0:00-9:00 26部屋掃除

今日はNさんとOくんとの勤務。C班のフロントT氏がホテルPへ人事異動して、C班には新人のフロントBさん(女性・推定年齢37才)が来た。フロントBさんの後ろ姿を見て私達三人は固まってしまった。トドの後ろ姿にうり二つだったからだ。

「初めましてBです。宜しくお願いします」と言われて顔を見て更に私達は固まってしまった。顔もトドにそっくりだった。性格は別人であるように!と祈らずにいられなかった。

午前1時からは私達のフロントI氏の勤務時間となる。前任のフロントT氏や代理のフロントM氏の場合は、I氏に引き継ぎをして午前1時には速やかに帰るのに、フロントBさんは帰らなかった。

フロントBさんは昨日まで朝のA班や昼のB班の時間帯で研修をしていて、今日からC班での勤務となったのでI氏に教わる事や引き継ぎが沢山あるのだろうと思っていたら、ヨレヨレになってI氏が控え室へ来た。

I氏「あの姉ちゃん、外側も中身もまるでトドですよ!”自分は某同業他店でベッドメイクをしていて仕事ができるから指導係をやっていた。フロントはした事はないが大体わかるので問題は無い。混んできたので私が誘導係をします”だとさ。自分で自分の事を”仕事ができる”と言う所や、勘違いした横柄さがまるでトドです!大声でギャンギャンと誘導していて、通路をバタバタ大きな音を立てて走っているので、これから忙しくなりますよ」

と言ってI氏はハギをしに走って行った。I氏の後を追うように三人で掃除へ向かうと既に待合室には2組の客が待っていて、フロントBさんは通路で大声で次の客に「後ほどご案内致しますので車の中でお待ち下さい」と叫んでいた。掃除中もフロントBさんの大声や走る音が聞こえていた。

当然、お客さんにも聞こえただろう。北海道弁で言えば”あずましくない(居心地が悪い)”の一言だ。混雑している雰囲気を察知してか、バタバタとお客さんが帰り始めた。

フロントBさんが大騒ぎしていたので、お客さんがバタバタと帰る。次々とフロントBさんがお客さんを誘導する。この繰り返しで物凄い回転率だった。次々とハギをして回ったI氏と、その後を追って掃除をしまくった私達三人は、午前三時には口もきけない程ヘトヘトになった。

さすがにBさんも疲れたのか誘導をやめて帰り支度を始めてくれた。客室から回収したリネン類に埋もれている私達に、満足げな顔で「ここのナイトチームって意外と大変なんですね。I氏が誘導慣れしてないようなので、少しお手伝いをしてあげようと思ったらこんな時間になっちゃいまいした〜。ずっと居てあげられなくて申し訳ないんですけど、お先に失礼しま〜す」と言って帰って行った。

I氏から聞いていた以上の勘違い女だ。ドッと疲れて這うようにリネン類を片づけて、食器類を消毒し、ようやく控え室の椅子に座った。

Nさん「Bさ”アンタ!はんかくさいんでないの!”と言ってやるがと思ったけど、そったら気力もうながったわ」

三人とも椅子に足を投げ出して座り、各自一服したり水分補給をしたり午前3時のおやつを食べたりして、暫しの休憩を満喫した。

フロントBさんが誘導して入れた客が一斉に帰り始めた。Nさんが先に次の部屋へ走って鍵を開け、Oくんが控え室へ補充品を取りに走り、私は最後に部屋の施錠をして次の部屋へ走るという連携プレーで何とか乗り切った。三人とも走りっぱなしで息がきれた。次の部屋へNさんが走ろうとした時、部屋の電話が鳴った。

I氏からの電話で「もう時間ですよ」と言われた。時間も忘れて掃除へ向かう所だった。

フロントBさんの無理な誘導のせいで26部屋も掃除をしてしまった。帰りは皆、無言だった。先が思いやられる。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索