ラブホ奮戦記24日目:一人残された女性
2002年9月30日 らぶほ10:00-6:00 11室掃除
今日はリーダーの先輩Hさんと、口うるさい先輩Sさんとの三人勤務。前述のとおり先輩Hさんと先輩Sさんは仲が悪い。仕事以外の事はあまり話さない→すぐに話題が尽きる→静かになる→眠くなる→寝る。このパターンだ。「やった眠れる!」と秘かに期待していた。
昨日は5室しか掃除せず、かなり暇だったらしい。そして今日はいつも忙しいC班でさえ、暇なので1時間早く帰った。今日も暇だと思いきや、三人っきりになったとたん満室になった。いつもはC班2チームと、ウチの班1チームの3チームで掃除をする0:00-1:00まで、たった三人で掃除した。その後も控え室に戻る暇もなく、次々と掃除に追われた。
お客さんが部屋で普通の番組やエロビデオを見るテレビは、我々の専用リモコンで操作すると、控え室にあるモニターと同じ画面に切り替わる。モニターを見ながら掃除をして、掃除中に空いた部屋があったら、次はその部屋へ掃除に行く。掃除中に何部屋も同時に空いた場合はフロントへ電話をして、どの部屋から掃除をするか指示をあおぐ。
モニターを見ると、ずっと213号室が空いているのに、いっこうにフロントから213号室の掃除の指示がない。今日はお喋りなフロントS氏が休みなので、寡黙なフロントM氏が来ているが、フロントへ電話をする度にフロントM氏の様子がおかしかった。
先輩Sさん「213号室で、何かあったんちゃうか?」
先輩Hさん「血生臭い事じゃないといいけどねぇ」
みかやん。「そんな怖い事、言わないで下さいよ〜」
先輩Sさん「札幌でもラブホテルで殺人やとか自殺って、たまにニュースに出るやろ」
先輩Hさん「ココでは無いけどC班のYさんや、A班のDさんは前に勤めてたラブホテルで、そーゆーのがあって大変な目に遭ったらしいよ」
みかやん。「そんな〜。大変な目って、どんな目ですか?」
先輩Sさん「そりゃやっぱり霊とか出るんやないの」
みかやん。「うわーーーっ!やめてーーー!」
そこへ音もなくフロントM氏登場。
フロントM氏「あのぅ」
みかやん。「うわーーーーっ!脅かさないでー!えーん」
フロントM氏の話によると、若いカップルが213号室に入ったと思ったら、すぐに男が一人で部屋から出て、もの凄い早さで通路を走り外へ出て、車に飛び乗って帰ってしまった。フロントの"何とかシステム"で確認すると、シャワーが出ているので中の女性が一人でシャワーを浴びていると判断した。
シャワーが止まってお客さんが着替えた頃を見計らって電話をしようとしたが、いっこうにシャワーが止まらないのでフロントM氏も焦っていたらしい。どうりで電話をする度、様子がおかしかったハズだ。
ようやくシャワーが止まったので部屋へ行って入口のブザーを鳴らしてみると、若い女性が泣きながらフロントM氏に抱きついてきたそうだ。
若い女性客「カレシと〜喧嘩したんだけど〜シャワー入ってたら〜後でカレシも入ってくるんじゃないかと思って〜ずーーっと待ってたんだけど〜来ないから部屋へ出たら〜もういなかった〜〜〜。そんで〜何回もカレシに〜携帯かけてんだけど〜電源切ってるのー!お金無いし〜帰れな〜い〜!」
(50代のフロントM氏が声色を変えて若い女性風に喋って再現するので、かなり怖かった)
と泣きつかれたので、気の毒で部屋代を頂けず、タクシーを呼んであげてお帰り頂いたそうだ。
フロントM氏「で、皆さんにお願いがあるんですが、213号室の風呂掃除は私がするので、日報には何も書かないで下さいね。最初からお客さんが来なかった事にして下さい」
との事だ。フロントS氏だったら女性の所へ集金に行っていただろう。フロントM氏はイイヒトだ。
先輩Sさん「なんや〜喧嘩やったんかぁ〜」
先輩Hさん「変な事、期待しないの!」
先輩Sさん「それにしても、みかやんは怖がりやなぁ」
先輩Hさん「今度、丑三つ時にみんなで怪談しようか〜」
みかやん。「絶対にイヤです〜〜〜」
血生臭い事になってなくて本当に良かった。血は生理の血だけで沢山だ。
今日はリーダーの先輩Hさんと、口うるさい先輩Sさんとの三人勤務。前述のとおり先輩Hさんと先輩Sさんは仲が悪い。仕事以外の事はあまり話さない→すぐに話題が尽きる→静かになる→眠くなる→寝る。このパターンだ。「やった眠れる!」と秘かに期待していた。
昨日は5室しか掃除せず、かなり暇だったらしい。そして今日はいつも忙しいC班でさえ、暇なので1時間早く帰った。今日も暇だと思いきや、三人っきりになったとたん満室になった。いつもはC班2チームと、ウチの班1チームの3チームで掃除をする0:00-1:00まで、たった三人で掃除した。その後も控え室に戻る暇もなく、次々と掃除に追われた。
お客さんが部屋で普通の番組やエロビデオを見るテレビは、我々の専用リモコンで操作すると、控え室にあるモニターと同じ画面に切り替わる。モニターを見ながら掃除をして、掃除中に空いた部屋があったら、次はその部屋へ掃除に行く。掃除中に何部屋も同時に空いた場合はフロントへ電話をして、どの部屋から掃除をするか指示をあおぐ。
モニターを見ると、ずっと213号室が空いているのに、いっこうにフロントから213号室の掃除の指示がない。今日はお喋りなフロントS氏が休みなので、寡黙なフロントM氏が来ているが、フロントへ電話をする度にフロントM氏の様子がおかしかった。
先輩Sさん「213号室で、何かあったんちゃうか?」
先輩Hさん「血生臭い事じゃないといいけどねぇ」
みかやん。「そんな怖い事、言わないで下さいよ〜」
先輩Sさん「札幌でもラブホテルで殺人やとか自殺って、たまにニュースに出るやろ」
先輩Hさん「ココでは無いけどC班のYさんや、A班のDさんは前に勤めてたラブホテルで、そーゆーのがあって大変な目に遭ったらしいよ」
みかやん。「そんな〜。大変な目って、どんな目ですか?」
先輩Sさん「そりゃやっぱり霊とか出るんやないの」
みかやん。「うわーーーっ!やめてーーー!」
そこへ音もなくフロントM氏登場。
フロントM氏「あのぅ」
みかやん。「うわーーーーっ!脅かさないでー!えーん」
フロントM氏の話によると、若いカップルが213号室に入ったと思ったら、すぐに男が一人で部屋から出て、もの凄い早さで通路を走り外へ出て、車に飛び乗って帰ってしまった。フロントの"何とかシステム"で確認すると、シャワーが出ているので中の女性が一人でシャワーを浴びていると判断した。
シャワーが止まってお客さんが着替えた頃を見計らって電話をしようとしたが、いっこうにシャワーが止まらないのでフロントM氏も焦っていたらしい。どうりで電話をする度、様子がおかしかったハズだ。
ようやくシャワーが止まったので部屋へ行って入口のブザーを鳴らしてみると、若い女性が泣きながらフロントM氏に抱きついてきたそうだ。
若い女性客「カレシと〜喧嘩したんだけど〜シャワー入ってたら〜後でカレシも入ってくるんじゃないかと思って〜ずーーっと待ってたんだけど〜来ないから部屋へ出たら〜もういなかった〜〜〜。そんで〜何回もカレシに〜携帯かけてんだけど〜電源切ってるのー!お金無いし〜帰れな〜い〜!」
(50代のフロントM氏が声色を変えて若い女性風に喋って再現するので、かなり怖かった)
と泣きつかれたので、気の毒で部屋代を頂けず、タクシーを呼んであげてお帰り頂いたそうだ。
フロントM氏「で、皆さんにお願いがあるんですが、213号室の風呂掃除は私がするので、日報には何も書かないで下さいね。最初からお客さんが来なかった事にして下さい」
との事だ。フロントS氏だったら女性の所へ集金に行っていただろう。フロントM氏はイイヒトだ。
先輩Sさん「なんや〜喧嘩やったんかぁ〜」
先輩Hさん「変な事、期待しないの!」
先輩Sさん「それにしても、みかやんは怖がりやなぁ」
先輩Hさん「今度、丑三つ時にみんなで怪談しようか〜」
みかやん。「絶対にイヤです〜〜〜」
血生臭い事になってなくて本当に良かった。血は生理の血だけで沢山だ。
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