昼に話をしたのにHさんの怒りは収まらず夕方、家に来た。更に色々な話をして帰ったのに、夜に再度電話が来て11時半にホテルQの近くで待ち合わせをして、一緒に出勤する事になった。

HさんにI氏から電話がきて、トドが今朝の件をホテルRのフロントJ氏に密告して、J氏から常務、常務からフロントKさん、KさんからI氏へ連絡がきて大変な事になっていたと知らされ、I氏とNさんとHさんとでずっと連絡を取り合っていたそうだ。

0:00-6:00 7部屋掃除

今日はHさんとトドとの勤務。3ヶ月ぶりのトドとの対面だった。C班が控え室にいたのでリネン室で待機をしていたらトドが話し始めた。

トド「今日はみかやんに謝りたくて来ました。左利きの事とか、覚えてないしそーゆーつもりで言ったんじゃないと思うんです。でもすいませんでした」

Hさん「”覚えてない”って?みんなも聞いてるのよ。あんな酷い事を言ってみかやんを傷つけたのに覚えてないのは、みかやんの事を犬や猫ぐらいにしか思ってなかったんでしょ?アンタは後輩達を人間扱いしてなかったわ。いつも言いたい放題だったからアンタは忘れても言われた方は忘れないのよ!それに”でもすいません”って何?自分に非は無いから謝りたくないって言うのが見え見えでしょう!それで謝りに来たと言うの?」

トド「みかやんさん。申し訳ありませんでした」

ここで部屋が空いたので掃除へ向かった。トドは借りてきたトドのように大人しくなった。「みかやんさん、スリッパをこちらへ放って貰っていいですか?」「みかやんさん、すみませんが先にこちらをお願いします」と言うので気持ち悪いし仕事がやりにくかった。

Hさん「普段からあーしていれば良かったのよ。みんな同僚なのよ。先輩だからって何も偉くないの。ただ後輩が知らない事も長く働いている分、知ってる場合があるから、わからない事は教えてあげればいいだけの話なのに、長く働いている方が偉いと勘違いして、後輩を人間扱いしないなんて最低よ」

みかやん「なんか怖いですよ〜。調子狂っちゃいます」

Hさん「もう萎縮する事はないの。ただトドの前で失敗しないようにね」

みかやん「はい。既に変な汗かいてますけど頑張ります」

今日は受難のトドだった。ベッドを剥がすと血まみれだったり、ソファーの上の白子を拭こうとして躓いて手に白子が付いたり、シッコまみれのトイレ掃除に当たったり、床にこぼれていたローションを踏んで転んだりしていた。いつもなら誰かが助ける所だが、今日は誰も助けなかった。どうにも心苦しく気の重い一日だった。

I氏がフロントKさんに「常務から電話を貰っても私は何も知らなくて恥をかかされた!今夜、個人面談をやっておきなさい」と叱られたそうで、トド、Hさん、私の順でI氏との個人面談が始まった。

トドとI氏の面談は2時間にも及んだ。トドは「みんなにイヤな思いをさせたのでもうD班では働けないがメイクの仕事は辞めたくない」と言っていたそうだ。トドが帰った後、Hさんが語り始めた。

Hさん「トドの事では一番酷い目に遭ったのに、またイヤな思いをさせてごめんなさいね。こんな事になる前に、私が逐一トドに注意をしてたら良かったんだけど、私もトドが恐くて言えなかったりしたから、大事になってしまって申し訳ないと思っているわ。私が後輩達を守れなかったのが今になって悔しくて、情けなくて、ついトドに対して感情的になってしまったの。私もトドの事を言えない状態になっていたでしょ。聞き苦しい話ばかりしてごめんなさいね」

みかやん「謝らないでくださいよ〜。私やOくんの事を庇い続けてくれたじゃないですか。Hさんみたいな先輩がいてくれたから、トドの攻撃にも挫けずにいられたんですよ」

Hさん「そう言って貰えると嬉しいわ。これからは和やかに穏やかに仕事をしましょうね。でもお互い言いたい事が言い合える仲間になりましょう。トドみたいに誰も何も言えなくて嫌われて孤立していくのは、見ていても辛いわ」

みかやん「私なんかは至らない点が多々ありますから、ご面倒でしょうけど根気強く指導して下さいね」

Hさん「至らない点が多いのはOくんの方よ。Oくんとは長期戦になりそうだわ。あはは」

I氏「Oくんは今も笑える失敗が多いですからねぇ。手強いですよ。ははは」

一同「あはははは」

こんな所で話題にのぼって笑われていたとはOくんは知る由もないだろう。

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