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0:00-9:00 11室掃除

今日は先輩Nさんが休みの4人勤務。リーダーの先輩Hさんががいるせいか、先輩Sさんがおとなしいので助かる。今日はいつものように先輩Sさんに、クドクドと同じ事を言われないので安泰だ。

昨日の事があるので、私がお風呂係の時は新人Oくんにリモコン操作を譲っていた。先輩Hさんも先輩Sさんも、なんとなく譲っていたようだ。何室目かで、意気揚々とリモコン操作をしていた新人Oくんが「おおーーっ!」と叫んだ。掃除が終わって皆、近くにいたのでモニターの前に集まってモニターを見てみると、白髪の老婆の顔がアップで映っていた。

先輩Sさん「何やっとんねん!最初は”7”を押すんやで」

新人Oくん「”7”を押したんですけど。。。」

と言い終わらないうちに、今度は老婆の全身が映し出された。ラクダのシャツとモモヒキ姿だ。全員、モニターの前で固まってしまった。あれよあれよと言う間に、老婆は男に押し倒され布団に仰向けに寝かされた。我々が固唾を呑んで見入っていると、モニターの中の老婆はやにわに入れ歯をはずして枕元に置いた。これから何が起こるのか想像しただけで、凍り付いてしまって動けなかったが、どんどん話が進んで行く。

男が老婆のラクダシャツを脱がせると、シオシオのオッパイが出て左右に散っていた。立ってパンツを履いたら、乳がパンツのゴムに挟まりそうな垂れ具合だ。男が老婆の右脇に落ちている乳を拾って乳首に吸い付いた。すると老婆が「あっあん」と、しわがれ声を漏らした。言いようのない恐怖に包まれた。

先輩Sさん「いやや〜。もう止めとき〜」

先輩Hさん「寒気してきた。早く控え室へ戻ろうよ〜」

みかやん。「こーゆーのが好きなマニアもいるんでしょうね」

新人Oくん「まさに枯れた果実って奴ですね」

控え室に帰ってからも、先輩Hさんと先輩Sさんが大騒ぎだった。

先輩Sさん「あれでもやっぱり現役の”女優”なんやろね」

先輩Hさん「素人のばあさんなら、やれないんじゃない」

先輩Sさん「ウチもあのトシまであっちの方は現役なんやろか?」

先輩Hさん「私ならあんなトシまで生きてないわ」

先輩Sさん「ところで男優って、いくつくらいやった?」

みかやん。「ばあさんに釘付けで男の方は覚えてません」

新人Oくん「あれはマニアと言うより怖い物見たさですよね」

先輩Hさん「あのばあさんが夢に出できそうで怖いね」

みかやん。「ああなるともう、オカルトですよね」

日付が変わって日曜の朝になったので、お客さんはゆっくり寝てから帰る。夜中に満室になったら朝まで暇になる。仮眠をとろうと思っても目を閉じただけで、ばあさんの顔が浮かんできて眠れなかった。朝7時に最初のお客さんが帰るまで、控え室でまんじりともせず過ごした。とんでもない物を見てしまった。

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