも〜ん。足がガクガクして階段降りれな〜い〜。」

銀ちゃん「ほら早く〜。お掃除のお姉さん達が待ってるんだよ」

あやちゃん「まだ銀ちゃんがアソコの中で動いてるような感じするんだもん。階段なんて、感じちゃって降りれな〜い〜」

銀ちゃん「これこれ、お掃除のお姉さん達が聞いてるんだからね」

ギクギクしながら三人でしっかりカーテンの陰に身を隠していたのに、銀ちゃんにはお見通しだったようだ。やがて、あやちゃんが部屋から出てきて銀ちゃんに抱きついた。銀ちゃんは私達が隠れているカーテンに向かって「お掃除の方々、大変お待たせしました」と頭を下げて帰っていった。

先輩Sさん「やったで!噂の絶倫銀ちゃんや!前に来た時はウチだけ休みやったんや」

先輩Hさん「そうそう前は私とNさんとみかやんが目撃したの。確か5回くらいやってたんだよね。あのトシで若い子連れて5回って、ビックリしたよね〜。みかやん」

みかやん。「いいえ6回です。持参スキンが6個ありました」

先輩Sさん「今日は何回やろな?めっちゃ楽しみや!」

と三人で争うように足早に部屋へ向かった。

先輩Hさんが急いで部屋のドアを開けると、ドアの前にゴミ袋があって缶ビールの空き缶が4缶入っていた。

先輩Hさん「前は缶ビール6缶とスキン6個だったんだよね」

部屋のドアをすり抜け、いち早くベッドへ到着した先輩Sさんがベッド横のゴミ袋を確認した。

先輩Sさん「スキンも4個やったわ」

別にがっかりする事でもないのに、皆、肩を落として無言で掃除して控え室へ戻った。

先輩Hさん「確か前も1缶飲んで1回なのか、1回やって1缶なのかわかんないけど”凄いよねアノ年で”って言ってたんだよね」

みかやん。「そうです。前回は土曜の朝のもっと遅い時間に帰りました」

先輩Sさん「ようそんなにハッキリ覚えとるなぁ〜」

みかやん。「私、日記につけてますから。。。あわわ」

先輩Sさん「なんでそんな事まで日記につけとんねや〜」

先輩Hさん「A型だから几帳面に何時〜何時、何部屋掃除とかも書いてるんでしょ?」

みかやん。「書いてます(汗)。給料明細と確認するからですよ〜」

先輩Sさん「銀ちゃんの事も事細かに書いとったんやないの?」

みかやん。「いえいえ。備考程度にメモしといたんですよ〜」

先輩Sさん「ほんまかいな〜?怪しいな〜」

みかやん。「全然怪しくなんかないです〜!」

先輩Hさん「それにしても銀ちゃんも私達にこんなに期待されてたとは思ってないだろうね」

先輩Sさん「ウチなんかスキン7個あったらどないしよ〜思たわ」

先輩Hさん「いくらなんでもそれは期待しすぎでしょ」

先輩Sさん「そやな。銀ちゃんもお年やし。でもたいしたオッサンや」

先輩Hさん「ホンマやわ。。。あれ?大阪弁うつった」

先輩Sさん「あはは!でも下手くそやったわ」

こうして銀ちゃんのお陰で和やかに過ごせた一日だった。
0:00-6:00 3室掃除

今日は先輩Sさんと先輩Nさんとの三人勤務。2人ともゴキゲンで超ハイテンションで現れた。

みかやん。「お二人ともゴキゲンですね〜」

先輩Nさん「今日はベストメンバーだがらね。だははははーっ」

先輩Sさん「みかやんが好きなサッカーで言えばスタメン?あはは!」

と、なんだか知らないが2人で大笑いしていた。既に多少怖かった。

1室目で、先輩Nさんが灰皿とベッド枕元のピアス入れを洗面所に下げてくれていたので、何気に洗って乾かしておいた。

先輩Nさん「こごさ置いだピアス入れ洗ったの?うわはははっー」

みかやん。「いつもどおり普通に洗いましたよ」

先輩Nさん「Sさん!みかやん、普通に洗ったんだど。あっはっは」

先輩Sさん「あははははーーーっ」

先輩Nさん「ピアス入れさ白子入ってだんだわ。うわっはっは」

先輩Sさん「気づかんかったんやろ?あははははー」

先輩Nさん「早ぐ手ぇ洗いなさい!わはははは」

と、また大笑いだ。ますます怖くなった。

ピアス入れは底の方が細くなった形でガラスで出来ている。ガラスと洗面所の照明と白子が反射しあって見えなかった為に、迂闊にも素手で白子を扱ってしまった。白子なら白子と先に言ってくれよ〜(涙)。全然、笑い事ぢゃないだろうが!

午前0時半から午前2時まで部屋が空かず、控え室でたっぷり休憩した。休憩中も先輩達2人は大笑いしていた。何かと思えば先輩Hさんの話だった。さすがのあの2人も、リーダーの先輩Hさんの失敗は本人の前では笑えないらしく、思いっきり笑えるこの日を待っていたらしい。

しかし聞いてみると、それ程おかしい失敗ではない。箸が転がってもおかしい年頃をとっくに過ぎた2人が、いつまでも大笑いしているのは、やはり尋常ではない。壊れてしまったのでは?と心配になった。

ようやく2室目へ向かった。

先輩Nさん「ちょっと!便器さ白子付いでるもんだ!どわははは」

先輩Sさん「ベッドからなんでそこまで走ってんやろ。あはは」

先輩Nさん「女で逝ききれなかったんだべさ。ひぃーひっひ」

先輩Sさん「根元押さえて走ってきたかもよ。ひゃっひゃっひゃ」

いつもの先輩Nさんなら「こったらどごさ白子垂らして何やってんだ!」と怒るハズなのに、笑っているのがとても怖かった。2人でアブナイ薬でもやってきたんじゃないか?と不安になった。

午前2時半からまた休憩に入った。今度は2人で先輩Hさんの悪口が始まった。要するに”リーダーとしての責任感が無い”という事らしいが、リーダーはリーダーで気を使って大変なんだと私は思う。

先輩Nさん「だいたいあの、お菓子の分け方が気に入らないよ」

先輩Sさん「沢山あるのに大の大人に飴1個ずつってなぁ」

先輩Nさん「それに好きな物も選ばせてくれないべさ」

先輩Sさん「うちはあんな、みみっちい分け方できへんわ」

先輩Nさん「最初に頭数で割って分げればいがべさね」

先輩Sさん「だからこないだの煎餅が湿気てたんやで〜」

この会話が延々と朝5時半まで続いた。

食べ物の恨みは恐ろしいと言うけど、いい大人がお菓子ごときの事で、そんなに激高しなくてもいいじゃないか。朝5時半になってようやく部屋が空いて掃除へ向かった。

3部屋目の階段を上がる途中、先輩Nさんが叫んだ

先輩Nさん「今の客、見だ事あると思ったら白子垂らし?」

みかやん。「あぁ!スーツのカッコイイ後ろ姿でした」

急いで階段を上がってベッドの布団を剥がすと、シーツに小さめの丸いシミがあった。前にも来てくれた、後ろ姿のカッコイイ白子垂らしの兄ちゃんだった。

先輩Nさん「白子のシミ見で、白子垂らしの兄ちゃんを懐かしがってるのかい?あはは」

みかやん。「いえ、そんな。今度は顔を見てみたいと思って」

先輩Sさん「えらいブサイクやったりしてな。わはは」

先輩Nさん「今日わちだぢ3部屋しか掃除してないのに全部、白子がらみだわ。あっはっは」

みかやん。「全室白子付きってイヤですね」

先輩Sさん「3部屋って最低記録やないの?わはははは」

先輩Nさん「ベストメンバーで3部屋だど〜。あっはっは〜」

結局最後まで先輩達はハイテンションのまま、大笑いして帰って行った。先輩達の妙なノリに着いていけなかったのと、暇疲れでドッと疲れた。

しのさん、PONさん、ぴ?さん、お気に入り登録ありがとうございます。
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ラブホ2連休で昼の仕事は土、日2連勤だった。夫が休みなので昨日も今日も、昼の職場まで迎えに来てくれた。昨夜はすき焼き、今夜はしゃぶしゃぶを用意していてくれた。ありがたい事だ。共稼ぎの場合の夫選びの条件は”手の掛からない夫”である事だと思う。もっと余裕のある時は、買い物や洗濯までしていてくれる。わが夫ながら出来た夫だと思う。

一昨日手に入れたヴァージニアスリムを2箱、PCの前に置いたまま、夫に言うのを忘れていた。

夫。「ねーねー。これなぁに?なんでココにあるの?」

みかやん。「お客さんの忘れ物なの。あげるよ」

夫。「わーい」

夫は無邪気に喜んでいたが、あの煙草は一昨日の、スキンを風呂の蛇口に結びつけて帰った金無し男が使った部屋に忘れられていた物だ。あの男の物なのか、連れの女の物なのかは分からないが、あのドロドロの浴槽や白子を思い出すと食欲がなくなる。あの男が妙に美形だっただけに余計にガッカリする。

明日は昼の仕事が休みなのでゆっくり、ラブホでの商売道具の足カバーを洗濯しておこう。なんだかんだ言いながら先輩には可愛がって貰っている。商売道具の足カバーと言うのは、よくおばさん達が家で靴下の上に履いているバレーシューズの形をしたカバーだ。底にはプツプツと滑り止めが付いている。

お風呂掃除の時にお風呂スリッパを脱いで靴下になると滑る。かと言って裸足になるのは気持ち悪い。それで先輩達は皆、カバーを履いている。滑り止めが付いているのでお風呂でも安全だ。

しかしどうも見た目が年寄りくさい。もう少し年季の入ったベテランベッドメイクになったら買おうと思っていたら、ラブホ勤めが1ヶ月になった日に先輩Sさんが私にプレゼントしてくれた。

「よう頑張ってくれたなぁ。半端な仕事をしてたら”あの子は昼も仕事をしてるから半端なんや。困ったもんや”って言われるやろ。ウチがうるさく言うても”次、頑張ります!”言うてニコニコしてるし、キツイ事を言うてもめげずに着いてくるやろ。こんな一生懸命なみかやんが悪く思われたら可愛そうや!と思って、ついうるさくなるんや。堪忍なぁ。コレはうちからのプレゼントや。これからも一緒に頑張ろうな」と言って手渡してくれた。

この時はちょっと涙が出そうだったが、やっぱり先輩Sさんは未だにうるさい。

もう一つ。ラブホでは皆、専用のスリッパを履いて仕事をしている。少し踵の高さがある物を履いている人が多い。男の子は健康サンダルが多い。

私はわざわざスリッパを買うのも面倒なので、ホテルQの客室で使われなくなったボロボロのスリッパを履いていた。伸びきっているのでサイズが大きく、油断すると脱げそうになるし、通路を走るとぺたぺたと音がしてうるさかったが、そのままにしていた。するとまたある日、今度は先輩Hさんが、私に踵のあるピンクの可愛いスリッパを買ってきてくれた。

私の手を握り「若いのに、こんなに苦労をした手をしてる。事情はわかんないけど、こんな小さな身体で昼も夜も働いて。。。このスリッパは私からのプレゼントだから、これを履いてこれからも頑張ってね!本当にみかやんってば頑張り屋さんなんだから。休憩に入る時もいつも最後まで仕事してるのも、暇なうちに帰る時の為の後かたづけをしてるのも、ちゃんと見てるからね。。。こんな小さな身体でそんなに頑張って。。。」と声を詰まらせていた。お言葉を返すようで申し訳ないが、若い頃から手はババくさいとよく言われていた(爆)。

お陰様で、専用スリッパに足カバーで見た目はいっぱしのベッドメイク係になった。2連休でゆっくり休んだので明日からまた頑張ろう。明日は口うるさい先輩Sさんと、語気の荒い先輩Nさんとの三人勤務だ。2人とも悪い人じゃない事は分かっているが、2人揃うとやっぱりちょっと恐い気がする。
0:00-9:00 15室掃除

今日は先輩Hさんと、先輩Sさんとの三人勤務。ホテルQへ着くと既に満室だったが、午前三時には6部屋空き「このままお客さんが入らなかったら6時で帰れるかも」と喜んでいた。まったりと午前三時のおやつを頂いていたら、4時半にはまた満室になった。

フロントS氏から「お風呂の工事業者が来てる」と聞いていた。部屋を掃除中、控え室へワイングラスを取りに戻ると、通路に水色の作業服に白い帽子を被った業者風の人がいた。フロントの前の公衆電話で電話をしているようだった。「今時、業者さんも携帯を持ってないと大変でしょうに」と思いながら、「お疲れ様です」と言って通り過ぎようとした。

作業の人が電話で「こんな時間に申し訳ないんだけどさ、金、持ってきてくれないかな?今、ラブホにいるんだけど、いつもの飲み屋に財布と携帯を忘れてきたんだ。頼むよ〜。5千円貸しててくれよ」と言う声が聞こえた。「えっ?業者さんじゃないの?」と、よく見ると水色の作業服じゃなくてジーンズの上下のお客さんだった。チラリと顔を見るともの凄く男前だった。

慌てて空き部屋の玄関前に隠れると、ジーンズのお客さんの声が通路に響いていた。
ジーンズの客「今さ、女が寝たからフロントへ電話して”今からそちらへ行きますんで電話貸して下さい”って言ってラブホのフロントの前から、かけてるんだよ。頼むよ〜。金、持って来てくれよ〜。シャレになんないじゃん。えっ?金、持ってないってフロントの人に言うの?それが出来るんだったら、お前に電話はしないよ。勘弁してくれよ〜。俺を助けてくれよ〜」と情けない声で、電話の相手にすがっていた。

更に「いや、今夜は逆ナンしてきた女なんだよ。俺が誘ったんじゃない。逝って逝って果てて寝てるよ。お前にもまた今度、失神するほど逝かせてやるから、今日だけは俺を助けてくれ」と、どうやら電話の相手は女のようだ。「どこにそんな男の面倒を見る女がいる!」と思って聞いていたら、案の定、断られたようだ。

重い足取りでフロントへ入って行ったので、急いで控え室に戻ってワイングラスを取って部屋へ走った。

先輩Sさん「フロントから電話がきて、通路にお客さんがおるからみかやんが戻るのが遅くなるって、聞いとったで〜何か、もめとったんか?」

みかやん。「財布を忘れたから金を届けろって、こんな時間に別の女へ電話してる男がいたんですよ!」

先輩Hさん「何それ!とんでもない男だね。遊び人風かい?」

みかやん。「それが、顔だけ見るともの凄い美形なんですよ」

そこへフロントS氏が来て「この男の事かい?」と、その男の免許証の拡大コピーを持って来た。

フロントS氏「”申し訳ありません。後日必ず支払います”ってさ」

先輩Sさん「みかやんが言うとおり、かなりの男前やな。ええ男やわ」

先輩Hさん「家は近所だから私達が集金へ行こうか?」

みかやん。「顔は良くても性格が気に入りませんよ。とんだ勘違い野郎です」

と言っていたら問題のその部屋が空いた。お風呂係だったのでイヤな予感がしていたが、お風呂は想像以上に垢が浮いてドロドロで、髪の毛やら陰毛が大量に浮いていた。

それはまぁ仕事だから仕方ないとして、水道の蛇口を磨こうとしたら、蛇口に使用済みスキンが2つ、しっかりと結ばれていた。ゴム手袋をはいて解こうとしても解けないので、思い切って熱湯に近い熱いシャワーを暫くかけて素手で解こうとした。だが今度は熱くて解けない。格闘していたら先輩Sさんが風呂を覗きにきた。

先輩Sさん「なんやのそれ!とんでもない男やな!」

みかやん。「全然、取れないんですよ〜。えーん」

先輩Hさん「それはカッターで切った方がいいんじゃない?」

と言うので、勇気を出して蛇口に巻かれたスキンをカッターで切った。あの男の白子がダラリと床にこぼれた。風呂場に白子の臭いが充満して「おえぇ〜」となった。フロントS氏に言ってオゾン殺菌&消臭をして貰う事にした。

先輩Sさん「こんな時O君がおったら良かったのになぁ」

先輩Hさん「あの子、スキンは全部、自分で処分するからね」

みかやん。「でもこないだは白子の臭いを嗅いで倒れてましたよ」

先輩Sさん「ま、考えたらスキンと白子は別物やなぁ」

先輩Hさん「みかやんもO君も、まだまだ子供だわ。フフ」

他人の白子に慣れてしまうなんて、なんとなくイヤだ。久しぶりに白子で酷い目に遇った。
ついに恐れていたこの日が来てしまった。先輩Nさんと新人Oくんとの三人勤務だ。

年功順に言えば、先輩Hさんが部長、先輩Sさんが課長、先輩Nさんは係長のようなものだ。直属の上司と我々新人2人では、先輩Nさんの負担が大きすぎる。予め新人Oくんに「今日は無理しない程度に早めに来てね!みかやんとっても心細いよ(T-T)」と携帯にメールをしておいた。

すると新人Oくんは、いつもよりかなり早く出勤して先輩Nさんと私と、C班の人達まで驚かせた。

新人Oくんは夕方からのバイトが残業になると、ホテルQに着くのがギリギリの時間になる。新人Oくんの出勤が遅い場合、残ったメンバーで先に部屋へ掃除に入ったりしていたが、今日は三人勤務なので私と先輩Nさんの2人で掃除に行かなければならないところだった。

みかやん。「良かった〜。こんなに早く来てくれてありがと〜」

新人Oくん「だって、みかやんが泣いてたからっすよ」

みかやん。「メールの”(T-T)”を泣いてたって言うの?あはは」

先輩Nさん「行ぐよ!おしゃべりしてる暇ないよ!(怒)」

先輩Nさんがピリピリしていてもの凄い殺気を感じた。1室目で新人Oくんとベッドを組みながら話した。

新人Oくん「実は夕方のバイトめっちゃ忙しくて、また腰が痛いんですよ。後でまた俺に乗って貰えますか」

みかやん。「ごめんね。無理させたんだね。今日はいつもの腰踏みにオプションサービスを付けるよ」

先輩Nさん「アンタだぢ、喋ってばかりだけど、手は動いでるのがい?(怒)」

みかやん。&新人Oくん「す、すみません(滝汗)」

2室目で新人O君がトイレ&洗面係だった。スキンは我先に拾いに行ったり、多少の事には動じない新人O君にも苦手な物がある。それは生理のナプキンだ。どうにも馴染めないと言うか慣れないらしい。

喋ると先輩Nさんに叱られるので、新人Oくんは風呂係の私に身振り手振りで何かを訴えていた。様子がおかしいので風呂から出てトイレを見てみると、ナイト用ナプキン2枚が床に投げ捨てられ、1枚は壁に貼り付けられていた。どれも大量出血だった。

15時間も部屋にいたらナプキンも数回取り替えなきゃならないだろうが、ちゃんと汚物入れに入れろよ!と思いながら、ずっしり重いナプキンを拾ってゴミ袋にまとめていた。

殺気を感じて振り返ると鬼の形相の先輩Nさんが立っていた。

先輩Nさん「アンタだぢ!人の仕事までしてる時間なんてないよ!自分の仕事だげキッチリしなさいよ!(激怒)」

みかやん。&新人Oくん「すっ、すみません(冷汗)」

急いで風呂掃除に戻ると、風呂のあちこちが血だらけだった。

3室目では三人で無言のまま必死で掃除をした。12分で掃除を終わらせて控え室へ戻った。

先輩Nさん「真面目にやってるように見えないと、先輩だぢのチェックが厳しぐなるんだよ。Hさんは無言で手直しするから、どごを直されだが自分で見でないとなんないし、Sさんはあのとおり些細な事にもの凄ぐうるさいし、手直しされないように小言も言われないように仕事するって、わちでもゆるぐないごど(大変な事)だわ。一人のミスでお客さんから苦情がきたら、チーム全体のレベルが低いと思われるし、きっちり仕事してる人に申し訳ないべさ。自分の仕事に責任を持って貰わないば困るよ!」

みかやん&新人Oくん「すみませんでした。よくわかりました」

先輩Nさん「わがったら、みかやんはO君の腰、踏んであげなさい」

みかやん。「はいっ」

先輩Nさん「腰はおどごのいのぢ(男の命)だがらね。うしし」

新人Oくん「はぁ。まぁ。そうなんっすかね〜」

先輩Nさん「んだべさ。腰、悪かったら子作りに差し支えるべさ」

新人Oくん「。。。。。(照笑)」

新人Oくん「で、みかやんのオプションサービスって何ですか?」

みかやん。「手揉みの事だったんだけど」

新人Oくん「いいっすね〜。お願いします♪」

この後、4室〜9室は三人で和やかに掃除をした。口は悪いが先輩Nさんは本当にいい人だ。

こうして新人Oくんの三人勤務デビューは無事に終わった。

えっこさん、ポチローズさん、かずさん、お気に入り登録ありがとうございます。皆様へのご挨拶は、後ほどあらためて(m_m)。
お陰様で1万ヒット達成しました。10001ヒットは正午さん!10000ヒットはどなたが踏んでくださったのでしょう?

8月31日に日記デビューして、10000って事は1日に延べ200人の方々がココを見て下さってるって事で、ひいぃ〜〜〜。急に恥ずかしくなってしまいました。昼も夜も働いていて決してラクではありませんが、皆様に励まされて老体にムチを打って頑張っております。今後も宜しくお願いします。(m_m)

今日は昼の仕事も夜の仕事も休みだったので、夫と出かけた。我が家からほど近い所に出来た、370円で露天風呂やサウナが着いた公衆浴場「南郷の湯」へ行った。

平日の開店2時に合わせて出かけたのに、既に高齢者でいっぱいだった。三時に夫と待ち合わせをして、お風呂の入口で別れた。サクッと身体を洗って、まず普通の風呂に入って、電気風呂に入って、ジェットバスに入って、「はあぁ〜やれやれ」と落ちついて辺りを見回すと、当然ながら全裸のお婆さんばかりだった。

先日のAV老婆の恐怖が蘇った。慌てて後ろ向きになったら、後ろはガラス張りになっていて、外の露店風呂が見えた。露店風呂も当然、全裸のお婆さんばかりだった。

仕方なくじっと下を向いてお風呂に入っていて、すっかりのぼせてしまった。気を取り直して露店風呂へ入ろうと外へ出た。

外には休憩所があり、テーブルや椅子があって、露店風呂の回りにも椅子があった。あまりの気持ち良さにAV老婆の恐怖も忘れて露天風呂に入っていたら、露店風呂の回りの椅子に座っているお婆さん達の股の辺りと私の視線の位置が丁度同じ高さで、大股開きで椅子に座っているお婆さん達のアソコが全て丸見えだった。湯当たりしそうだった。

途中、作業服を着た女性がゴミ集めや空いた席の掃除に来ていて、思わずお手伝いをしたい衝動にかられてしまった。「こんな広い風呂なら、さぞかし掃除が大変だろう。天井もこんなに高いぞ。水道の蛇口磨きもこんなに数があったら、さぞさぞ大変だろう」と、妙な所で考え込んでしまった。

前回、AV老婆の恐怖を体験してなかったら、かなり快適に過ごせた事だろう。入浴後、夫と缶コーヒーを飲んで帰った。帰る時にふと見ると、あまりにも懐かしい瓶の牛乳や、瓶のコーヒー牛乳、瓶のフルーツ牛乳があった。今度、また行ったら絶対に瓶のフルーツ牛乳を飲もうと思った。
0:00-6:00 13室掃除

今日は先輩Nさん抜きの四人勤務。和気藹々としていた四人勤務も今日で終わりなので、思いっきり四人勤務を楽しもうと思っていた。

1室目で部屋係だった私はフロントからの指示で、ツードックスと缶コーヒーとビール2缶を冷蔵庫に補充する為、控え室の冷蔵庫から客室へ持って行った。前にも出てきた”フロントなんとかシステム”では、お客さんが部屋で何を飲んだかが、わかるようになっている。

ついでに言えばフロントなんとかシステムでは、シャワーの湯が出ているか、お風呂のお湯が出ているかの他に、カラオケを使っているかとか、エロビデオを見ているか、までわかるそうだ。

部屋へ入って客室の冷蔵庫に補充をしようとしたら、空になっているハズのツードックスと缶コーヒーとビール2本のうち、ツードックスと缶コーヒーが入っていた。私が控え室から持って行ったのと交換して冷蔵庫を閉めた。私の顔は思いっきり「シメシメ」って顔になっていたはずだ。

客室の冷蔵庫や販売機からお客さんが飲み物や食べ物、エログッズを出すと、自動的に精算に組み込まれる。それなのに、後で飲もう、食べようとして、代金だけ払って忘れて帰るお客さんがあまりにも多い。そんな時は、ありがたく頂く事にしている。

リーダーの先輩Hさんの話によると、今まで取りに戻ったお客さんは一人もいないそうだ。

みかやん。「でも私だったら絶対、持ち帰るかフロントへ電話して、間違ったとか言って返金して貰うと思うんですが」

先輩Sさん「それは主婦の発想やろ。アベックやったらお互い”セコイ奴やな〜”と思われたくないから、黙ってるんやろ。ありがたく貰っとき〜」

蛇足だがウチの先輩達はよく”アベック”という言葉を口にする。今時、世間じゃ使わない言葉だろう。アベックと言われる度に新人Oくんと2人で秘かに脱力してしまう。

というワケで、今までに沢山の戦利品を手に入れた。缶コーヒー、缶ビールはもちろん、つまみのナッツ&クラッカーや、カップ蕎麦、ワインの他、お客さんが買って持ち込んだ、手つかずのスナック菓子やチョコレート、駄菓子、飲み物などだ。喧嘩にならないよう分けたり順番に持ち帰る事にしている。

先輩Sさんは、ダックローション(あひるの形の瓶に入ったローション)を持ち帰った事があるそうだ。ベッドの枕元に手つかずのダックローションが置いてあって、まんまとゲットしたそうだ。私達には嬉しいが、せっかくお金を払ったんだから、しっかり持ち帰るなり、飲むなり、食べるなりして欲しいものだ。

新人Oくんは明日は休みで、明後日から一本立ちという事で三人勤務になる。そのせいか、先輩達の厳しい目が一斉に新人Oくんに向けられた。

先輩Sさん「明後日から一人やで、しっかりしいや〜」

先輩Hさん「洗面セットが違うでしょ、ちゃんとやってね」

先輩Sさん「風呂に陰毛が落ちとったで、確認したんか〜」

先輩Hさん「トイレの汚物入れにゴミがあったよ、見逃さないで」

先輩Sさん「ベッドの枕元に煙草の灰があったで、何やってんねん」

先輩Hさん「全部、自分一人でチェックしなきゃダメなんだよ」

と、総攻撃を受ける新人Oくんだった。

先輩Sさん「みかやんも、O君と三人になったらコッソリ手伝ってやる暇なんて無いからな〜。自分の仕事だけキッチリやっとき〜。ええな」と、私までとばっちりを受けてしまった。

明後日は、先輩Nさんと私と新人Oくんとの三人勤務だ。こんなんで大丈夫なんだろか?
0:00-6:00 6室掃除

今日は先輩Sさん抜きの四人勤務。巷の皆さんの三連休も今日で終わりなので、早めに帰るお客さんが多く、私達の前の時間帯のC班は29室の掃除をしていた。お陰様で私達は、のんびりまったりだった。

一昨日、新人Oくんが土方の仕事の後で腰が痛いと言うので、新人Oくんを壁に向かわせ後から腰を押してあげていた。今日も腰が痛いと訴えるので、暇になったら腰を揉んであげようと思っていた。

で、今日は暇なのでリーダーの先輩Hさんに「悪いけど2人でリネン室を片づけてくれる?」と言われたので、新人Oくんと2人でリネン室の整理をしていた。

新人Oくん「こないだの立ったままも、すっげー気持ち良かったんですけど、今日は俺が下に寝るんで、俺の上に乗って貰えないっすか?」

みかやん。「いいけど。あんまり体重差が無いから辛くない?私、重いよ〜」

新人Oくん「そんな事ないっすよ〜。今日はかなり腰が辛いんで、上に乗って貰えたらっいいなって」

みかやん。「いいよ。私で良かったら。でも覚悟しといてね」

と話していたら、モニターからお客さんが帰る音が流れて4人で客室へ向かった。私と先輩Nさんがベッドを組む係だった。なんとなく先輩Nさんが不機嫌で、私と目を合わせようともしなかった。

ベッドは2人でそれぞれの側をチェックしながら均等に組むのに、ウンともスンとも言ってくれなかった。ベッドを組み終わり、私は粘着ローラーがけをして、先輩Nさんは拭き掃除をして、部屋には私と先輩Nさんしかいないのに、話もしないし、ニコリともしなかった。

続いて部屋が空かなかったので、控え室へ戻った。「もう暫く部屋は空かないっすよね」と言って、新人Oくんがキルティングのベッドパッドを持って来て、私に「お願いします」とペコリと頭を下げた。控え室にベッドパッドを敷いて新人Oくんがうつ伏せに寝た。恐る恐る新人Oくんの腰の辺りに足を乗せ、そのまま体重をかけた。

「全然大丈夫です。乗っちゃって下さい」と言うので、思い切って両足を新人Oくんの腰に乗せて、そのまま足踏みをするように、腰をほぐしてあげた。「足もだるい」と言うので、新人Oくんの土踏まずを踵で踏んだり、腰を踏んだりしてあげていた。

先輩Nさん「あいやー!わち、勘違いしたもんだー!さっきリネン室さ行ったらアンタだぢが”上に乗るとか”なんとか言ってだがら、わちてっきり、みかやんがO君に馬乗りになるのがと思ったっしょ。陰で何してようと構わないけど、職場で誰さ聞かれるかわがんないのに、そんな話して不謹慎だべさ!と思ったよ。そしたらこの、腰踏みの事だったよ〜。ごめーん」

先輩Hさん「何?それって、O君とみかやんが”今度は騎乗位にしよう”とか言ってたと思ったの?」

先輩Nさん「うん。だってなが(仲)いいし。。。」

みかやん。「勘弁して下さいよ〜。私、何か大失敗したのかと思ってましたよ〜」

先輩Nさん「ごめんなさーい」

新人Oくん「じゃ今度はみかやんがココに寝て下さい。俺、マッサージは得意なので今度は俺が」

みかやん。「いっいや、私はいいよ〜」

新人Oくん「えっどうして?俺にお返しをさせて下さいよ」

みかやん。「思わず”ああん”とか変な声が出ても困るしぃ(笑)」

新人Oくん「そんな所に触れるわけないじゃないですかー(笑)」

先輩Nさn「ホレ、やっぱりアンタだぢながいいべさ。だがらわち勘違いしたんだよ」

先輩Hさん「Nさんの頭の中で飛躍しすぎでしょ。後輩同士が仲良しっていい事だよ」

先輩Nさん「んだね。大人はいやらしいね〜。ごめんね〜」

午前三時から五時半まで、四人で仲良く談笑した。四人勤務も、もうすぐ終わりで16日からは全て三人勤務になる。ちょっぴり寂しいみかやん。だった。

いちごみるく。さん、Q・リーさん、よしゆきさん、お気に入り登録ありがとうございます。皆様へのご挨拶は後ほどあらためて(m_m)。
今日は昼の仕事だけだったが、朝9時にホテルQを出て昼の会社へ直行したので、かなり眠かった。伝票を数えながら時々意識不明になった。

外線電話が鳴って、おぢさんKが電話に出た。

おぢさんK「申し訳ございません。お調べして折り返し連絡致しますので、お客様のお名前とお電話番号を教えて頂けますか?えっ?お客様はゥルェヴォリー様ですか?あっ、レヴォリー様とおっしゃるんですか?はい、失礼致しました、お客様はデボリー様でお電話番号は×××ー○○○○でございますね。すぐ連絡致します」

と言って電話を切った。

私に”デボリー ×××ー○○○○”と書いたメモを渡し、「この電話番号で検索してくれ。ハーフなのか外人なのかわからんけど、発音が悪くて」と言うので会社のPCに電話番号を打ち込んでみたら、なんの事はない”出堀△△様”と言う名前だった。

どっと疲れた。

夜は友人のバンドのライブへ出かけた。このバンドの友人が、執拗に私が勤めるラブホの名前を知りたがったのは、何故なのだろう???
0:00-9:00 17室掃除

今日は昼の仕事が休みだった。我が家に最強の霊能者が来た。実は我が家、夜な夜な目に見えぬラッパー君達がラップ音を奏で、目に見えぬ誰かが寝ている私にイタズラをする、心霊現象の起こる家だ。貧乏ゆえにインチキ霊能者に何十万円も払うわけにはいかず、昨年からお友達価格で霊退治をしてくれる信頼できる人を捜していた。

我が家に最強の霊能者を紹介してくれたのは、他でもない9月9日の日記に登場した強烈キャラの”中間さん”だった。

来て頂いた霊能者は、心霊番組以上の凄さだった。我が家に集結していた15人の霊を追い出し、私の亡き父や祖母の話を聞かせてくれた。霊能者の方の口から父が生前よく言っていた父の口癖が出てきて、本当に父が傍にいるんだなぁと涙が出た。

仏壇は粗末にせず仏壇の回りをきちんとする事を肝に銘じた。お父さん、お婆ちゃん、本当にごめんなさい。これからも見守っていて下さい。

安心して午後から趣味のサッカー観戦に出かけたもののボロ負け。ネット上で親交のあった敵サポーターと携帯で連絡を取り合って初めて対面した。ちとおちゃらけたハンドルネームの21才の男の子だったが、会ってみたら超美形の好青年だった。

すっかりポッとなって、何を言われても顔に釘付けだった。あまりの事にボロ負けした事など、どうでもよくなってしまった。いかんいかん。贔屓のチームは今、崖っぷちだ。

夕食後、仮眠をとっていざホテルQへ。今日は先輩Hさん抜きの4人勤務だった。食前、食中、食後の方は、この辺で腹をくくっておいて下さい。リーダーの先輩Hさんが休みなので、先輩SさんもNさんもリラックスして和気藹々と仕事ができた。無愛想な先輩Nさんも今日ばかりはゴキゲンだった。

ところが先輩Nさんがベッド係になる度に、ベッドのシーツには大きなシミがベッドパッドまで貫通していて、ベッドパッドの交換を余儀なくされた。重いベッドパッドを抱えて客室と控え室を何往復もした。

先輩Nさん「潮なんだが、しっこなんだがわがらないけど、そもそも潮もしっこも同じ成分なんだべさ?」

新人Oくん「そうなんすか?俺にはよくわかんないです」

先輩Nさん「O君も潮を噴かせる時は、おねしょマットの上で噴かせないばダメだ。どもなない!(どうにもならない)もっとでがいベッドパッドにして貰わないば、どもなない!」

新人Oくん「俺は潮なんて、そんな経験ないっすよ。あっ何を言わせるんですか〜」

先輩Nさん「今はホームページで潮の噴かせ方もあるんだから研究しとけばいがべさ(いいでしょう)」

新人Oくん「俺は別にいいっすよ。それにしてもどうしてそんなホームページを知ってるんですか?」

先輩Nさん「だがら、たまたまだって言ってるっしょ!(怒)」

前に潮の噴かせ方ホームページの話をした時は、O君はいなかったハズなのに、O君に八つ当たりする先輩Nさんだった。

先輩Nさんがお風呂係になったので、残った三人で仲良く部屋掃除をしていたら、風呂場から先輩Nさんの「うわっ!くせっ!チキショー!」と言う声が聞こえてきた。

風呂のドアを開けると、足元に色の付いた水たまりが出来ていたそうだ。バスクリンのお湯だと思ってかがんでシャワーで流したら、はねた水が目に入った。「うわっ目に入ってまった」と思った瞬間、強烈なおしっこの臭いがたちこめたそうだ。

先輩Nさん「なんでこったらどごで(こんな所で)しっこさ!隣りトイレだもの、トイレさ行ったらいがべさ!わちの目に入ってまったべさーーー!」

恐いので三人で先輩Nさんを、そっとしておいた。

最後の部屋で先輩Nさんはトイレ&洗面所係だった。トイレのドアを開けたとたん「この!ちんこ曲がり!」と怒鳴った。便器の横に、かなりの量のおしっこがこぼれていたそうだ。

先輩Nさん「こったらどごさしっここぼすなんて、おどご(男)だべさ!アベックで来て、こったらどごさしっここぼして、次に女がトイレさ入ったりしたら恥ずかしくないんだべが?とんでもね、ちんこ曲がりだ」

恐くて誰も返事が出来なかった。また三人で先輩Nさんをそっとしておいた。

Nさんが帰りにぽつりと私に言った。

「わち今日だら、しっこの一日だった。前にSさんの事をウンチ係とがウンのツキとが言って、ばが(馬鹿)にしたのが、いぐ(良く)ながった。今日だら生理だし腹いだい(痛い)し、ゆるぐながった(大変だった)。O君にゴメンって言っておいでや」との事だ。

どうも先輩Nさんがカリカリしていると思ったら、生理だったとは。まだあったとは(汗)。

で、潮とおしっこって同じ成分なんだろうか???
今日は昼も夜も仕事が休み。

専属美容師君の所へ行って、カラーリングとストパーをお願いした。ラブホの風呂掃除の時、湯気やシャワーの熱気と蒸気で、くせ毛の髪がウニウニになってしまうからだ。

最近では客室の階段下のドアを開けただけで、お風呂のお湯が入っているか、抜かれているか、わかるようになった。階段を一段一段上がる度に、お風呂の熱気が近づいてくる。階段を上がりながら、さりげなく誰がお風呂掃除セットを持っているか確認する。酷い熱気の時は「お気の毒に。。。フフ」と思う。

逆に自分がお風呂掃除セットを持っている時は、かなり真剣だ。階段下のドアを開けた時から全身のお風呂熱気感知システムを作動させる。階段の中程で「ツイてない」「ラッキーだ!」と心の準備をしてから、部屋へ入る事ができるようになった。

風呂掃除はラッキー(風呂を使っていない状態)も多いが、最悪なのは風呂のお湯を入れたまま、ドアを閉め切って換気扇も回っていない場合だ。風呂じゅうが完全に蒸され、壁や天井から水が滴るような状態だ。

風呂全体をスポンジで洗って、シャワーのお湯で流して、水道の蛇口を磨いて、タオルで浴槽の細部の水気を取って、壁や天井の水滴をバスタオルで叩いて取る。私の場合は身長が低いので、風呂場でジャンプしながらバスタオルの端を持って、天井や壁の上を目掛けて叩くというパターンだ。

最初から蒸気で蒸されているので、風呂掃除が終わる頃には汗だくになる。風呂を使った痕跡を残さないのが使命なので、水滴1滴、髪の毛1本、陰毛1本、残してはいけない。「お風呂がベチョベチョで、掃除が大変で酷い目に遭いました」とか言いながら、綺麗になったお風呂を見て、達成感に満足していたりする。

三人勤務の時は三回に一回、四人勤務の時は四回に一回風呂当番が回ってくる。三人で18室の掃除をした時などは、6回も風呂当番が回ってくる。自分の時だけはラッキーもしくは、お湯が抜かれた風呂に当たりたいと思う。

そんな事を考えながら、美容室でまったりと過ごした。
帰宅後、明日の来客に備えて大掃除をした。

明日は我が家に最強の霊能力者が来る。

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今日は先輩Sさん抜きの4人勤務。11時半にホテルQへ着くと、ナイトチーム4人の中で私が一番乗りだったので、C班の人達が一斉に私の元へ走ってきた。「被害者の女性は見たの?」「被害の車は見た?」「警察が来たんだってさ」「犯人は誰だかわかってた?」と、普段はあまり話もしないC班の人達に質問責めにあった。

ストーカー事件は私達D班の時間帯に発生し、翌朝のA班の時には昨夜の女性が現れ、次のB班の時間帯には警察が来て大騒ぎになったらしい。C班だけが事件と無縁だったので悔しそうだった。

ストーカーの被害に遇った女性は午前11時頃、2,3人の車の修理業者と現れ、女性が警察へ届ける事を想定して、フロントS氏とフロントT氏が立ち会ったそうだ。

昨日は顔を曇らせながらひたすら「そんなに恨まれるような心当たりはありません」と言っていた彼女が、今日は「犯人はわかっています。私の元彼です!警察に届けたいんですが、どうすればいいですか?」と言ったそうだ。昨日は今の彼が傍にいたので言えなかったらしい。

彼女の話によると、元彼は別れた後も彼女の家の周辺をうろつき、郵便物を盗んだり、宅配物が届くと言葉巧みに「彼女は今、近所の実家に鍵を忘れて取りに行った」とか言って運送業者から彼女への宅配物を受け取ったり、携帯や家の電話にしつこく電話してきたり、恥ずかしい事を書いた紙をエレベーターや玄関の前に貼られたりで、耐えられなくなって引越したそうだ。

引越して三日後、外で大きな音がするので窓を開けて見てみると、元彼が彼女の車の上で飛び跳ねていたそうだ。引越してから元彼の行動がエスカレートして、玄関の郵便受けから大量のゴキブリやネズミの死骸を入れたりしていたと言う事だった。

今の彼には元彼の存在を知らせていなかった為に、何と話を切りだしたら良いか思案していたが、この際、思い切って警察へ届けてみる事にしたそうだ。フロントS氏とフロントT氏を交えて、警察の方々と事情聴取のような事が始まったそうだ。

その結果、犯人の元彼=222号室でデリヘル嬢を置いて帰った男=ほっかむりをして駐車場をウロウロしてた男と言う事が解った。彼女と今の彼がホテルQに来る事がわかったのかは不思議だが、予めデリヘル嬢を用意して同じホテルへ入るとは、恐れ入った。デリヘル嬢を部屋に残し、自分はほっかむりをして駐車場で彼女の車のタイヤに、穴をあけたり切り裂いたりしたという事だ。

と今日の出来事をフロントS氏が我々に話してくれた。

その間、ホテルQではA班とB班が大騒ぎだったらしい。フロントには謎の女性客がいるし、時間外なのにフロントS氏やT氏がいるし、警察まで来たとなっては「何かあった」と思って当然だ。

フロントS氏「いやぁでもガッカリだよ〜。昨日あんなに綺麗だった彼女が今日は、スッピンでTシャツにジーンズというラフな姿で、疲れ切った表情だったんだよ。昨日の今の彼の前では、あんなに綺麗にしてたのに。」

先輩Nさん「そりゃそうだべさ。今日なんかデートでないもの。こごに来たってめぼしいおどご(男)もいないし」

みかやん。「O君も女性ストーカーには気を付けた方がいいよ」

新人Oくん「俺はそうゆーのは大丈夫っすよ!全然モテないし〜」

先輩Hさん「あらそーお?O君ってモテそうだけどねぇ」

フロントS氏「あれっ?私には言ってくれないの?心配じゃない?」

先輩Nさん「あぎらがに(明らかに)もで(モテ)ないおどごに言ってもしゃーない(仕方ない)べさ」

一同「あはははは」

ストーカーの話で始まり、ストーカーの話で終わった一日だった。
0:00-6:00 14室掃除

今日は先輩Nさん抜きの4人勤務。新人Oくんは今日も朝から土方の仕事と、夕方からの工場の仕事をしてからホテルQへ来てヨレヨレだった。新人Oくんの為にも忙しくなきゃいいな〜と思っても、そうはいかない。

午後1時。控え室のモニターの222号室が入室状態になり、お客さんが部屋に入った時の曲が流れた。何故かその直後に同じ部屋が退室状態となり、お客さんが部屋を出た時の曲が流れた。何をやっとるんだ!と思っていたら再度、入室状態になったり退室状態になったりで、モニターの故障か?とリーダーHさんがフロントへ電話を入れてみた。

先輩Hさん「222号室、どうなってるの?おかしいよ」

フロントS氏「30代前半の男性とデリヘル嬢なんだけど、何が気に入らなかったのか、部屋へ入ってすぐ、男性が帰っちゃったんだよ。デリヘル嬢は男を呼び止めたんだけど、男が戻る様子がないので諦めて部屋へ戻ってフロントへ”あの男、ここの部屋代は払ったの?”と電話してきたから、男が部屋代を払って帰った事を伝えたら、安心してデリヘル嬢が帰ったってワケさ。それと今、俺と交代したフロントT氏が”外に頬っ被りをした若い男がいた”と言うんだ。今時ほっかむりの若い男なんて怪し過ぎるだろ?俺は外を見てくるから、一応222号室の点検をしてね」

との事で、一応、222号室の点検へ向かった。結局2人ともすぐに帰ったので部屋は綺麗な物だった。

先輩Hさん「こーゆー時って、よくない事が起こってる事が多いの」

先輩Sさん「なんや知らんけど、ウチも嫌な予感がするでぇ」

みかやん。「私にゃさっぱりわかりません」

新人Oくん「俺も何も感じませんよ。掃除なしでラッキーです」

その後、掃除に追われ222号室の出来事などすっかり忘れていた午前三時半。掃除を終えて通路を四人で歩いていると、待合室で一組のカップルとフロントS氏がヒソヒソと話をしているのが見えた。お喋り好きのフロントS氏の事だから、話が終わったら私達の所へ飛んでくるだろうと思っていたら、本当に飛んできた。いつにも増して鼻息が荒かった。

フロントS氏「大変だよ!今のお客さん、女性の車で来たんだけど帰ろうとしたら、車のタイヤを4本とも鋭い物で穴を開けられたり裂かれたりして、車で帰れないんだよ!その車の隣は高級外車だし、他にも車は沢山あるのに、彼女の車だけタイヤ4本ともだなんて絶対に怨恨だよ!でもその彼女、美人でグラマーで凄いんだよ!色白でハッキリした目鼻立ちに、超ミニスカートからこんな綺麗な足、見たことない!みたいな綺麗な足が出てるんだよ。何とか、力になってあげたいと思って頑張ったよ」

先輩Sさん「ただ鼻の下伸ばしてデレデレしてたんちゃうん?」

フロントS氏「こうキビっと”これから私がタクシーを手配致しますが、警察に届けられた方が宜しいのではございませんか?”と言ったのさ。そしたらさ、綺麗な彼女の顔が曇っちゃったんだよ。俺、何かマズイ事を言ったのかなぁ。あんな綺麗な彼女と出会えたのに、嫌われちゃったらイヤだなぁ。どうしよ。」

先輩Sさん「大丈夫や!最初から好かれてへんて!」

フロントS氏「結局、車の修理工場に連絡をして、直して貰ったり見て貰ったりしなきゃなんないから、今日はタクシーで帰って、明日また出直して来るってさ。明日もあの彼女に会える事になったよ。」

先輩Hさん「そんな事より、ほっかむりの男はどうなったの?」

フロントS氏「フロントT氏も見失ったって言うし外に出てみたけどもう、いなかったよ。まぁでも、ほっかむりの男の特徴は、ちゃんとフロントT氏が見てるから何かあっても大丈夫だよ」

先輩Sさん「ホンマ大丈夫なんやろな!うちらみんな若くて可愛いから心配や!」

フロントS氏「うちらってどちら?明日、皆様が来た時には既に一件落着ですよ。フォッフォッフォッフオッ!」

★明日の日記へつづく

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