0:00-6:00 18室掃除

今日は先輩Nさんと、口うるさい先輩Sさんとの三人勤務。金曜日の夜なので覚悟を決めて出勤した。

11時40分に控え室のモニターを見ると、4室空いていたのに0時には満室になった。イヤな予感がした。

先輩Sさん「今日は忙しくなるでぇ。明日の朝は9時になるかもなぁ。みかやんは明日、休みか?」

みかやん。「明日は昼の仕事があるので、9時にここから直行できるように支度してきました」

先輩Nさん「運が良ければ6時に帰れるかもよ」

等と言っていたら0時の1室目から朝3時半まで、控え室に戻る暇もなく12室の掃除をした。全身汗だくだし、喉が渇いて死にそうだった。

3時半になって2室空いたが、先輩Sさんがフロントへ電話して「もう限界や〜。少し休まして〜」と言って、3時半から4時まで無理矢理30分の休憩をもらった。水分補給や一服をして暫しまったりと過ごした。

休憩中にも1室空いてしまったので、休憩後3室を一気にやっつけた。これで15室掃除。この15室目でベッド係の先輩Sさんが「ちょっとこっち来て見てみぃ!このお客さん、面白い遊びして帰ったでぇ」と言うので行ってみると、ベッド横のゴミ箱の中に白いヒモがぐるぐる巻きになって捨てられていた。

先輩Nさん「何それ?ヒモかい?どれっどんなヒモなのさ。よく見せて!」

みかやん。「私も見たいです!」

と言って間近でしげしげと見た。直径5mm位の丸くて白いヒモで、ヒモの両端には赤いテープが巻かれていた。ふと見るとベッドの上の枕がベッドの足の方へ置かれていた。

先輩Nさん「ふーん。ヒモで縛り上げて枕を足元に置いてかい?どやってしたんだろ?」

みかやん。「さっぱりわかりません」

先輩Sさん「赤いテープが6個見えるって事はヒモは3本や。」

先輩Nさん「両手を縛って、両足を縛って、手と足を合体させて3本だべか?」

先輩Sさん「これってこの為だけに3本セットで売ってるんやろか?」

みかやん。「他に荷造りやテーブルマジックには使えない気がします」

先輩Sさん「ここは子作りするとこやて、荷造りや手品はせんやろ」

先輩Nさん「それはそうとそのヒモ、ゴミ袋から出してみで(みて)や」

先輩Sさん「あかん!スキンやら煙草の灰が着いて汚いで〜」

一同ガッカリ。ゴミ袋に入れずにベッドの上にでも置いていて欲しかった。

みかやん。「でもこれって使い捨てなんでしょうか?もったいないですね」

先輩Sさん「”縛って”言うたんか”縛らせて”言うたんかわからんけど、変態よばわりされたって事やないの」

先輩Nさん「やってはみだものの、双方満足のいく結果を得られなかったって事だべさ」

このカップルは姿を見る事が出来なかった為、若いのかそーじゃないのかもわからず残念だった。

5時から大急ぎで3部屋やっつけて、6時に逃げるように帰った。
ラブホ前の坂を自転車で駆け上がり、思わず函館弁で
「こえ〜〜(疲れた)!ゆるぐね〜〜(ラクじゃない)!」と叫ぶ、みかやん。だった。

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