朝、ホテルQを出て歩いているとHさんから電話がきた。我が家の近くの生協で会う事になった。最初にHさんは「娘に春の服を選んで欲しい。みかやんが着たい物を選んで」と言っていたのに、実際に私が服を選ぶと「こないだはズル休みさせたから、日当分の春の服をプレゼントするわ」という話になった。

断りきれずに私が選んだ”シャツタイプでコート風にはおれるワンピース”は2着とも私の物になった。帰りにHさんが「娘にケンタッキーを買って帰る」と言うので一緒に行くと、「ご主人にも迷惑をかけたから、これはご主人に。こっちはみかやんのよ」と、私と夫の分のセットを買ってくれた。Hさんに余計な気を遣わせてしまって申し訳ない事をした。今夜は早速、買って頂いたコートを着て行く事にした。

0:00-9:00 13部屋掃除
今日はHさんとトドとの勤務。金曜や土曜や祝祭日の前日は、お客さんからのお土産(食べ残しor忘れ物)が多いのが特徴だ。今日も早速、1部屋目で”ごんじり”という干し大根のつまみをゲットした。個包装だったので安心して食べた。なんとも美味い。暫しトドも掃除もそっちのけでHさんと二人でバリバリ食べた。

2部屋目も空き缶やつまみの食べ残しが多い宴会部屋だった。ここでは個包装の豆菓子をゲットしてHさんとボリボリ食べた。4部屋目では手つかずのおはぎ、7部屋目では未開封の袋菓子を手に入れてゴキゲンだった。満腹になってうたた寝をしていると、人の気配を感じて目を開けた。I氏が元々黒い顔を青黒くしてぼおっと立っていた。

みかやん「うわーっ!ビックリさせないで下さい」

I氏「私の方がビックリです。今、218号室から電話が来て”上の階の人がドンドン音を立ててうるさいし、話し声も聞こえる”と言うんですよ。”上の階はありません”と答えたらお互い暫し無言になっちゃったんですよねぇ」

みかやん「ひぇ〜。怖い事言わないで下さい。私、218号室の風呂で2度も転倒してるんですよね。あの部屋には何かあるんじゃないか?と思ってました」

Hさん「みかやんは2回とも白子を踏んで転んだんでしょ?私はオープンした時から働いてるけど、怖い話なんか聞いた事がないし、死人も出てないのよ」

みかやん「いや〜!こんな夜中に死人だなんて言わないで下さい」

I氏「再度218号室から電話がきて”やはり音も声も聞こえる。隣の部屋の人が天井裏に登っているに違いない”と言うんですが、隣の217号室は空き部屋で逆の隣は待合室ですよね。で、”確かめてくれ”と言われたので、最軽量のみかやんに天井裏に上がって欲しいんですよ」

みかやん「いや〜!絶対イヤですよ〜。怖いです」

Hさん「そう言えばOくんも、男の人が壁から出て来たとか言ってた時があったわね。アレは何号室だったかしら」

みかやん「217号室ですよ。一緒にベッドを組んでいたら急にOくんが固まって”うわっ!どうしよう”と叫んだんですよ。壁からケロイドだらけの顔がぬっと出てきてサッと引っ込んだそうなんですよね。でもOくんは”通りがかりの人”だと言ってましたよ。も〜!怖い事、思い出させないで下さいって〜」

I氏とHさんと私で217号室へ行ってみる事にした。意を決して通路へ出ると何か騒々しい。待合室の中で1組の若いカップルが大はしゃぎしていた。待合室は218号室の隣だ。I氏が待合室のカップルに「お部屋に空きがあります」と伝えると、そのカップルは空き部屋ではなく、一緒に来た216号室に入った友人を待っているそうだ。

Hさん「I氏ったら!待合室の人達が騒いでたんでしょう!フロントから控え室に来る時に気がついてもいい話じゃない!」

I氏「実は、218号室からの電話の後、怖くなって、フロントの横の玄関から一目散に外を走ってきたんですよ。だから待合室に人がいるのはわかりませんでした」

みかやん「こんな夜中に外を走る方がよっぽど怖いじゃないですか」

Hさん「I氏ったら人騒がせねぇ。待合室のお客さんには苦情が出てる!って注意してね。何回も言うけどココは死人も怪談話も出て無いの」

I氏「お恥ずかしい限りです。お騒がせして申し訳ありません」

ドッと疲れた。

Hさん「Nさんがあんな情けないI氏の事を知ったら百年の恋も冷めるわね」
Hさん&みかやん「あははははは」

超が付く程の怖がりなので怖い話は勘弁して欲しい。

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