0:00〜6:00 15室掃除
ラブホの控え室には巨大モニターがあって、部屋番号別に入室状態&空室状態がわかり、入室状態の部屋には何時間いるか滞在時間が表示される。またそのモニターからは、いろんな音が出る。”お客さんが玄関から入った音””お客さんが部屋に入った音””お客さんが部屋を出た音””お客さんが玄関を出た音”この4つの音を聞き分けながら仕事をする。

”お客さんが部屋を出た音”が聞こえたら、私達ベッドメイク係が控え室出入り口にスタンバイする。控え室出入り口は、お客さんが出入りする通路の一番奥にあり、カーテンで仕切られている。”お客さんが部屋を出た音”が聞こえてすぐにスタンバイすると、カーテン越しにお客さんの後ろ姿や横顔が見える。お客さんが玄関へ向かって行くのを確認し、”玄関を出る音”が聞こえたら、カーテンを開けて通路に出て部屋へ向かって掃除する。。。というパターンだ。

ラブホのベッドメイク係の人に、後ろ姿を見られていたとは知らなかった。「知ってる人だったら、わかっちゃうじゃん!」と、ちょっと変な汗が出た。

たまたま私が見たのは、チャラ男系とキャパクラ嬢系の20代半ばのカップルだった。ロン毛でスーツ姿の男性と、キャミソールにプリント柄のスカートの20代半ばにしては、ハイグレードのお洒落なカップルだった。「素敵なカップルだわ〜」とウットリして後ろ姿を見送っていたら、10年選手の超ベテラン先輩Hさんが「あっ!白子垂らしの兄ちゃんだ!」と叫んだ。

「しらこたらし???何だろ?」と思って部屋へ行ってみると、ベッドの真ん中あたりに丸いシミが出来ていた。さっき見た兄ちゃんがベッドにこぼした精子のシミだった。シーツを剥がすとおねしょマットにもシミが付いていた。汚れていなければ交換しない、おねしょマットも交換しなければならない状態だった。仕事を増やされたのだった。

あーゆー状態をこの業界では「白子垂らし」と言うって事は一つ勉強になったが、さっき見たばかりのカッコイイ後ろ姿の兄ちゃんの白子が。。。と思うと妙に生々しくて幻滅した。
仕事と割り切って、こーゆー事にも慣れていかなければ!と悟った。

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