※佳さん!お気に入り登録ありがとうございます!タイトルの”ラブホ奮戦記:おやじ編(仮)”にシビれました(笑)。まずは、なんとしても面接に受かって下さい!札幌からエールを送りますよ。ベッドメイクの仕事にもフロントの仕事にも男性の力が必要です。必ずや同業者になって下さると信じて吉報を待っています。

0:00-9:00. 9部屋掃除
今日はOくんとの2人勤務。出勤すると大量のリネンが山積みになっていたが、空き部屋が目立っていたのでC班の人達が全員0時上がりをした。出勤早々Oくんと2人きりになった。

Oくん「会ってから言おうと思ってたんだ。こないだはごめんね」
みかやん「いえいえ。それはお互い様だよ。私の方こそごめん」
Oくん「みかやんも滅多に怒らないけど怒ると手が付けられないよね」
みかやん「それもお互い様でしょ。似た者同士、仲良くやろうね」

1部屋目が空いたので掃除に向かった。風呂掃除をしていたOくんが風呂で倒れていて驚いた。急に具合が悪くなったらしい。それでも2人しかいないので、Oくんは気力だけで頑張ってくれた。こんな時に限って部屋が空く。モニターから「カ〜ラ〜ス〜何故鳴くの〜」の曲が5回立て続けに流れて、お客さんが一気に5組も帰ってしまった。

一度控え室へ戻りOくんを椅子に座らせて、風呂掃除用のタオルでグルグル巻きにして休ませた。意を決して”1人メイク”をする事にした。買い物カゴ(トイレ&洗面セット)を腕に掛け、脱衣籠(リネンセット)を脇に抱え、スポーツバック(風呂セット)を肩に担ぎ、粘着ローラーとクイックルワイパーを手に持ってヨロヨロと階段を上がった。部屋に着いて荷物を置いてやれやれと座り込んだ。

取り敢えず有線のスイッチを入れた。有線から曲が流れても1人だととても静かだ。急に怖くなった。自分は超が付く怖がりだ。窓を開けているので風が吹くとカーテンが揺れる、揺れるカーテンを見ても怖いし、何かの拍子に部屋がピシッと鳴ったりしたら飛び上がって驚く。恐る恐る風呂に近づくと、水道の蛇口がきちんと閉められていなくてポチャンピチャンと音がしていて、真っ青になった。こ、怖い。本当に怖い。怖いので窓を閉めてドアを開けておいた。

以前Nさんが1人でのベッドの組み方を披露してくれた事があった。Nさんはビジネスホテル時代にいつも1人でベッドを組んでいたそうだ。それを思い出しながら1人でベッドを組んだ。ベッド付近はドアや風呂方面が死角になる部屋だった。怖々ベッドを組んでいると、誰かが階段を上がってくる音がした。OくんかI氏か?と思っても誰も私の所に顔を出さない。しかも洗面所の方から物音がする。

部屋から逃げ出したい気分だ。先日トドから聞いたばかりの怪談を思い出して、恐怖がピークに達した。心の中で「お父さん!お婆ちゃん!助けて!」と叫びながら、洗面所へ近づいた。ヌッとOくんが出てきて思わず叫んだ。

みかやん「うわーーーーー!」
Oくん「1人メイクしちゃダメだよ」

みかやん「チビるかと思ったよ。1人なのに物音がするし、こないだトドから聞いた話を思い出したら、怖くて怖くて」

Oくん「トドの話って何?」

みかやん「ホテルPに夜1人でいるとすぐ近くに人の気配がするんだって。トドは意外と霊感みたいなのが強くて、人の気配が男だってわかったんだって。誰もいないのに廊下を誰かが走る音が聞こえたりして、怖くて1人でいられなくて、例のホテルPにいた婆さんに”男の人の気配がする”と訴えたら、婆さんが”昔、ココで男のメイクさんが2人死んでるんだよ。1人は風呂で転んで頭を打って。もう1人は心筋梗塞で。大抵の人は気づかないけど、分かる人には分かるんだよね”って言われたんだって」

Oくん「えーーーっ!ホテルPへ異動できないよ。俺はモロに見えたりするから最悪」

少し元気になったOくんが風呂掃除をしてくれたが、私が部屋掃除を終えてもまだOくんの風呂掃除が終わらなかった。

みかやん。「先に次の部屋へ行ってるね」
Oくん「イヤだよ!1人にしないで!」
みかやん「だってあたし、もう終わったし」
Oくん「イヤー!そこで見ててよ。怖いよ」

2人勤務の時は、どちらかが先に次の部屋へ行かなきゃならないのに、後に残るのも先に行くのもイヤだ。外が明るくなるまで1人では部屋へ入れなかった。大量のリネンには殆ど手を付けられなかった。明日はリネン地獄だ。

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