0:00-9:00. 13部屋掃除

今日はNさんとOくんとの勤務。明日はNさんとOくんとトドとの勤務なので「明日もトドは来るんだろうかねぇ。”今日はNさんとOくんに謝りたくて来ました”とか言うんだべが?」と話をしながらフロントへ出勤のタイムカードを押しに行った。

フロントT氏「みかやんにお願いがあります。Sさんから連絡がきて”家庭の事情で明日は休みます”と言うので、明日、申し訳ありませんがSさんの代わりに出勤して欲しいんです」

と言われたので明日は終日オフだったのに急遽出勤する事になった。

Nさん「トドもう辞めるつもりなんだべさ。ねぇ」

Oくん「もう来れないんじゃないすか?シフトどうしましょう?」

みかやん「あたしなんか今度いつ休めるかわかんないよ。えーん」

Nさん「もうトドの事は忘れるべし!思い出すと気分悪いよ」

みかやん「いやっでも、私の休みは???」

Nさん「いつかは休めるべさっ。ははは」

トドの事は忘れて三人で楽しく仕事をする事にした。部屋へ掃除に行こうとするとお客さんが出て来たので、とっさにフロントへ逃げ込んだ。I氏の代行のフロントM氏が壁に何かを貼っていたので見ると、二人分の免許証と車検証の超拡大コビーだった。

M氏「こっちの男性は金も持たないでラブホへ来て、今自宅にお金を取りに行った人。こっちの女は悲惨だよ。出会い系サイトで知り合ったばかりの男とココへ来て、男が”車に財布を忘れたから取りに行って来る”って部屋を出たら、それっきり男が戻って来なかったんだってさ」

M氏「でもこの女もしたたかだよ。”鍵がかかっていて部屋から出られないので開けて下さい”ってフロントへ電話してきたから”精算すると鍵は開きますよ”と言ったら、最初は”男が残るから男が帰る時に精算する”とツラっと言うんだ。T氏からの引き継ぎでそこの部屋の男は先に帰ったって知ってるから”じゃあ男性に電話を代わって下さい”と言ったらようやく”実はかくかくしかじかで男に逃げられたけど自分もお金を持ってない”と言うのさ。危うくこの女にも踏み倒される所だったよ」

Nさん「この男はマヌケそうだし、こっちの女はこづるい顔してるもね。たまたま二人とも昭和40年生まれなんだね。結構なトシなんだがらしっかりしなさい!って言いたいねぇ」

Oくん「こんな所で、顔も住所も名前も生年月日も全部、晒されているとは思ってないんでしょうね」

Nさん「んだよ。恥ずかしいべさ。Oくんも、こーゆー所さ行ぐ時は金持ってるか確認してから行かないば、えらい恥かぐんだよ」

M氏「この人達がお金を払いに来たらフロントの中へ入れるから、その時に目の前で壁からこのコピーをはずして本人へ渡すつもりだよ」

Nさん「んだよね。そのぐらいしながったら何回もやられだらこっちも手間だがらね」

Oくん「しかし、いい晒し者っすよね。このホテルに知り合いが働いてたりしたら、ほんっとに恥ずかしいっすよね」

すっかりフロントに長居をしてしまったので急いで掃除へ向かった。鍵を解除してドアを開けた私は「うわっ」と言って、のけぞった。それに続いてNさんも「わいっ」Oくんも「おわわぁ」と、のけぞった。ドアを開けたとたんいきなり酷い臭いがした。

見ると玄関の床が水浸しになっていた。悪臭の元はその水らしい。チャレンジャーOくんが恐る恐る臭いを嗅いだ。

Oくん「おええっ。犬か猫?とにかく動物のシッコですよ〜」

Nさん「みかやん、ボロ布とゴミ袋。Oくん、臭い消し」

Oくんは控え室へ消臭剤を取りに行ったし、Nさんはボロ布とゴミ袋を持った私を遠巻きに見ているので、泣く泣く手にゴミ袋をはめてシッコを拭き取って、そのままゴミ袋を裏返してボロ布を処分した。

Nさん「トドって、シッコとかウン○の始末は得意だったよね」

みかやん「いつも率先してシッコやウン○を始末してましたね」

Oくん「じゃあ今後はみかやんがやるって事で」

Nさん「んだね。シモの始末はみかやんって事でいいね」

みかやん「全然良くないです!なんで私なんですか?なんで?なんで?」

と言ったら、部屋の有線から「なんでだろう」の曲が聞こえてきて、NさんもOくんも曲に合わせて「なんでだろ〜」と歌いながら私をおいて部屋の階段を上がって行ってしまった。憎めない人達だ。

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