ラブホ奮戦記60日目:気の毒なフロントI氏
2002年11月24日 らぶほ1昼の仕事が休みだったので、ラブホから帰って10時から昼頃まで爆睡。
起きると夫作の弁当があった。冷蔵庫の残り物でおかずを作って、ご飯は海苔2段。感激しながら頂いた。その後、PCを見たり夫に録画しておいて貰ったビデオをまとめて見たりして、夕方から8時までまた爆睡。
「ご飯できたよ」と起こされ、夫作のトーストと目玉焼きとじゃがバターを頂いた。ふと見ると私が寝ている間に洗濯をしてくれていたし、明日の燃えるゴミの日に備えてゴミもまとめていてくれた。いつもの事ながら主婦らしい事をしないまま一日が過ぎ、全て夫におんぶに抱っこだ。全く申し訳ない。夫に逃げられないうちに、ちゃんとしよう(汗)。
0:00-6:00 7室掃除
今日は先輩Hさんと先輩Sさんとの勤務。夫に送られて出勤して控え室のモニターを見ると空き部屋が目立ち、普段は午前1時まで勤務のC班の人達も午前0時に帰ってしまった。暇な予感がした。
C班の人達が帰ってフロントM氏が控え室に顔を出した。
フロントM氏「隣りのホテルPをウチの会社で買い取ったって誰かから聞いてた?」
先輩Hさん「そうなの?初耳だわよ」
フロントM氏「もうホテルRからフロントJ氏が行ってフロントやってるんだってさ」
先輩Sさん「こないだJ氏がここへ来とって”帰りに寄った”言うててな。家もホテルRも反対方向やのに何言うてはるんやろ思ったらホテルPの帰りやったんやな」
みかやん。「ホテルPって外からフロントのおぢさんのハゲ頭が丸見えだったのに、昨日はブラインドが下りてたんですよ。J氏だからだったんですかねぇ」
フロントM氏「この界隈の1軒を残して3軒がうちの系列になったから、どこへ流れてもうちの儲けになるって事なんだよね」
先輩Hさん「なるほどね。でもどうせ私達には還元されないのよね」
先輩Sさん「ところで今日M氏は通し勤務ですか?フロントI氏が来るんですか?うちはハッキリ言ってI氏が嫌いですねん。どんくさくてたまりませんわ〜」
フロントM氏「もうすぐ俺とI氏と交代するよ。そう言わないで仲良くやってね」
と話していたらフロントI氏が登場した。相変わらず顔色が悪くて生きてる人とは思えない。今日は暇なのでいつもよりフロントI氏の失敗が目立った。
自販機のローターが売れたので新しいローターを持って来たが自販機の鍵を忘れてすぐに交換できなかったし、客室にリネン類を運んでくれたのはいいがサウナ付きの部屋なのにサウナ用のタオルを忘れてすぐに交換できなかったし、お客さんがワインを飲んだと判ってるのにワイングラスを持ってくるのを忘れていた。お陰で何かと待たされた。
フロントI氏が忘れたので、控え室へ行ってグラスとワイングラスを計4つ持って部屋へ戻ろうとしたら、控え室の内線電話が鳴った。丁度フロントI氏が内線電話の前に来たのが見えて、私は両手が塞がっていたので「すいません。電話に出てもらえますか」と叫んだら、何を思ったのかフロントI氏は自分のズボンのポケットをまさぐり、会社の携帯電話を取り出して「はい、フロントでございます、あれ?もしもし、もしもーし」と言っていた。
鳴っているのは内線電話なのに。その間も内線電話は鳴りっぱなしなのに。笑うどころか哀しくなってしまった。
ようやく気が付いてフロントI氏が内線電話を取ると切れていたようで、その直後に先輩Hさんと鬼の形相の先輩Sさんが血だらけになったベッドパッドと掛け布団を運んできた。
先輩Sさんが「そこにおったんならすぐに電話取って貰わんと困りますわ!うちらで運んできたのでこの布団の血液取りしてて下さい!次の部屋はハギに入って頂かなくて結構です!」と怒鳴った。私の手からグラスをもぎ取り、先輩Sさんは物凄い勢いで部屋へ戻って行った。
先輩Hさんと部屋へ戻ると、先輩Sさんがモニターを見ていた。客室のモニターでもリネン室の様子が見えるようになっていたので、三人で暫しフロントI氏の様子を見ていた。
ベッタリと血が付いた布団の前にやや暫く佇んでいたと思ったら突然、血の臭いを嗅いでみたり、顔を近づけてしげしげと見ていたり、いっこうに作業にとりかからない。ふとフロントI氏の姿が消えたと思ったら、フロントへ戻って手帳を持ってきて、手帳を見ながら慣れない手つきでヘアブラシを持って、布団の血の部分を擦りだした。
すっかり脱力して三人で一度控え室へ戻る事にした。フロントI氏の背後から先輩Hさんが「あのぅ。歯ブラシで擦るんですよ」と声をかけた。見る見る間にフロントI氏の血の気のない顔に赤みがさした。赤黒い顔で「申し訳ありません。おかしいとは思ったんですけど、メモにブラシと書いてあったものですから」と言った。
そんな事を聞いて黙っていられる先輩Sさんではない。「どんなメモ持ってるんや!アホちゃうか!子供でもそんな間違いせんわ!うちらでやるからハギしとってや!あんたにはもうコリゴリや」と叫んでフロントI氏から布団を引き離した。あまりのけんまくにフロントI氏はすごすごとハギへ向かった。
そこまでされるとフロントI氏が気の毒になった。フロントI氏は新人とは言え先輩Sさんより4才年上なのに。。。これから12月。忙しいクリスマスや年末が待っている。どうなる事やらと、とても不安になった。
起きると夫作の弁当があった。冷蔵庫の残り物でおかずを作って、ご飯は海苔2段。感激しながら頂いた。その後、PCを見たり夫に録画しておいて貰ったビデオをまとめて見たりして、夕方から8時までまた爆睡。
「ご飯できたよ」と起こされ、夫作のトーストと目玉焼きとじゃがバターを頂いた。ふと見ると私が寝ている間に洗濯をしてくれていたし、明日の燃えるゴミの日に備えてゴミもまとめていてくれた。いつもの事ながら主婦らしい事をしないまま一日が過ぎ、全て夫におんぶに抱っこだ。全く申し訳ない。夫に逃げられないうちに、ちゃんとしよう(汗)。
0:00-6:00 7室掃除
今日は先輩Hさんと先輩Sさんとの勤務。夫に送られて出勤して控え室のモニターを見ると空き部屋が目立ち、普段は午前1時まで勤務のC班の人達も午前0時に帰ってしまった。暇な予感がした。
C班の人達が帰ってフロントM氏が控え室に顔を出した。
フロントM氏「隣りのホテルPをウチの会社で買い取ったって誰かから聞いてた?」
先輩Hさん「そうなの?初耳だわよ」
フロントM氏「もうホテルRからフロントJ氏が行ってフロントやってるんだってさ」
先輩Sさん「こないだJ氏がここへ来とって”帰りに寄った”言うててな。家もホテルRも反対方向やのに何言うてはるんやろ思ったらホテルPの帰りやったんやな」
みかやん。「ホテルPって外からフロントのおぢさんのハゲ頭が丸見えだったのに、昨日はブラインドが下りてたんですよ。J氏だからだったんですかねぇ」
フロントM氏「この界隈の1軒を残して3軒がうちの系列になったから、どこへ流れてもうちの儲けになるって事なんだよね」
先輩Hさん「なるほどね。でもどうせ私達には還元されないのよね」
先輩Sさん「ところで今日M氏は通し勤務ですか?フロントI氏が来るんですか?うちはハッキリ言ってI氏が嫌いですねん。どんくさくてたまりませんわ〜」
フロントM氏「もうすぐ俺とI氏と交代するよ。そう言わないで仲良くやってね」
と話していたらフロントI氏が登場した。相変わらず顔色が悪くて生きてる人とは思えない。今日は暇なのでいつもよりフロントI氏の失敗が目立った。
自販機のローターが売れたので新しいローターを持って来たが自販機の鍵を忘れてすぐに交換できなかったし、客室にリネン類を運んでくれたのはいいがサウナ付きの部屋なのにサウナ用のタオルを忘れてすぐに交換できなかったし、お客さんがワインを飲んだと判ってるのにワイングラスを持ってくるのを忘れていた。お陰で何かと待たされた。
フロントI氏が忘れたので、控え室へ行ってグラスとワイングラスを計4つ持って部屋へ戻ろうとしたら、控え室の内線電話が鳴った。丁度フロントI氏が内線電話の前に来たのが見えて、私は両手が塞がっていたので「すいません。電話に出てもらえますか」と叫んだら、何を思ったのかフロントI氏は自分のズボンのポケットをまさぐり、会社の携帯電話を取り出して「はい、フロントでございます、あれ?もしもし、もしもーし」と言っていた。
鳴っているのは内線電話なのに。その間も内線電話は鳴りっぱなしなのに。笑うどころか哀しくなってしまった。
ようやく気が付いてフロントI氏が内線電話を取ると切れていたようで、その直後に先輩Hさんと鬼の形相の先輩Sさんが血だらけになったベッドパッドと掛け布団を運んできた。
先輩Sさんが「そこにおったんならすぐに電話取って貰わんと困りますわ!うちらで運んできたのでこの布団の血液取りしてて下さい!次の部屋はハギに入って頂かなくて結構です!」と怒鳴った。私の手からグラスをもぎ取り、先輩Sさんは物凄い勢いで部屋へ戻って行った。
先輩Hさんと部屋へ戻ると、先輩Sさんがモニターを見ていた。客室のモニターでもリネン室の様子が見えるようになっていたので、三人で暫しフロントI氏の様子を見ていた。
ベッタリと血が付いた布団の前にやや暫く佇んでいたと思ったら突然、血の臭いを嗅いでみたり、顔を近づけてしげしげと見ていたり、いっこうに作業にとりかからない。ふとフロントI氏の姿が消えたと思ったら、フロントへ戻って手帳を持ってきて、手帳を見ながら慣れない手つきでヘアブラシを持って、布団の血の部分を擦りだした。
すっかり脱力して三人で一度控え室へ戻る事にした。フロントI氏の背後から先輩Hさんが「あのぅ。歯ブラシで擦るんですよ」と声をかけた。見る見る間にフロントI氏の血の気のない顔に赤みがさした。赤黒い顔で「申し訳ありません。おかしいとは思ったんですけど、メモにブラシと書いてあったものですから」と言った。
そんな事を聞いて黙っていられる先輩Sさんではない。「どんなメモ持ってるんや!アホちゃうか!子供でもそんな間違いせんわ!うちらでやるからハギしとってや!あんたにはもうコリゴリや」と叫んでフロントI氏から布団を引き離した。あまりのけんまくにフロントI氏はすごすごとハギへ向かった。
そこまでされるとフロントI氏が気の毒になった。フロントI氏は新人とは言え先輩Sさんより4才年上なのに。。。これから12月。忙しいクリスマスや年末が待っている。どうなる事やらと、とても不安になった。
コメント