私の住むS区でひったくりや強盗など物騒な事件が続いたらしく、昼の会社の人達が大騒ぎしていた。ホテルQへ行く時に必ず寄るコンビニを出て、行く手を見渡したら急に怖くなった。斎場や病院、神社の横を通ってホテルQへ行くのに私1人しか歩いていない。痴漢に遭うようなトシではないし、金を持っているふうにも見えない私だが怖くなってOくんへ電話した。

みかやん「今どこ?」

Oくん「○○通りのセイコマにいるよ」

みかやん「走って行くから○○通りの角で待ってて」

Oくん「いいよ。でもどーしたの?」

みかやん「こっ、怖い」

小走りで○○通りの角を目指すと、Oくんが○○通りの角を曲がって私の方へ歩いて来てくれていた。

みかやん「ありがとう。助かった。こないだは私の傍で不審な音がしたし(先日、何者かが私に向けて空気銃を撃って私の横の雪山に当たってパンパン鳴っていたような音が聞こえた為、鬼ダッシュで逃げた)、今日はひったくり事件でみんなに脅かされて怖かったよ〜」

Oくん「無事で良かったね。でも俺、頭が痛くて寒気がするんだ」

みかやん「大丈夫なの?頭痛薬持ってるから後であげるよ」

0:00-9:00. 15部屋掃除

今日はHさんとOくんとの勤務。私が肌身離さず持っている頭痛薬をOくんに飲ませたものの、どうにも調子が悪そうだった。私も胃が痛んでいて二人とも絶不調だった。

一昨々日は5部屋、一昨日は4部屋掃除で暇だったのに、給料日の後のせいか久しぶりに忙しく午前2時まで休みなく掃除に追われた。午前2時の時点で掃除待ちの部屋が3つあった。

Oくん「Hさん、この辺で少し休みませんか?」

Hさん「今日はどんどんお客さんが入って来るし、待機の部屋も3つ残ってるから休めないけど、どうかしたの?」

Oくん「すいません。俺、悪寒と頭痛が止まらなくて熱も出てきた気がするんです」

Hさん「じゃあ控え室に戻って休んでいて。こっちは大丈夫だから」

Oくん「申し訳ないす。少し休ませてもらいます」

3部屋くらいならHさんと二人でも大丈夫!とたかをくくっていたら、急にお客さんがバタバタと帰り始めて忙しくなった。相変わらず生理のお客さんが多く、おねしょマットの交換に何度も部屋と控え室の間を走った。

スキンの空袋があるのにスキン本体が無かったので、Hさんと部屋中のスキン大捜索をしたら風呂の椅子の下から出てきた。部屋の備品を根こそぎお客さんに持ち帰られてしまい、備品室へ走って大わらわだった。忙しい上に様々な出来事に見舞われ、さすがのHさんも疲れたようで待機部屋を2部屋残して3時半に休憩する事にした。

Oくんが控え室へ戻って来たのは午前3時40分だった。

Oくん「すいませんでした。薬飲んで爆睡してました」

Hさん「こーゆー時はお互い様だから気にしないでね」

Oくん「1時間半も穴をあけました。何部屋やったんですか?」

Hさん「6部屋よ。二人勤務だとそれが限界だわ。みかやんにお礼言ってね」

Oくん「みかやん、胃は大丈夫だったの?」

みかやん「胃袋が破れそうに痛かったよ。で、破れた」

Oくん「うそー!ごめんなさい」

みかやん「冗談だよ。でもね、本当に大変だったよ」

Hさん「生理の日の丸部屋ばっかりだし、スキンは見つからないし、根こそぎの客はいるし、みかやんなんか走りっぱなしだったのよ。残りの2部屋はOくんに任せるわ」

Oくん「はい。なんとか頑張ります」

Oくんが復帰して三人で残りの2部屋を掃除した。Oくんは風呂係を買って出たものの、入った部屋の風呂場は天井も壁も風呂の湯気で完全に蒸し上げられいたが、文句も言わずに黙々と壁をタオルで叩いていた。

次の部屋でOくんはトイレ&洗面係だったが、またも洗面所のブラシや歯磨きカップ、シャワーキャップやヘアゴムを乗せるトレイまでお客さんに持ち帰られていた為に、走って備品室へ取りに行った。ようやく戻ってトイレ掃除にとりかかると、便器の中に思いっきりウン○が残っていて凹むOくんだった。

Oくん「6部屋休んだツケが全部回ってきたような気がします」

Hさん「いいんじゃない?便器にウン○なんて運がいいのよ」

Oくん「確かに。ラブホでウン○する人って滅多にいませんからね」

みかやん「次は部屋係でしょ?きっと何かいい事があるよ」

Oくん「だといいんすけどね」

と言っていたが結局このウン○の部屋が最後だった。
長い間勤めた昼の会社を辞める事にした。5月半ばに昼の会社がK区へ移転するからだ。今でさえホテルQの仕事が朝9時に終わって昼の会社へ直行した場合、早歩きで昼の会社の就業時間ギリギリに着く状態なのに、K区へ移転となると到底間に合わない。3月で昼の会社との契約が切れるので契約更改せず3月いっぱいで退職する事にした。

思えばこの5ヶ月、ホテルQから昼の会社へ直行した場合は連続17時間の仕事となるのに、こんな老いた身体でよく続けてこられたものだ。23才のOくんにも「ほんっとタフだよね。俺は14時間だけどヘトヘトだよ」と何度も言われたものだが、ひとえに夫の忍耐と努力の賜だ。

3月は昼の会社で5連休があったり、退職間際に有給休暇が取れたりで、昼だけはかなりのんびりできそうだ。3月4月はのんび〜りと。。。と言っても貧乏暇無しには変わりないので、5月頃からI氏が働いている某総菜工場で働かせて貰おうか?と思っている。時給はそれほど高くないがI氏に「総菜、野菜、果物、持ち帰り放題。リュック必携。要クルマ」と言われて、主婦としてグッときてしまった。

I氏が働いている総菜工場へは3月3日からNさんが働く事になったので、先に潜入したNさんに私が入り込みやすい環境を整えておいて貰おう。それまではジャングルと化した家の中を綺麗に掃除して、主夫と化していた夫の労をねぎらうべく毎日しっかり主婦らしく過ごそうと思う。

昼の会社へ行く時とホテルQへ行く時は寝ている私を必ず起こしてくれて、少ないお小遣いの中から私に午前3時のおやつを買ってきてくれて、昼夜と私の仕事が続く時は夕食を作ってくれて、ホテルQへの出勤途中には「頑張れ」と激励メールを送り続けてくれて、自分の事も家の事も私の事もまとめて面倒を見続けてくれた夫に感謝しつつ3月は少しだけのんびりと頑張ろう!
0:00-6:00 4部屋掃除 

今日はNさんとOくんとの勤務。昨日、ホテルKへ戻ったフロントF氏に代わってホテルPへ異動していたフロントT氏が戻ってきた。人当たりも良く人畜無害な人で何よりだ。掃除用のボロ大タオルとボロ小タオルが届いていたので、せっせとたたんだ。

みかやん「そうそうOちゃん、一昨日Nさんが客室の剃刀で指を切ったの。NさんがI氏に電話をして”怪我したから絆創膏持って来て”と言ったらI氏が飛んできたんだよ。I氏が一生懸命Nさんの指に絆創膏を貼っていて、なんかいい雰囲気だったから、恥ずかしくて見ていられなかったさ」

Nさん「わちらはね、アンタだぢと違っていつでもどごでもいちゃいちゃべだべだしないのさ」

Oくん「俺らなんて、いちゃいちゃベタベタなんかした事ないっすよ」

Nさん「本人はそう思わなくても端から見ればラブラブだのさ」

みかやん「いえいえ。普通に仲良しですってば」

Nさん「わちらはね〜。そーゆー所は滅多に見せないの!肝心な時だげ寄り添うの。あんただぢ子供の恋と違って、わちらは大人の恋だがらね〜」

みかやん「恋って?別にそんな。。。」

Oくん「子供って?みかやんも子供なのか?」

客室へ掃除に入ってOくんとベッドを組みながらヒソヒソ話をした。

Oくん「ちょっとぉ!さっき”大人の恋”って言ったよね〜」

みかやん「言った!言った!聞き逃さなかったよ」

Oくん「やっぱりNさんはI氏に恋してるんだね」

みかやん「でもさ何度も”わちら”って言ったよね?恋人同士なの?」

Oくん「フロントとメイクの恋愛ってヤバイのかな?」

みかやん「会社にバレたら人事異動で引き離されたりするのかねぇ」

Oくん「そういやI氏にホテルP行きの噂もあったよね」

みかやん「私達にも隠すつもりなのかなぁ」

Oくん「いっそ電撃結婚でもしちゃえばいいのにね」

Nさんが風呂掃除を終えたようなので急いで各自の持ち場へついた。

掃除を終えて控え室へ戻るとI氏が来た。

I氏「Nさん、総務で面接の日程を決めたいそうなんですが、いつがいいですか?」

Nさん「じゃあ明日にでも行ってこようかな♪場所の地図描いでや」

みかやん「あのぅ。それってNさんがI氏の昼の職場の面接を受けるって事ですか?」

Nさん「娘が今の仕事を辞めると言うから、わちが稼がないばなんないのさ」

Oくん「地図じゃなくて待ち合わせして二人で手を繋いで行けばいいじゃないすか」

Nさん「あんただぢとは違うんだわ!」

Oくんと二人でそれとなく控え室を出てロッカーへ行った。

Oくん「ちょっとぉ!昼も夜も仕事で一緒だよ!あの二人」

みかやん「やっぱりI氏がNさんを避けるような態度はカモフラージュなんだよね」

Oくん「絶対そうだよ!もう騙されないよ。でもまいったね」

みかやん「やられたよね〜。騙される所だった」

好きでもない同僚と昼も夜も同じ職場で働こうとは思わないだろうし、Nさんに昼の職場にまでも乗り込まれたくないならば「今は従業員の募集はしていない」と断れるハズだ。って事はやっぱりI氏もNさんの事が。。。という事でOくんと意見が一致した。いやん。恥ずかしい。
0:00-9:00. 5部屋掃除

今日はNさんとOくんとの勤務。出勤早々Nさんは調子が悪そうだった。

Nさん「わち、なんか風邪しいだみだいだの」

みかやん「昨日はずっと外で作業しましたからねぇ。大丈夫ですか?」

Oくん「えっ?外の作業って何すか?」

昨日、休みだったOくんへNさんの武勇伝を教えてあげた。

みかやん「Nさんったら出初め式並みにカッコ良かったんだよ。Hさんはそれを”内助の功って素敵よね”と言ってたんだ。ふふっ」

Oくん「ないじょのこうって何?」

みかやん「夫の働きを助ける妻の表立たない功績って言うの?そんな感じ。Oちゃんったら物知らずね」

Nさん「いや〜ん。夫だどが妻だどがって〜。さ、フロントさ行ぐべし♪」

出勤のタイムカードを押しにフロントへ行くと、F氏が椅子にふんぞり返っていた。「今日は暇だからC班を12時で帰らせるぞ。今日は後でIにフロントの仕事をたたき込んでやる」と、相変わらず高飛車だった。

午前1時過ぎに風呂掃除をしていると、いきなりF氏がズカズカと風呂場に入って来た。後ろにI氏もいた。

F氏「洗い場の掃除はいいからタオルを何枚か置いて行け」

みかやん「・・・・・はい」

F氏「今からIに湯温調節を教えてやる。部屋のドアは閉めないで帰れ」

みかやん「・・・・・はい」

速やかに浴槽の掃除を済ませ無言で風呂場を出た。あんなけったくそ悪いおやぢには返事もしたくない。その後、F氏とI氏は1時間半ほど風呂場にいたようだ。

ヨレヨレになってI氏が控え室へ来た。

I氏「F氏は今日で最後でまたホテルKへ戻るそうなんです。それで今迄、湯温調節を教わってました。思ったより大変な作業で疲れたのに”全室やれ!”と命じられました」

Nさん「そったら大変な仕事だら1人でだら無理だべさ。わちらも手伝うよ」

I氏「いえいえ。あれは”フロントの仕事”だそうなので、皆さんには迷惑をかけられません」

Nさん「いんやいんや。1人だらゆるぐないって。わちらにも教えでや」

I氏「ありがとうございます。Nさんにはいつも助けられますね」

って事で私達も湯温調節を教わる事になった。

Oくん「みかやん、これも内助の功ってやつなの?」

みかやん「NさんはI氏の為に何かしたくて仕方ないんでしょ」

4人で空き部屋の風呂場へ入ってI氏に湯温調節を習った。次の部屋はOくんと私で湯温調節をやってみた。想像以上に時間がかかって面倒臭い作業だった。そこへI氏が様子を見に来てくれた。

Oくん「あれっ?Nさんは?」

I氏「”221号室に二人で入りましょう”と言って私を待ってるんですけど、部屋で二人になるのはどうも。。。」

みかやん「何言ってるんですか?仕事ですよ。早く行ってあげて下さい」

Oくん「2組に別れた方が早く終わりますよ。二人になったからって変な事しないで下さいね」

I氏「あなた達とは違いますよ!Nさんと二人になるのは困るんです!」

みかやん「ひどーい!昨日だって今日だってI氏の為に内助の功してるのに踏みにじるなんて」

Oくん「早く行ってくれないとNさんの機嫌が悪くなるんですよ!勘弁して下さい」

作業を終えNさんが待ってるはずの221号室へ行くともぬけの殻だった。慌ててOくんと控え室へ走るとNさんがしょんぼりと椅子に座っていた。

Nさん「221号室でずっとずっとI氏を待ってたのに来なかったさ」

みかやん「あっ!私達を心配して様子を見にきてくれていたんですよ。少々手間取りまして。。。」

Oくん「そっ、そうなんすよ。俺が大失敗して時間がかかったんですよ。すいません」

Nさん「なんだそうだったの〜。ふ〜ん」

見る見る間にNさんに笑顔が戻りOくんと胸を撫で下ろした。Nさんはいそいそとフロントへ向かった。

Oくん「I氏はどうしてNさんと二人きりになりたくないんだろね?」

みかやん「ラブラブなのかそうじゃないのか本当にわかんないよ」

Oくん「とてもじゃないけどNさんに本当の事は言えなかったよね?」

みかやん「NさんはI氏の行動に一喜一憂してるからね」

Oくん「いっきいちゆうって何?」

みかやん「全く物知らずなんだから!疲れる!」

Oくん「いや、本当に疲れたよね」

NさんのI氏への想いは一方通行なんだろうか?I氏の本心はイマイチつかめない。
0:00-9:00 13部屋掃除

今日はHさんとNさんとの勤務。女三人勤務の時は何故か生理のお客さんが多い。今日も1部屋目から生理のお客さんに見舞われ、おねしょマットの洗濯に追われた。午前2時にI氏が控え室へやって来た。

I氏「すいませんが223号室へナプキンを届けて貰えませんかねぇ。2個欲しいって事なんですけど」

Nさん「部屋に1個あるのに全部で3個欲しいって事だの?急に生理になったんだべねぇ」

Hさん「スキンのおかわりはたまにあるけど、ナプキンのおかわりなんて初めてだわ。」

みかやん「私達がいる間に223号室のお客さんが帰ったら、血まみれの部屋の掃除なんですね」

Nさん「せっかく来たのに”なっちゃった”って帰るのも、もったいないんだべさ」

Hさん「223号室は日の丸部屋決定ね。じゃ私、行ってくるわ」

Hさんが223号室へナプキン2個を届けに行くと、若い女性が出てきて恥ずかしそうに「すみません。ありがとうございます。助かります」と言っていたそうだ。

従業員専用のトイレの前でI氏に会った。暗い顔をして脚立を持ってウロウロしていたが、意を決したように外へ出ていった。私に何か訴えるような素振りだったのでI氏を追って外へ出ると、外にある満室空室の看板の横に脚立を立てて「うわっ。高い。怖い。揺れる。こええぇっ」と大騒ぎだった。I氏には無理なようなので控え室へ戻ってHさんとNさんに応援を頼んだ。

I氏「空室満室の電灯が点滅してるので中の電灯を交換したいんですけど、脚立じゃ届かないんですよ」

Nさん「やんや脚立ば伸ばして梯子にして使えばいいべさっ。わちに貸しなさい!」

Nさんは脚立(大)と脚立(小)を伸ばして梯子にして看板に並べて掛けた。スルスルッと梯子に登り手際よく看板の右側のネジを外し、看板横の灯油タンクに乗り移り更に梯子に乗り移って看板の左側のネジを外して看板の蓋を外し中の電灯の交換をした。あまりにも鮮やかだった。軽業師か中国歌劇団の人かと思った。

I氏「Nさん、私は高い所は全然ダメなんで本当に助かりました」

Hさん「身のこなしが普通の主婦じゃないもの!びっくりしたわ」

Nさん「わち前に、あーゆー仕事してたんだわ」

みかやん「もしや出初め式をやってたとか?」

Nさん「梯子の上でいろんなポーズしたわ。んなわけないべさ!」

NさんはY印のチーズ工場で数kgある丸いチーズを梯子を使って棚に保存する仕事をしていたので、梯子から梯子へ乗り移ったり高い所の作業はお手の物だそうだ。どうりでお見事だったはずだ。それに比べI氏は「だって怖いんだもん♪」等と言って情けなかった。控え室ではNさんの勇姿と、ふがいないI氏の話でもちきりだった。

忘れかけていた223号室が空いたので掃除へ向かった。部屋へ入ってまずNさんがベッドの布団を剥がすと、やはりシーツは血まみれだった。なんとなくそれを確認してから各自持ち場へついた。お風呂係だった私は浴室の隅々まで確認してから「お風呂ラッキーですぅ♪」と叫んだ。

Nさん「お風呂ラッキーだってぇ?」

みかやん「はい。ちなみにサウナもラッキーです」

Nさん「ティッシュもスキンも使ってないのさ。どーなってるの?」

Hさん「こんなに血が出てたのに、何もシモの後始末してないって事?」

Nさん「これこれ、シーツもこったら乱れでるし毛も抜げでるから”やった”って事だべさ?女はそのままナプキン当ででパンツはけばいいかも知れないけど、男はどーしたのさ?」

Hさん「シャワーも浴びないで帰ったんだもの今頃チンチン、ガビガビよ」

Nさん「こったら血ぃ出でるんだもの、チンだげで済まないべさ。周りの毛だどが下の袋も大変な事になってだんでないの?」

Hさん「恐らく今頃は局部一帯に付いた血が乾いてカサカサのガビガビよ」

Nさん「男のパンツにも血ぃ付いたべさ」

Hさん「血の赤い粉が吹いたりしてるのよ。粉吹きチンだわ」

Hさん&Nさん「お風呂入って帰ればいいのにね〜〜」

女性が生理だった場合は必ずお風呂が使われていて、お風呂がラッキーだったのは初めてだった。所詮ひとごとだが、その後の男性のチンが気になるHさんとNさんだった。私的には最後に入った部屋がお風呂ラッキーで得した気分だった。
※皆様への秘密は2月15日の日記にあります。
※ご挨拶が遅れておりました。トモビーンさん、恵芽さん、nekonyanさん、ピングーさん、かっかさん、そらさん、mistakeさん、グリーンさん、こゆきさん、お気に入り登録ありがとうございます。只今、満員御礼状態ですのでこちらからのお気に入り登録は、も少しお待ち下さいね。皆様の日記は毎日チェックさせて頂いております。

0:00-9:00. 15部屋掃除

今日はHさんとOくんとの勤務。どうにも今日はアンニュイな私。早速Hさんが心配してくれた。

Hさん「みかやん、体調悪い?元気ないよ」

みかやん「2月3日に生理だったのに、今日また来たんですよ。早過ぎませんかねぇ」

Hさん「何か変な事したんじゃないの?Oくん」

Oくん「えーっ?俺ですかー?俺はそんなっ別になっ何もっ」

Hさん「私、生理がアガル前にそうなったわ。みかやんもアガッたりして」

みかやん「そっそんなぁ」

Hさん「ホルモンバランスの異常とか若年性の更年期もあるみたいだから、続くようなら婦人科へ行った方がいいわよ」

Oくん「みかやん、もうアガっちゃうの?更年期?うぷぷっ」

みかやん「あたし本気でナーバスなんだけど」

Oくん「ごめんなさい」

てなわけで今日はどうにも調子がでない。Oくんが夕方のバイト先からレアチーズケーキを1ホール貰ってきてくれて1人4切れ当たる事になって大喜びだったのに、食欲が無く3切れしか食べれなかった。

午前三時のおやつ用にパンを2個買っていたのに、それも食べれなかった。アンニュイな私を置き去りにしてHさんとOくんが楽しそうにはしゃいでいて、私の入り込む余地がなかった。

金曜の夜なので忙しかった。風呂係だった私は水道の蛇口に白子入りのスキンが結び付けられているのを発見した。これは二度目だったので取り敢えずゴム手袋をはいて結び目を解いてみた。ゴム+ゴムなので滑りが悪く結び目はすぐに解けた。

風呂場の前に置いてあるはずのゴミ袋に捨てようとするもゴミ袋が既に回収されていて無かったので、部屋にいるHさんとOくんに風呂場から声をかけてみた。

みかやん「あのぅ。ゴミ袋にスキンを捨てたいんですけど」

HさんOくん「きゃーはっはっはっはっ」

HさんとOくんとベッドを組みながら盛り上がっていて、私の話など聞いちゃいない。仕方なく風呂を出て部屋の外に出してあったゴミ袋にスキンを捨てた。おまけに私が風呂掃除を終えても二人はだらだらと喋りながらベッドを組んでいた。

次に風呂係が当たった時は「お風呂ラッキー♪」だったので、トイレ&洗面係になった。ベッドの枕元にあるはずの小さめの灰皿が何故かトイレの前にあったので、恐る恐る覗いて見ると灰皿の中で白子が光っていた。

みかやん「えーん。灰皿の中に白子がぁ。。。」

HさんOくん「あはははは」

と、また私の話など聞いちゃいないで二人で楽しそうにベッドを組んでいた。トイレ&洗面の掃除を終えても二人はまだベッドを組んでいた。遅い。遅すぎる。喋り過ぎだ。だんだんイライラしてきた。時々Oくんが「みかやん、大丈夫なの?」と声をかけてくれるが「別に」としか答えられなかった。

最後の部屋ではトイレ&洗面係だった。トイレの蓋を開けると蓋の裏に白子がぶちまけてあった。あまりの事に脱力しガックリと肩を落として声も無く白子を拭き取った。こんな日に白子三連発だなんてホントにツイてない。終わり良ければ全て良しとか言うが、最後まで孤独な白子取りに追われた。

帰り道をOくんと歩いた。

Oくん「大丈夫?生理痛、酷いんでしょ?」

みかやん「別に。今回は大丈夫」

Oくん「いつも辛い時こそ、やせ我慢してるじゃん」

みかやん「痩せてないもん太ってるもん!」

Oくん「みかやんが喜ぶ顔を見たくてケーキ持ってきたんだけどなぁ」

みかやん「ごちそーさま!」

Oくん「今日ずっとずっと心配してたのに。もしかして俺のせい?」

みかやん「別にOちゃんのせいじゃないよ。生理だからイライラする」

Oくん「何にイライラ?」

みかやん「前にHさんにもNさんにもトドにも”みかやんとOくんはベッドを組む時に喋り過ぎて作業が遅い。一生懸命やっても遅い時は手伝ってあげようと思うけど喋ってて遅かったら手伝おうなんて思わない”って叱られたでしょ?だからOちゃんとベッドを組む時は極力無言でやってたのに、今日のHさんとOちゃんは喋り過ぎだよ。あたしが風呂終わってもまだベッド組んでるし、トイレ&洗面が終わってもまだベッド組んでるなんて遅すぎない?風呂掃除の後でヘトヘトなのに遅いから何度も絨毯にコロコロとか床にクイックルかけたりして手伝ったのに”もう風呂終わったの?”とか聞かれてさぁ。あたしは普通でアンタらが遅いんじゃん!と思ったよ。しかもずーーっと二人で喋っててあたしの話なんか聞いてなかったよ!」

Oくん「そんなに怒ってるなら言ってくれれば良かったのに」

みかやん「いつ言うのさ!ずっと二人で喋ってたじゃん」

Oくん「ごめんなさい。そんなつもりじゃなかったんだけど。あっもしかしてみかやん、俺とHさんにやきもち?」

みかやん「なんであたしが23才の若僧と52才のおばさんの仲を焼かなきゃなんないのさっ。ばーか!」

Oくん「ごめんなさい。ほんっとごめんなさい」

みかやん「あたしの方こそ生理にかこつけてイライラしてゴメンね」

Oくん「みかやんって、ほんっと正直で素直だよね」

みかやん「Oちゃんこそいつもちゃんと”ごめんなさい”って言うでしょ。素直に”ごめんなさい”とか”ありがとう”って言えない人間はダメだよね」

Oくん「みかやんとは喧嘩したくないからね。てか喧嘩にならないよね」

みかやん「Oちゃんの誘導尋問に引っ掛かって腹の内をぶちまけちゃうからストレスもたまらないよ。いつも気ぃ使ってくれてありがとね」

Oくん「俺はそんな器用な事が出来る人間じゃないよ。かいかぶり過ぎ」

みかやん「でも本当に喧嘩にならないよね」

Oくん「じゃあ今夜は俺、休みだけどHさんNさんと仲良くね」

みかやん「うん。じゃあ明日の夜ね!」

Oくん&みかやん「おつかれ〜〜〜」

お陰で機嫌良く帰宅した。これで終わり良ければ全て良し。かな?
0:00-6:00 13部屋掃除

今日はNさんとOくんとの勤務。最近は不気味なくらいNさんが明るくて親切で、少々困惑する私とOくんだった。私が超新人だった頃のように、またコッソリと私やOくんの仕事を手伝ってくれる。有り難い事だ。

何部屋目かへ行って掃除の前に窓を開けると、女性が大笑いしているのが聞こえてきた。Nさんと窓から外を見てみると、女性二人が腕を組んで歩いていて楽しそうに笑っていた。

Nさん「うぢから出でいった客なんだべかね?レズ客だべが?」

みかやん「こんな時間にこんな所を歩いてるって事は、ココから出て行った人達なんでしょうね。女二人なのになんだかラブラブですね」

などと話をして掃除を終えて控え室へ戻るとI氏がやってきた。

I氏「207号室の客は男1人と女2人の3P客だったんですけど、今、女二人が帰っていったんですよね。フロントの真上の部屋で何をやっているのかドンドンと飛び跳ねたり、女の奇声が聞こえたり、テーブルを引きずる音や壁にぶつかる音やらで、もう大騒ぎだったんですよ。今は男1人が残ったので静かになりました」

Nさん「その女二人だら帰る所をわちら窓から見でたよ。でがい声出して騒ぎながら帰ってったわ」

みかやん「ギャル系と言うよりOLのお姉さんって感じでした」

Oくん「ちぇっ。俺だけ見てないや」

I氏「なんかイヤな予感がするんですよ。以前フロントをやっていた時もこんな事があって、男が帰ろうとすると男の服も財布も消えていたって事件があったんですよね。女二人の雰囲気と行動がその事件と酷似しているんですよ」

Nさん「男も、女二人にモテるなんておがしい!と思わないばダメだのさ。調子に乗ると痛い目に遭うもんだのさ。気を付げなさいよ、Oくん」

Oくん「俺はそんな。。だいたいそんな素人なんて怖いじゃないすか」

みかやん「でもどうして財布だけじゃなくて服も盗んだんでしょう?」

I氏「バレても服が無きゃすぐには追いかけられないからですよ」

Oくん「計画的犯行ってやつですね。怖い怖い。女って怖いや」

と話しているとI氏のフロント用携帯が鳴った。

I氏「例の207号室の男からの電話で”一応モーニングコールもセットしましたが9時半に電話して起こして下さい”と言われました。何かあっても9時半だったら我々が帰った後ですよ。良かった〜」

みかやん「まぁ何かあると決まったわけじゃないですけどね」

Nさん「ところでみかやん、AUの携帯って20回鳴らせば”こちらはAUです”だどがってアナウンスが入るんだね」

みかやん「えっそうなんですか?」

Oくん「そうらしいすよ。俺はこの携帯の前はAUでしたから」

みかやん「Nさんの知り合いでAUの人っていましたっけ?」

Nさん「彼氏に決まってるっしょ〜。あはははは〜」

I氏「起きれないと思ってモーニングコールをお願いしたんですよ」

Nさん「20回ずつ鳴らして3回目くらいでやっと起きたんだわ」

I氏「通し勤務が続いた後だったもんですからね。へへっ」

みかやん「Oちゃん、さっきNさん”彼氏”って言ったよね?」

Oくん「”へへっ”だなんて言ってるけどね。これってマジ?」

Oくん&みかやん「ひぇ〜〜〜〜〜〜」

I氏&Nさん「あははははははーーー」

最近ずっとNさんの機嫌がいいと思っていたら、こーゆー事だったのか!?
とりあえず秘密を。。。途中でスミマセン
※ちょっぴり追加しました。。。すみません
※またちょっぴり追加しました。。。すみません
★なんとか一周しました
身内に不幸があったので今日から3日間、故郷函館へ帰省する事になりました。

ハセガワストアの焼鳥弁当と
ラッキーピエロのチャイニーズチキンバーガーと
フタバヤのソフトクリーム
を食べて元気になって戻って来ます!

皆様への秘密は帰宅後あたためて。。。
0:00-9:00 7部屋掃除
 
今日はHさんとOくんとの勤務。悪名高い新フロントのF氏を見にいそいそとフロントへタイムカードを押しに行った。フロントの椅子に偉そうにふんぞり返って座る平安時代風の顔立ちの不細工なおやぢがいた。

特に挨拶もなく「暇なのでC班を12時で上がらせる。他に連絡事項は無し。218号室が空いたからすぐ入れ」とのたまった。Hさんがフロントに補充品があるかどうか聞く時の慣用句の「冷蔵庫、ありますか?」と尋ねると、「冷蔵庫はどの部屋にもあるぞ」と身も凍るような寒いギャグを言ってF氏は1人でニヤニヤ笑っていた。

私達が絶句していると「冷蔵庫、コンビニボックスの補充は無しだ」と言ったので、逃げるようにフロントから出た。

脱力しながら218号室へ行ってベッドの布団を剥がすと、シーツに直径60cm位の大きな潮を吹いた後のシミと、数個の小さな楕円形のシミが付いていた。小さな方のシミは久々の白子のシミだ。何ともわかりやすい状態でシミが付いていて更に脱力した。

臭いそうなので息を止めつつ、手や服に付かないように気を付けながらシーツを丸めてビニール袋に入れた。ふと見るとおねしょマットにもシミが貫通していたので、交換の為に汚れ物を持って控え室へ戻った。

暇なようだったので洗濯機に水を張り、おねしょマットの汚れた部分に漂白剤をかけた。するとシミの部分が白濁しくっきりとシミの形が浮き上がってくる。よく見ると潮のシミは見た目より大きく、白子のシミは無数に付いていた。「あーあー」とつぶやきながら、おねしょマットを丸めて洗濯機に突っ込み換えのおねしょマットを持って部屋へ戻った。

掃除を終えて控え室へ戻ろうとすると隣の217号室が空いたので、そのまま217号室へ向かった。今度はOくんがベッド係だった。

Oくん「みかやーん、またオシッコだよ〜。あーあー」

みかやん「さっきのあたしの時なんか白子付きだよ」

Oくん「じゃあおねしょマットの換え持ってくるよ」

みかやん「洗濯機回してるからソレにも漂白剤かけて入れておいで」

控え室へ戻って二枚のおねしょマットのすすぎをして乾燥機にかけた。まったりと休んでいると2時過ぎにI氏が来た。

I氏「あのおやぢ今まで居たんですよ。とんでもないエロおやぢで、ホテルKの来月のシフト表を作る為に名簿を持ってきてたんですが、名簿を私に見せながら”この女はバツイチになったばかりだから今がチャンス”とか”この女とこの女は俺に携帯番号も教えやがらないお高くとまった女”とか”この女は俺に携帯番号もメールアドレスも知らせてきた”と、わけのわからない事を延々と自慢げに言ってたんですよ。参りました」

みかやん「あんな不細工な年寄りが何をぬかしてるんですか!勘違いも甚だしいです!」

Oくん「ヤバイよ。みかやんを本気で怒らせそうだ。若い男には甘いのに年寄りには厳しいっすから」

Hさん「確かにみかやんが嫌いな勘違い野郎なのよ。ホテルKの人達って大人しい人ばかりだから、みんな黙ってるのね。でもウチのC班ならきっと黙ってないわよ」

Oくん「C班と勘違いおやぢのバトル。ある意味楽しみですね」

みかやん「私達は1時間の辛抱だから無視してやり過ごすしかないね」

I氏「T氏、ブタ女、F氏とC班のフロントはだんだん酷くなりますね」

Hさん「所詮C班のフロントなのよ。私達には関係ないわ」

213号室が空いたので掃除へ向かった。Hさんがベッドの布団を剥がすとまたもシーツに巨大な潮のシミがあった。

Hさん「また潮吹きよ。何も私の時に控え室から一番遠い部屋で潮を吹く事ないじゃないの!」

みかやん「遠いですよね〜。私が代わりに行ってきますか?」

Hさん「みんな仲良く1回ずつ潮吹きに当たったから私が行ってくるわよ」

結局今日は7部屋しか掃除をしなかったのに、そのうちの3部屋が潮吹き部屋だった。

Hさん「よってたかってみんなで潮を吹く事ないじゃないねぇ」

Oくん「ちょっとした潮吹き大会でしたね」

みかやん「大会なら優勝はあたしが当たった218号室だろうね」

Hさん「優勝賞品におねしょマットをプレゼントしてあげたいわ」

シーツの汚物処理と、おねしょマットの洗濯があるので、潮吹き大会が今日みたいな暇な日で良かった。明日からのC班とエロおやぢとのバトルが少々楽しみだ。
0:00-6:00. 18部屋掃除 

今日はHさんとNさんとの勤務。タイムカードを押しにフロントへ行くと、フロントカバさんではなく代行のフロントM氏がいた。

M氏「今朝カバさんから退職届けの提出があり会社はそれを受理したそうです。いろいろと問題があったらしく本人もフロントKさん宛に”業務に向いていない”と手紙を書いていたそうなんですね。何があったか知りませんけど突然辞められてしまったので、明日から急遽ホテルKのF氏が代行になるそうです」

Hさん「ええーっ!F氏が来るの?これまた最悪じゃないの〜」

Nさん「F氏って名前はよく聞ぐけど、ろくてない人だのがい?」

Hさん「1年半くらい前にココのC班のフロントだった人なんだけど、とにかく高飛車な人でみんなに反発されてココに居られなくなってホテルKへ飛ばされた人なのよ」

M氏「突然の退職だったので今から求人広告を出しても間に合わないし、今のフロントの人数じゃ回らないし、経験者のF氏に来て貰うのが打倒だと会社が判断したんですよ。全く最悪ですけど」

みかやん「もしかしてカバさんよりタチが悪いんですか?」

Hさん「そりゃもうほんっとに最悪のおやぢなのよ」

Nさん「わちらは12時から1時迄の1時間の辛抱だげど、今のC班の連中とだら喧嘩になるべさ」

Hさん「目に見えるようで怖いわ」

C班には元気で気さくな人が多いが、元々気性の激しい荒くれ者が多いのでまかり間違って敵に回すと大変な事になる。

本物の男性は1人しかいないのに男性が何人もいるように見える。今のリーダー格の女性は、スポーツ刈りが伸びたような髪をアッシュグレーに染めていて、半袖Tシャツの上にポケットが沢山付いたベストを着ていて作業ズボンをはいている。しかも作業ズボンの裾は靴下の中に収納している。昼間は大工さんをしているそうだが、誰がどう見ても普通の男性の大工さんに見える。

C班と一緒の時間帯の時、順番からいってD班が掃除へ行く予定だったが、リネン室の掃除をしていてすぐに出動できなかった時があった。その時、大工さんに控え室から大きな声で「D班!部屋入らねぇのかよ!ふざけんな!ごらぁ」と怒鳴られた。

職業柄、語気が荒いとは思うがとても女性の発言とは思えなかった。フロントから何かをお願いされても「ウチらがやんのかよ!ウチらの時間は忙しくてできねぇよ。暇な班にやらせろや!」と突っぱねる。往々にしてC班にはこの手の人が多い。

怖いのでC班がいる1時間は控え室に入らず、我々は隣りのリネン室で待機している。暇な時はC班がモンクを言ってるのがよく聞こえてくる。

「人の所に来てよくもまぁあんなに血を付けて帰れるもんだ。馬鹿女の顔を見てやりたいぜ」

「女も”断る”って事を覚えろや!淫乱のヤリマンに手間取らされてやってられねえや」

「1時間もしないで帰るなら”ゆっくり出来ないから今度にしよう”と言えばいいべや!無駄に仕事増やすんじゃねぇよ!馬鹿客が!」

「30分で帰るなら車の中ででも済ませて帰れよ!早漏野郎はお断りだ」

お客様は神様だと言うのに言いたい放題だ。

Nさん「F氏っていづまでこごさいるんだべね。なんも無いばいいけど」

Hさん「今月いっぱいらしいわ。その間にフロント係を募集して教育するんじゃない?早く新人フロントさんに来て貰わないと大変な事が起こりそうで怖いわ」

あんなC班に高飛車なF氏が来たらどんな事になるか。。。血で血を洗うような戦いになりそうだ。考えただけで恐ろしい。
ようやく仕事が終わってフロントで退勤のタイムカードを押した。HさんNさんを見送って私は1人でフロントに残った。

みかやん「何かあったんですか?みんなI氏が心配ですよ」

I氏「すみません。あのブタ女にキレてしまいました。222号室の件を聞いたんですけど”D班の人達って職人のような仕事ぶりでカッコイイと思ってたのに、いざとなったらウチらじゃないとか言い逃れするんですね。気を使って遠回しに言ったのにあれじゃ注意も出来ません。よその班の失敗をどうこう言うけどD班も大した事ないですね”と言いやがったんですよ。C班が失敗ばかりでいつも自分が吊し上げられてるからって、ここぞとばかり猛反撃ですよ。言い返せなかっただけに悔しくて。。。」

みかやん「こちらこそ迷惑かけてすみませんでした。言い訳したつもりは無いんですが。。。でもそれならそうと”あのブタ女!”って私達にも言って欲しかったですよ。何も言ってくれないからHさんもNさんも”自分のせいだ”ってノイローゼみたいになってたんですよ。私達に”何やってるんだ”くらい言ってくれてもいいじゃないですか」

I氏「あのブタ女の事だからまた大嘘かも知れないし、フロントKさんに確かめる迄は何とも言えません」

みかやん「でももう1人でキレてちゃイヤですよ」

30分程I氏といろんな話をして控え室へ戻るとHさんとNさんが私を待っていてくれた。私とI氏とのやりとりを話しながら三人で歩いて帰った。

一生懸命説明したのに、Hさんは「私ってどうしても嫌われちゃうのよ」と言うし、Nさんは「わち、もうI氏におにぎり作らないわ」と言う。まるで分かっちゃいない。トシをとると頑固でかなわない。帰宅してドッと疲れて爆睡した。

夜、ホテルQへの出勤の為に地下鉄を待っているとOくんから電話がきた。ホテルQの近くのコンビニにいると言うので、そこで待っていて貰って昨日から今朝の一連の話をOくんに知らせた。

Oくん「I氏ってモテモテだね。俺だったら誰も心配しないだろうな」

みかやん「そーじゃなくてさ。I氏に直接聞けばいいのに想像だけでグチャグチャ言うからイライラしたよ」

Oくん「みかやんは相変わらず男らしいよね」

みかやん「ったく。肝心な時にいないんだから」

0:00-9:00. 14部屋掃除

今日はNさんとOくんとの勤務。ドキドキしながらフロントへ行くと今日はフロントカバさんが休みで代行のフロントM氏が来ていた。少し脱力していたらいつもより1時間も早くI氏が出勤してきた。

I氏がフロントKさんから聞いた話によると、222号室には私達が帰った後すぐにお客さんが入りその後をA班が掃除をしたそうだ。A班の新人さんがタオルを間違えたのを、次のB班とフロントKさんが見つけたそうで私達D班とはまるで関係ない話だった。またしてもフロントカバさんの大嘘が発覚した。

I氏「”最近のトラブルの元は全部アンタだよ。引き継ぎ事項を正確に伝えられないなんてフロントとして致命的。引き継ぎ事項に私情を挟んでその班その班で違う話をするからアンタのせいで班同士も対立してるんだよ。アンタが来るまで何の問題もなかったのに、かき回して何が面白いの!”とカバの奴、こてんぱんにフロントKさんに叱られたそうですよ」

Nさん「あのカバ!頭おかしいんでないの?嘘ばっかりついで自分で自分の首締めてるんだべさ。わちは休みだったけど、わちらの失敗でなくて良かった〜」

I氏「皆さんの仕事ぶりをもっと信じるべきでした。すみません」

Nさん「いや〜ん。いいんだわぁ。わちらだって失敗する事もあるしぃ」

I氏「あのカバでさえ皆さんの事を”職人”と言っていたんですから」

やれやれ。と胸を撫で下ろし失敗の無いよう心して掃除をした。朝方になってI氏が控え室へ走って来た。

I氏「今、点検をして回っていてフロントへ戻ったら机の上に封筒が乗ってたんですよ。フロントKさん宛になっていて、差出人がカバなんです。手にとってみると中にタイムカードが入っているようなんですよね。こんな時間にコソッと来て何なんでしょう」

Nさん「タイムカード返すって事は辞めるんでないの?」

みかやん「挨拶も無くいきなりですか?非常識ですよ」

Oくん「誰かのタイムカードを間違って持って帰ったとか?」

I氏「ブタの行動はいつも突飛でしたからねぇ。ブタの戯言にも何度も振り回されました」

Oくん「あはは!”ブタの戯言”だって〜」

みかやん「ちょっと!笑う所じゃないよ」

Nさん「ブタの戯言だどさ。あはははは」

一同「あはははは」

変なツボにハマってしまって何故だか笑いの止まらない4人だった。
0:00-9:00. 7部屋掃除

今日はHさんとNさんとの勤務。タイムカードを押しにフロントへ行くとフロントカバさんから、注意事項の引き継ぎがあった。

カバさん「222号室のバスローブセットが大変な事になっていたそうです。フロントKさんが発見して驚いたそうなんですが、客用のバスタオルがあるべき所に、風呂掃除用の穴の開いた古バスタオルが置いてあったそうです。しかも古タオルなのでよそのホテルの名前入りだったそうです。犯人探しをするつもりはありませんが、今後このような失態が無いよう各班充分注意して下さい。お願いします」

Hさん「そんな事ってあるの?どこで客用と掃除用のタオルが一緒になるの?あり得ないわよ」

Nさん「普通だら見だだげで違うってわがるべさ。どっかの新人でないの?うぢらだら本当にあり得ないわ」

みかやん「あの〜。でもウチら今朝の最後に222号室へ入ったんですよね。お風呂がラッキーだったのでバスローブセットは手つかずだったハズなんですけど」

Hさん「じゃあ前の班の新人が組んだバスローブセットのままになっていて、ウチらがそれを見過ごしたって事なの?」

カバさん「フロントKさんも犯人探しをするつもりは無いそうですが、そーゆー事です」

Hさん「。。。申し訳ありませんでした。言い訳するつもりはありませんが、お風呂ラッキーでバスローブセットが手つかずだったら、正直言って確認する迄も無いと思ってました。乱れていたら手直しはしますけど。。。次回からは全て確認します」

仕事開始早々すっかり意気消沈してしまった。今日はOくんが休みなのでエロビ鑑賞会を楽しみにしていたのに、それどころでは無くなってしまった。特にHさんは仕事に対して人一倍真面目で真剣で絶対の自信を持っていたので、あまりの事に顔面蒼白になっていた。午前1時になり何も知らないI氏が出勤してきた。この直後、フロントでカバさんから同じ注意事項を聞かされる事になるのだろう。

暫くしてフロントカバさんが何故だか勝ち誇ったような表情で「お先に失礼します」と帰って行った。暇なのでずっと控え室で待機となるが、重苦しい雰囲気に押し潰されそうだった。いつも暇な時はコーヒーを飲みに控え室へ来るI氏が今日は来なかった。思い空気を破るようにモニターからお客さんが帰る音が響いた。

三人で無言のまま掃除へ向かった。途中、通路でI氏とすれ違ったがI氏は私達と目も合わせようとしなかった。次の部屋の掃除で一緒になっても無言で、視線も合わせず、苛立っているようなのが見て取れた。

Nさん「I氏、どうしたんだべが?変だよね?」

みかやん「たまにはそーゆー事もあるんじゃないですか?」

Hさん「この仕事がイヤになって辞めようと思ってるんじゃないかしら」

みかやん「そんなまさかっ。だったら私達に言ってくれますよ」

Hさん「トドの事で私達が毎日モンク言うから疲れちゃったのよ」

Nさん「わちの毎日のおにぎりも重荷だったかも知れないわ」

みかやん「まさかっ。そんな事じゃないですよ」

Nさん「わちらあんまり愚痴言い過ぎだんだわ」

Hさん「私が口答えしたりするのが気に入らないんだわ」

Nさん「フロントの人に言う筋合いでながったのに」

Hさん「私、生意気だと思われて嫌われたんだわ」

Nさん「もう何も言われないわ。I氏に迷惑かがる」

Hさん「I氏が辞めるなら私が辞めるわ」

みかやん「ちょっと待って下さいよ。そんな憶測で悪く考えないで本人に”どうしたんですか?”って聞けばいいじゃないですか!体調が悪いとかたまたまムシの居所が悪いって事もありますし」

Nさん「わちらがI氏の昼の職場で働きたいと言ったのも悪かったんだわ」

Hさん「昨日I氏が補充品を忘れた時、私、冷たい態度だったんだわ」

私の話など聞いちゃいない。二人してノイローゼのように「私のせいだ」と言い合っていた。「いい加減にして!」と怒鳴りたくなるのをグッと堪えて朝になるのを待った。
0:00-9:00. 14部屋掃除 

今日はHさんとOくんとの勤務。「どうも恥ずかしくてOくんとはエロビデオを見れないのよねぇ」と言っていたHさんだったが、2月1日のエロビ鑑賞会に続いて今日も部屋の掃除が終わった後、モニターの電源を切る前に長々とエロビデオを見ていた。

基本的にHさんはエロビ好きらしい。いつもは遠慮がちにコソコソとエロビデオを見ていたOくんだったが、今日はHさんが率先して見ていたのでOくんも嬉しそうに堂々とエロビデオに見入っていた。

とは言え、掃除にかかった時間がフロントや社長宅や本社事務所のモニターにも表示される為、もしも社長や常務がモニターを見ていたら「随分のんびりと掃除をしている」とか「掃除に時間がかかり過ぎ」と思われかねない。

いつもはそんな事は気にせずエロビに見入るHさんだが今日は一応まだ新人であるOくんの手前、時間を気にしながらエロビを見ていた。

最初の部屋でエロビを見ていて”いいところ”になる→無情にもタイムリミットになる→走って次の部屋へ行ってモニターの電源を入れると続きが見れる。という裏技を覚え、ひたすらコレを繰り返した。

フロントのモニターには、ゆっくりと掃除した時間が表示されるのに、ゴキゲンの笑顔で喜々として通路を走る私達が映っていたらしい。妙にゴキゲンで走る私達の姿を見てI氏が掃除中の部屋に現れた。静かに部屋に入って来たのでモニターにはエロビデオが映ったままだった。

I氏「どうも様子がおかしいと思ったら、こーゆー事でしたか」

Hさん「今日は暇だし、たまにはいいかと思って。こーゆー特権でもないとやってられないわよ。あっ、でも、あの、すみません」

I氏「いやいや、そうじゃなくて。。。私も誘って下さいよ」

丁度、掃除が一段落着いたので4人で控え室へ戻った。

Hさん「I氏もエロビデオ好きなの?」

I氏「実は私、ココの前はビデオ屋で働いてたんですよ。仕事をした時間よりダビングの時間の方が長かったかも知れません。家にはアノ手のビデオが本当に売る程あるんですよ。ハハハ」

Hさん「な〜んだぁ。そうなの!I氏の前の前のフロントの人もエロビデオ好きでねぇ、暇な時は控え室にいないでみんなで空き部屋へ行ってビデオを見てたのよぉ。客室のエロビデオプログラムをみんなでチェックして”今日は○時から人妻モノ”とか”今日は○時から制服モノ”とか言って楽しみにしてたものなのよ」

I氏「それはいいですねぇ。あまり人には言えないですけど私なんかもうマニアレベルで、作品を見ただけで監督が判ったり、AV女優を見ただけで出演作品の数々が頭に浮かぶんですよ。ハハハ」

Hさん「ココのビデオだと監督が誰なのかは判らないけど、私もいろんなのを見たわよ。動物シリーズは何とも妙なのよねぇ。人間の女がオス豚やオスヤギを追いかけるんだけど、なかなか上手くいかなかったり、馬の巨大なサオに頬ずりしてたり、動物モノは本当に妙だったわぁ。あとね、ジジババシリーズとか、変態モノとか、なんちゃってドラマシリーズも変にストーリーがあると笑っちゃうのよねぇ」

I氏「Hさんもなかなかマニアじゃないですか。今度、家にあるのを持ってきますよ」

Hさん「あらそーお?I氏のオススメがあったら見たいわ」

I氏「ふふ。各種取り揃えてありますからね。大抵のリクエストにはお応えできると思います。それはそうと若手二人はどうしちゃったんですか?おとなしいじゃないですか」

みかやん「大人の会話について行けませんでした」

Oくん「二人ともそんなにマニアだとは知りませんでした」

I氏「Hさん、私は○○監督の作品がお気に入りなんですよ。カメラワークやアングルが最高なんですよね。ストーリーにも無理がなくて面白いんですよ」

Hさん「じゃあその監督の作品、まとめて貸して貰えるかしら?具体的にどんな感じ?」

I氏「例えば。。。かくかく。。。他には。。。しかじかで。。。本当にもう。。。たまりませんよ」

私とOくんそっちのけでエロビ話に夢中だったI氏とHさんだった。あの二人がエロビ話であそこまで盛り上がるとは思わなかった。
赤黒系でもバンド系でもある友人Y君から久々にメールがきた。出会った頃は多芸多才な彼を尊敬していた。彼のウンチクを聞く(読む)のが大好きで、語られれば語られる程、彼の世界へのめり込んでいた。親しくなるにつれ、いつしか「ギャルババ」等とののしられるようになり「フン!山ザルめ」と思っていた(笑)。

Y君「お元気ですか?久しくお会いしてないですね。忙しくて激痩せされたのでは?と少々心配です。僕もそろそろ、あいのりの旅に出ようかと思います」

みか「お陰様でこんなに働いているのに少しも痩せません。今は時間と愛が欲しいです」

Y君「全く何アホなコト言うてまんねん。時間はうんじゃりあるのに仕事も金も無いワシの身になってみぃ!この時期、雪山に隠れるしかないわい」

みか「だって女盛りなのよ。身も心も満たされたいわ(笑)。私もお金に余裕があれば山ごもりしたいわ」

Y君「だからよぅ。好きで山ごもりしてるのとチャウねん!ええかげん怒るでホンマ。まぁ気持ちはワカランでもないし”適度な”自信を持つべきとも思うよ。二度と口にしないケド、確かに姉さんは女盛りなのでしょうし、世間一般的に見てもお世辞抜きにエエ女やて思う。外見も内面も娘っぽさを残しつつも大人の女性な面も”それなり”に持ってるからこそ皆慕うのです。街にはレベルはどうあれ若い燕はうじゃうじゃおるし可能性は否定しないが、身も心も同時に満たされるのを求めてはいけません。つづく」

Y君「つづき。身体の要求が満たされる時、確かに同時に精神も一旦絶頂になるコトもある。しかしそれは一時だけであり、時間が経つと自然と薄れてしまう。そして時間が経過した分、その時感じた事や記憶から再び求めてしまうのが人の性。この時点で既に身体だけの欲求ではなく、精神的欲求に達しているのです。精神は肉体に宿り、肉体は時に精神をも制圧してしまう。それぞれの立場や環境からのしがらみ、それに伴う精神的圧迫や理性と言った他の要素も交錯すると、満たすどころかかえって精神的苦痛に達します。だから大切なのは心。つよい」

みか「ありがとう♪最近は働き詰めで職場の人以外とは会わないから人恋しいよ。皆どうしてるかな?といつも思う。今日みたいにたまにメールを貰えると凄く嬉しいよ♪久しぶりにY君がいい奴だって思いだしたしぃ(笑)。出会った頃もこんな感じだったよね。懐かしいね。励まして貰ったから肉体と精神のバランスをとりながら頑張るね!」

Y君「こちらこそ♪人(肌)恋しいのは俺も同じ。なんせ家族以外とは会わないからね。ウンチクはね、風俗がバカバカしく思う自己体験から産まれたものかも。昔は効能期間が長かったのに1年位前に店出て車乗った時もう虚しくなってやめた。タイプの娘やったら逆に暫く凹んでまう。なぜまともな形で出会えなかったのか?と。思えばイク時よりも脱衣しながらチチクリ合ってる方が良かったり、極端な話”時間一杯膝枕してくれ”てな感じ。求めてるモノが違うんだな。身体ではなくそういう存在が欲しいのだと。次号へつづく」

Y君「続・こちらこそ♪この数ヶ月鬱気味だった私。加えてこれだけご無沙汰だと白い肌(色黒はチンチン立たん)にムシャブリつきたくもなる。でも答えはわかってる。名曲Iで歌ってるように”カラダハイッテモココロハイカナイ”のだよ。一番必要なのは自らを覆っている殻を破る素直で強い気持ちだってコト。新年会でT会も4年目だねって皆でしみじみしたけど、この間いろいろ変化があった。1年ぶりに皆と会して時流を感じたケド、焦る気持ちを抑えられたのは姉さんが以前言ってくれた”Y君はY君のスピードで、らしく生きれば良い”て言葉。今まさに実践中ダヨ(^ヘ^)v」

みか「そっかー。私が言った事なんかをちゃんと覚えていてくれたんだね。私こそ自分のスピードで進まないとね。Y君には例え立ち止まっても一歩も前進出来ない日々が続いたとしても、必ず一緒に立ち止まってくれる人が現れる気がするけど、私はどーだろ?でも負けずに殻を破って前進するよ。Y君のウンチクを聞くと妙に安心するよ。いろいろありがとね!」

珍しくY君が素直で驚いた(笑)。しかも携帯メールと思えない長文メールだ。こんな風に言ってくれる事はもう二度と無い!と思って慌てて”一番重要な所”を親友M君にメールした。

みか「二度と口にしないケド、確かに姉さんは女盛りなのでしょうし、世間一般的に見てもお世辞抜きにエエ女やて思う。外見も内面も娘っぽさを残しつつも大人の女性な面も”それなり”に持ってるからこそ皆慕うのです。←Y君からのメールなんだよ。いつもこの位、正直だったらいいのにね(笑)」

M君「Y君が素直になるなんて珍しいね。なんだかんだ言ってもY君はみかやんの大ファンだからなぁ」

みか「そーかなぁ?会う度に私の事をババ呼ばわりするよ。何度も傷ついた」

M君「Y君は不器用だからね。本当はみかやんのこと大好きだと思うよ。ババ呼ばわりはY君のテレ隠しでしょ。素直に女の人を誉めれる男って少ないと思うよ♪」

無性に嬉しくなって思わず親友M君へ電話した。

みかやん「もー!Y君ったらあたしが好きなら好きって言えばいいのにねー(笑)」
親友M君「ずっと前からみかやんの事あんな風に思ってたと思うよ」
みかやん「Y君ったらあたしの事”ギャルババ”だなんて言うから本気で傷ついてたもん」
親友M君「Y君は意外とテレ屋さんでもあるからね」

この後、Oくんの話や、遊び人・親友M君の女友達の話など久しぶりに延々と長電話した。

みかやん「ところでM君は、みかやんの事、好き?」
親友M君「うんっ!」
みかやん「じゃあ大好き?」
親友M君「うんっ!大好きだよー。そんな事言わなくてもわかるっしょー」
みかやん「今初めてわかったよ。あたしもM君大好き」
親友M君「ありがとう」
みかやん「てかM君の場合、周りの女の子全員に言ってるでしょ?」
親友M君「んふふ。それを言われると弱いかも」
みかやん「やっぱり!M君らしいや。あはははは」
親友M君「あはははは」

久々に大笑いした気がした。
夕方、Oくんから電話がきた。

Oくん「今ね、みかやん家の方へ歩いてるんだ。18丁目あたりで待っててくんない?」

みかやん「いいよ。で、何?こっちの方に用事?」

Oくん「俺もプレステ2を買おうと思ってさ。あんな高価な物、怖くて1人じゃ買えないよ」

との事で小心者Oくんと我が家の近所のゲーム屋さん2店を回って安い方でプレステ2を買った。

ついでに近所の家具屋さんを見てから地下鉄駅までOくんを送った。

Oくん「ちょっとぉ!手ぇ繋いでよ〜。滑って転んだ隙にプレステ2を持ち逃げされたら困るじゃん!1人で歩いてて引ったくりに遭っても困るしぃ!ああぁどうしよう。地下鉄じゃなくてタクシーで帰ろうかな?こんな高価な物を持って歩くの怖いよ〜。あぁでも金使ったからタクシー代無いし〜。けどやっぱり早く帰って”さかつく”やりたいし〜」

みかやん「300万ならともかく、プレステ2とさかつくで3万円でしょ。何、言ってるんだか」

散々騒いで小心者Oくんは「それじゃ4時間後またね」と地下鉄で帰っていった。

0:00-9:00. 12部屋掃除

今日はNさんとOくんとの勤務。ホテルQに最初に到着したので出動の準備をしていると、いつも最後に登場するOくんが出勤してきた。

みかやん「あれれ?Nさんだと思ったらOちゃんなの?」
と言っていたらNさんが出勤してきた。

Oくん&みかやん「おはようございます!」

Nさん「おはようございますぅ」

とりあえず機嫌が良さそうなので安心した。

タイムカードを打刻しにフロントへ行って、フロントカバさんからの連絡事項を聞く。

カバさん「リネン室に掛け布団とマットを干してあります。C班が213号室へ入ると血の惨劇状態になっていて、布団各種はもちろん壁や床まで血だらけだったそうです。処置が早かったので壁も床もすぐに元通りになって、213号室は通常通り売り部屋にしてあります」

Nさん「やんやまたがい?ねぇみかやん!おどといも血の手形だもね」

Oくん「また俺の休みの日に何かあったんすか?」

みかやん「冷蔵庫の上とか棚にこうクッキリと血の手形があったのさ」

Oくん「むはっ。こう、手をついてバックでやった後って事すか?」

みかやん「だから〜。そーゆー事、あからさまに言わないの!」

Nさん「はいはい。ほれっ!行ぐよっ!」

打刻早々に222号室へ向かった。ソファーに面倒臭いカバーがかけられている部屋だ。部屋係だったので渋々ソファーカバーを直していたらNさんが手伝いに来てくれた。

Nさん「ちょっとタンマ!このカバーすすけでるから取り替えるべし!Oくん、替え持って来でや」

Nさんは普段わざわざ仕事を増やす人ではないので、少し驚いた。

控え室へ戻って汚れていたソファーカバーの洗濯をした。全自動洗濯機ではないので手間暇がかかる。洗濯が終わったら半乾きまで乾燥機で乾かした後、竿に干す。こうするとシワにならないそうだ。やっと全行程を終えやれやれと思うと。

Nさん「製氷器の中の氷が溶げできでるから一度氷を捨てでまうべし」

いつもは気だるそうなのに珍しくやる気満々のNさんにかなり驚いた。

アイスメーカーの中の氷を全部取り出し、中を綺麗に拭いてまたやれやれだった。
Nさん「わち、ちょっと行ってくるからあんただぢご飯でも食べでなさい」
と言ってどこかへ行った。

みかやん「”ちょっと”って、どこなんだろね?」

Oくん「おそらくI氏の所でしょ」

と話していたらI氏が来た。

みかやん「あれっ?Nさん、I氏の所へ行きませんでした?」

I氏「いえいえ。Nさんは今、1人で廊下掃除をしていましたよ」

Oくん「あっれーーーー?」

みかやん「Oちゃん、ヤバイよ。手伝いに行こう」

と話していたら今度はNさんが戻ってきた。

掃除も一段落着いたし、控え室で4人仲良く談笑するのかと思いきや、NさんはI氏に一生懸命、仕事の話をしていた。しかも何故かゴキゲンだった。仕事の話に燃えるNさんを見るのは初めてで、物珍しかったが所詮仕事の話なので聞いていてすぐに眠くなって爆睡してしまった。

途中、何回か目が覚めるもNさんが仕事の話で熱弁を振るっていたので何度も寝直した。丁度、話がとぎれた所で目が覚めたので起きると
Nさん「洗濯したし、製氷器も綺麗にしたし、廊下掃除もしたし、あとは何するべねぇ」
と、まだまだやる気満々だったが、運良く部屋が空いたので掃除へ向かった。

Oくん「みかやん、なんか不機嫌だよ。どーした?」

みかやん「仕事熱心な所をI氏に見せたいのかも知れないけど、あたしらを巻き込まなくたっていいじゃん」

Oくん「確かに俺もそう思ったけど仕事なんだから仕方ないじゃん」

みかやん「休憩なのに仕事の話ばかりでテンション下がったしぃ」

Oくん「テンション下がったどころかアンタ寝てたっしょ!」

みかやん「まぁそうとも言うけど。なんか疲れて頑張れないよ」

Oくん「頭なでなでしてあげるから頑張って!」

みかやん「あっ、そーお?じゃあ頑張る」

いつもは誰より気だるそうなNさんが仕事に燃えていてかなり驚いた。なんにせよNさんが機嫌良くいてくれる事が私とOくんにとって一番嬉しい事だ。
本文は後ほど

↓秘密その1
本文は後ほど(m_m)
本文は後ほど
お尋ねの多かったI氏とNさんの事件を1月19日の日記に書きました。

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