0:00-9:00. 5部屋掃除

今日はNさんとOくんとの勤務。出勤早々Nさんは調子が悪そうだった。

Nさん「わち、なんか風邪しいだみだいだの」

みかやん「昨日はずっと外で作業しましたからねぇ。大丈夫ですか?」

Oくん「えっ?外の作業って何すか?」

昨日、休みだったOくんへNさんの武勇伝を教えてあげた。

みかやん「Nさんったら出初め式並みにカッコ良かったんだよ。Hさんはそれを”内助の功って素敵よね”と言ってたんだ。ふふっ」

Oくん「ないじょのこうって何?」

みかやん「夫の働きを助ける妻の表立たない功績って言うの?そんな感じ。Oちゃんったら物知らずね」

Nさん「いや〜ん。夫だどが妻だどがって〜。さ、フロントさ行ぐべし♪」

出勤のタイムカードを押しにフロントへ行くと、F氏が椅子にふんぞり返っていた。「今日は暇だからC班を12時で帰らせるぞ。今日は後でIにフロントの仕事をたたき込んでやる」と、相変わらず高飛車だった。

午前1時過ぎに風呂掃除をしていると、いきなりF氏がズカズカと風呂場に入って来た。後ろにI氏もいた。

F氏「洗い場の掃除はいいからタオルを何枚か置いて行け」

みかやん「・・・・・はい」

F氏「今からIに湯温調節を教えてやる。部屋のドアは閉めないで帰れ」

みかやん「・・・・・はい」

速やかに浴槽の掃除を済ませ無言で風呂場を出た。あんなけったくそ悪いおやぢには返事もしたくない。その後、F氏とI氏は1時間半ほど風呂場にいたようだ。

ヨレヨレになってI氏が控え室へ来た。

I氏「F氏は今日で最後でまたホテルKへ戻るそうなんです。それで今迄、湯温調節を教わってました。思ったより大変な作業で疲れたのに”全室やれ!”と命じられました」

Nさん「そったら大変な仕事だら1人でだら無理だべさ。わちらも手伝うよ」

I氏「いえいえ。あれは”フロントの仕事”だそうなので、皆さんには迷惑をかけられません」

Nさん「いんやいんや。1人だらゆるぐないって。わちらにも教えでや」

I氏「ありがとうございます。Nさんにはいつも助けられますね」

って事で私達も湯温調節を教わる事になった。

Oくん「みかやん、これも内助の功ってやつなの?」

みかやん「NさんはI氏の為に何かしたくて仕方ないんでしょ」

4人で空き部屋の風呂場へ入ってI氏に湯温調節を習った。次の部屋はOくんと私で湯温調節をやってみた。想像以上に時間がかかって面倒臭い作業だった。そこへI氏が様子を見に来てくれた。

Oくん「あれっ?Nさんは?」

I氏「”221号室に二人で入りましょう”と言って私を待ってるんですけど、部屋で二人になるのはどうも。。。」

みかやん「何言ってるんですか?仕事ですよ。早く行ってあげて下さい」

Oくん「2組に別れた方が早く終わりますよ。二人になったからって変な事しないで下さいね」

I氏「あなた達とは違いますよ!Nさんと二人になるのは困るんです!」

みかやん「ひどーい!昨日だって今日だってI氏の為に内助の功してるのに踏みにじるなんて」

Oくん「早く行ってくれないとNさんの機嫌が悪くなるんですよ!勘弁して下さい」

作業を終えNさんが待ってるはずの221号室へ行くともぬけの殻だった。慌ててOくんと控え室へ走るとNさんがしょんぼりと椅子に座っていた。

Nさん「221号室でずっとずっとI氏を待ってたのに来なかったさ」

みかやん「あっ!私達を心配して様子を見にきてくれていたんですよ。少々手間取りまして。。。」

Oくん「そっ、そうなんすよ。俺が大失敗して時間がかかったんですよ。すいません」

Nさん「なんだそうだったの〜。ふ〜ん」

見る見る間にNさんに笑顔が戻りOくんと胸を撫で下ろした。Nさんはいそいそとフロントへ向かった。

Oくん「I氏はどうしてNさんと二人きりになりたくないんだろね?」

みかやん「ラブラブなのかそうじゃないのか本当にわかんないよ」

Oくん「とてもじゃないけどNさんに本当の事は言えなかったよね?」

みかやん「NさんはI氏の行動に一喜一憂してるからね」

Oくん「いっきいちゆうって何?」

みかやん「全く物知らずなんだから!疲れる!」

Oくん「いや、本当に疲れたよね」

NさんのI氏への想いは一方通行なんだろうか?I氏の本心はイマイチつかめない。

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