0:00-6:00 12室掃除

今日は先輩Sさんと先輩Nさんとの勤務。土曜の朝は9時までの勤務になる事が多いので、昼の職場へ直行できる支度をしてラブホへ出勤した。タフな魔界ペアは手強いが、今日のフロントは優しく親切なフロントM氏だったのでなんとなく気持ちがラクだった。

午前3時のおやつを食べながらまったりしていた時、フロントM氏が真っ赤な顔をして控え室へ来た。

フロントM氏「ここに居させて貰っていいかなぁ」

先輩Hさん「なんや動揺してるようやけど、どないしたんですか?」

フロントM氏「それがさぁ、さっき外人のお客さんが来てフロントの上の207号室に入ったんだよ。その外人さんって男の人だったんだけど、暫くしたらさぁ。。。男の声が聞こえてきて。。。あの。。”オウオウ”とか”オー○ンコサイコー”とかハッキリ聞こえてくるんだよ。どうも窓を開けてやってるようで、仕事柄、女の人の声は聞き慣れてるんだけど、男の声はちょっとねぇ。しかも異常に大きな声でさぁ。参っちゃったよ」

先輩Sさん「最近毎日来てはる白髪の大きな外人さんの事やないですか?」

フロントM氏「確かに白っぽい髪で大柄な人だよ。毎日来てるの?」

先輩Nさん「もっと前から来てるがもわがんないけど4日連続だわ」

みかやん。「昨日帰った後に部屋に入ったら窓、開いてました」

フロントM氏「間違いなく同じ人だね。誰か俺の代わりにフロントへ行ってみたら?声、大きくて凄いよ」

みかやん。「最初の日に部屋の入口でぶつかったんですけど、凄い大きな声で”ソーリー”って言われてビックリしました」

先輩Sさん「ほな、ウチが行ってみてもいいですかねぇ」

フロントM氏「どうぞどうぞ」

暫くしてさすがの先輩Sさんも顔を赤らめて戻ってきた。

先輩Sさん「あーっはっは。もうなぁ、ホンマ凄くて大笑いやでー。等間隔で”アーッ、アーッ、オウオウオウオウオウオウオウオウ。アーッ、アーッ、オウオウオウオウオウオウオウオウ”ってな、オットセイみたいや。ほいでその合間に”オ○ンコー!”とか”サイコー”とか叫んでんのや。ハッキリ聞こえたわ」

先輩Nさん「やんやなんだが生々しいわ。やめでや」

先輩Sさん「Nさんかて聞いたら絶対真似したくなるわ。行ってみぃ」

先輩Nさん「わちはいいよ。そったらもの!聞ぎたぐないわ」

と話していたら、モニターから207号室の外人さんが部屋を出る音が聞こえきた。

先輩Sさん「帰ってもうたやんか!グズグズしとるからやで」

先輩Nさん「聞ぎたぐないって言ってるべさ!」

先輩Sさん「めっちゃおもろかったんやで」

みかやん。「まっ、空いたんだしお掃除に行きましょう!」

フロントM氏「俺もフロント戻るわ。いや助かったよ」

あの先輩Sさんが、恥ずかしくて顔を赤らめただなんて思った私が馬鹿だった。フロントで一人、笑って笑って暑くなったらしい。

先輩Sさん「明日も来るんやろか?」

先輩Nさん「アンタしつこいわ!」

すっかり外人のお客さんが気に入った様子の先輩Sさんだった。

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