ラブホ奮戦記139日目:ブラックライト
2003年3月20日0:00-9:00 19部屋掃除
今日はNさんとトドとの勤務。出勤時には既に満室で忙しくなる予感がした。今日はトド日なので控え室でドヨドヨの空気の中にいるより、忙しい方が気が紛れて良い。早速、空き部屋の掃除へ向かった。
Nさんとベッドを組んだ。ベッドを挟んで向かい合い、Nさんがシーツを飛ばして私が受け取ってシーツを広げる。ここ迄はいつものパターンだが、今日はNさんが「やんや!何だの!シーツ洗ってないんでないの」と叫んだ。シーツを見ると生々しい大きな血のシミがあって、私もひるんでしまった。
この部屋はベッドの上にブラックライトが付いている部屋だった。ブラックライトが点いたままだと、ベッドを組む時にシーツの白さが目にチカチカするので、いつもはライトを消して作業をしていたが、この時はブラックライトが点いたままだった。ブラックライトに青白く浮かび上がるシーツに大きな血のシミ。目がチカチカしたので、取り敢えずライトを消してみると、何事も無かったように真っ白なシーツになった。
「ちょっと!何だの!」と、Nさんは面白がって何度もブラックライトを点けたり消したりした。その度に血のシミが消えたり浮き出たりした。
Nさん「刑事物だどがで血痕を探す時の奴あるべさ。アレより凄いわ」
みかやん「確かにそうですね。これは驚きました」
Nさん「なんだったべが?ラミネート反応だったがい?」
みかやん「惜しいです。ルミノール反応ですよ」
Nさん「まっとにかくベッド組んでまうべし」
みかやん「えーっ!シーツを取り替えないんですか?お客さんがライトを点けたままヤって、何かの拍子に布団が剥がれてこの血のシミが見えたら、お客さん仰天ですよ」
Nさん「生理の人だら気が付かないべさ。”私、初めてだったの〜”だどが言いたい人もいるがも知れないし。。。冗談だよ。替え持って来て」
みかやん「本当にシーツを替えないのかと思いましたよ〜。ビックリさせないで下さい」
私が控え室に替えのシーツを取りに行って部屋へ戻っても、Nさんは嬉しそうにブラックライトを点けたり消したりして、血のシミを浮かばせては消して無邪気に遊んでいた。
忙しく掃除に追われながらトド日が終わろうとしていた。朝8時50分。締めの為にNさんがフロントへ電話をして、掃除をした部屋数の確認をとる。
Nさん「今日の部屋数19でいいですか?」
謎のフロント「いっ?何でふか?お泊まりでふか?」
Nさん「お泊まり?わちが?・・・・あのぅ。近くにI氏はいませんか」
I氏「部屋数ですね。19です。今のは今日デビューした新人爺さんです」
忘れていたが、今日は婆さんと爺さんが揃って朝のA班にデビューする日だった。Nさんは「部屋数って聞いでるのに”お泊まりでふか?”だどさ。はんかくさいんでないの」と怒っていたが、私は退勤のタイムカードを押しにフロントへ行くのが楽しみになった。いそいそとフロントへ行くと、I氏やフロントK子と一緒に歯の無い頼りなさそうな爺さんが、背中を丸めて立っていた。
働き者で達者な婆さんの連れ合いと思えないほど、貧弱でちょっとしたボケ老人風の爺さんだった。あの爺さんにフロントのパソコン操作を仕込むのは、さぞかし大変だろう。フロントK子はいぶかしげに、I氏は呆気にとられて爺さんを見つめていた。想像以上に情けないフロント爺さんのデビューだった。
今日はNさんとトドとの勤務。出勤時には既に満室で忙しくなる予感がした。今日はトド日なので控え室でドヨドヨの空気の中にいるより、忙しい方が気が紛れて良い。早速、空き部屋の掃除へ向かった。
Nさんとベッドを組んだ。ベッドを挟んで向かい合い、Nさんがシーツを飛ばして私が受け取ってシーツを広げる。ここ迄はいつものパターンだが、今日はNさんが「やんや!何だの!シーツ洗ってないんでないの」と叫んだ。シーツを見ると生々しい大きな血のシミがあって、私もひるんでしまった。
この部屋はベッドの上にブラックライトが付いている部屋だった。ブラックライトが点いたままだと、ベッドを組む時にシーツの白さが目にチカチカするので、いつもはライトを消して作業をしていたが、この時はブラックライトが点いたままだった。ブラックライトに青白く浮かび上がるシーツに大きな血のシミ。目がチカチカしたので、取り敢えずライトを消してみると、何事も無かったように真っ白なシーツになった。
「ちょっと!何だの!」と、Nさんは面白がって何度もブラックライトを点けたり消したりした。その度に血のシミが消えたり浮き出たりした。
Nさん「刑事物だどがで血痕を探す時の奴あるべさ。アレより凄いわ」
みかやん「確かにそうですね。これは驚きました」
Nさん「なんだったべが?ラミネート反応だったがい?」
みかやん「惜しいです。ルミノール反応ですよ」
Nさん「まっとにかくベッド組んでまうべし」
みかやん「えーっ!シーツを取り替えないんですか?お客さんがライトを点けたままヤって、何かの拍子に布団が剥がれてこの血のシミが見えたら、お客さん仰天ですよ」
Nさん「生理の人だら気が付かないべさ。”私、初めてだったの〜”だどが言いたい人もいるがも知れないし。。。冗談だよ。替え持って来て」
みかやん「本当にシーツを替えないのかと思いましたよ〜。ビックリさせないで下さい」
私が控え室に替えのシーツを取りに行って部屋へ戻っても、Nさんは嬉しそうにブラックライトを点けたり消したりして、血のシミを浮かばせては消して無邪気に遊んでいた。
忙しく掃除に追われながらトド日が終わろうとしていた。朝8時50分。締めの為にNさんがフロントへ電話をして、掃除をした部屋数の確認をとる。
Nさん「今日の部屋数19でいいですか?」
謎のフロント「いっ?何でふか?お泊まりでふか?」
Nさん「お泊まり?わちが?・・・・あのぅ。近くにI氏はいませんか」
I氏「部屋数ですね。19です。今のは今日デビューした新人爺さんです」
忘れていたが、今日は婆さんと爺さんが揃って朝のA班にデビューする日だった。Nさんは「部屋数って聞いでるのに”お泊まりでふか?”だどさ。はんかくさいんでないの」と怒っていたが、私は退勤のタイムカードを押しにフロントへ行くのが楽しみになった。いそいそとフロントへ行くと、I氏やフロントK子と一緒に歯の無い頼りなさそうな爺さんが、背中を丸めて立っていた。
働き者で達者な婆さんの連れ合いと思えないほど、貧弱でちょっとしたボケ老人風の爺さんだった。あの爺さんにフロントのパソコン操作を仕込むのは、さぞかし大変だろう。フロントK子はいぶかしげに、I氏は呆気にとられて爺さんを見つめていた。想像以上に情けないフロント爺さんのデビューだった。
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