ラブホ奮戦記195日目:歪んだ妊婦
2003年5月29日0:00-6:00 8部屋掃除
今日はTさんとトドとの勤務。フロントへ出勤の打刻をしに行くとフロントFがいた。早速Fは「C班にもやらせたんだけど、今日はいつもより念入りに拭き掃除をしろ」とのたまった。”やらせた”とは何事だ。お前は上司か?フロントとは言えフロントK子以外は同じ時給のパートだろう。勘違いするな。お前の事は先輩だとは思うが上司だとは思ってないから、言葉遣いには気を付けろ!と思いながら無言で立ち去った。
部屋が空いてフロントへ冷蔵庫の補充を聞く為に電話をすると「はいフロント〜。飲み物は無し」と言ってガチャッと電話を切りやがる。「キイイーッ」となるのを何度も堪えた。
モニターからお客さんが精算を始めた事を知らせる音が聞こえてきたので、いつものように通路出入り口のカーテンの陰に隠れて、お客さんが帰るのを見送っていた。お客さんが玄関から出たのを確認して1歩通路に出ると、玄関からお客さんが入って来たので慌ててカーテンの陰に隠れた。20代前半の男性と同じ位の年齢の女性だったが、女性は臨月と思われる大きなお腹をした妊婦さんだった。
トド「たまには気分を変えてホテルへ来てみたんやろ。産まれてもうたらなかなか来られへんし。変に興奮して産気づく言う事もないやろ」
みかやん「実際こんな所で産気づかれたら笑えないよね。みんなでお湯でも沸かすかい?」
トド「ならウチはへその緒を切ったるわ」
Tさん「冗談ですよね?」
トド「冗談に決まってるやろ」
妊婦さん達が213号室へ入ったのを見届けて、私達は他の部屋の掃除へ向かった。朝方になって212号室の掃除をしていると隣の213号室が空いた。私達が掃除中に次の部屋が空いた場合は、フロントの人が先に部屋へ入ってハギをするのに、フロントFはハギに入らなかった。
トド「ハギにも入らんで何やっとんねん」
みかやん「213号室って妊婦さんが入った部屋だよね」
トド「暇や思うてハギにも入らんフロントなんて初めてや」
問題の213号室へ入るとベッドの枕元に、らくがき帳が開いたまま置いてあったので早速読んでみた。
”♂○男 22才・女房は実家/♀○子 22才・旦那はA県
2人の関係は:元彼氏元彼女&幼馴染み
里帰り出産で実家へ戻りました
里帰りと言っても私の両親は養父と養母です
お腹の子供の父親である○男に会いたくて会いたくて
里帰り一日目に○男と来ました
旦那は自分の子供だと思っています
旦那には一生明かせない○男と2人だけの秘密です
○男と私は同じ施設で育ちました
私は養父と養母に引き取られましたが
○男は施設を出て天涯孤独のまま生きてきました
本当は○男と結婚したかったけど
○男は私に言いました
「ちゃんと両親がいる男と結婚して
子供を産む時は4人の親に祝福して貰え」
でもお腹の子は○男の子供です
私が実の両親にされたような裏切りを
私も旦那と子供にしようとしています
○男と結婚しなかった事を後悔しています
血は争えないと言うけど
私は子供を捨てるような親の子だから
こんな裏切りが出来るんでしょうか?
でも私はこの子を捨てたりしません
実の親がしたような最悪の過ちを繰り返しません”
みかやん「はあっ?何これ?酷い話だよ。十分、過ちを繰り返してるじゃん!」
トド「どれ?何やて?。。。まぁ、男と女にはいろいろあるからな」
みかやん「並みならぬ苦労をして大人になったんだとは思うよ。でもこれじゃ単なる悲劇のヒロイン病だよ。決して美化できるような話じゃないよ。こんな話を正当化させようなんて無理があるよ」
トド「確かに歪んでるわな。被害妄想ゆうんか?でも本人は”ええ話やろ”思うて書き残したんやろな」
みかやん「なんもええ話やおまへん」
トド「ほんまやな」
今日はこの部屋が最後だったので、どうにも後味が悪かった。元彼の子を産んで、何も知らない旦那と育てるだなんて。。。ドヨドヨの気分で帰宅した。
今日はTさんとトドとの勤務。フロントへ出勤の打刻をしに行くとフロントFがいた。早速Fは「C班にもやらせたんだけど、今日はいつもより念入りに拭き掃除をしろ」とのたまった。”やらせた”とは何事だ。お前は上司か?フロントとは言えフロントK子以外は同じ時給のパートだろう。勘違いするな。お前の事は先輩だとは思うが上司だとは思ってないから、言葉遣いには気を付けろ!と思いながら無言で立ち去った。
部屋が空いてフロントへ冷蔵庫の補充を聞く為に電話をすると「はいフロント〜。飲み物は無し」と言ってガチャッと電話を切りやがる。「キイイーッ」となるのを何度も堪えた。
モニターからお客さんが精算を始めた事を知らせる音が聞こえてきたので、いつものように通路出入り口のカーテンの陰に隠れて、お客さんが帰るのを見送っていた。お客さんが玄関から出たのを確認して1歩通路に出ると、玄関からお客さんが入って来たので慌ててカーテンの陰に隠れた。20代前半の男性と同じ位の年齢の女性だったが、女性は臨月と思われる大きなお腹をした妊婦さんだった。
トド「たまには気分を変えてホテルへ来てみたんやろ。産まれてもうたらなかなか来られへんし。変に興奮して産気づく言う事もないやろ」
みかやん「実際こんな所で産気づかれたら笑えないよね。みんなでお湯でも沸かすかい?」
トド「ならウチはへその緒を切ったるわ」
Tさん「冗談ですよね?」
トド「冗談に決まってるやろ」
妊婦さん達が213号室へ入ったのを見届けて、私達は他の部屋の掃除へ向かった。朝方になって212号室の掃除をしていると隣の213号室が空いた。私達が掃除中に次の部屋が空いた場合は、フロントの人が先に部屋へ入ってハギをするのに、フロントFはハギに入らなかった。
トド「ハギにも入らんで何やっとんねん」
みかやん「213号室って妊婦さんが入った部屋だよね」
トド「暇や思うてハギにも入らんフロントなんて初めてや」
問題の213号室へ入るとベッドの枕元に、らくがき帳が開いたまま置いてあったので早速読んでみた。
”♂○男 22才・女房は実家/♀○子 22才・旦那はA県
2人の関係は:元彼氏元彼女&幼馴染み
里帰り出産で実家へ戻りました
里帰りと言っても私の両親は養父と養母です
お腹の子供の父親である○男に会いたくて会いたくて
里帰り一日目に○男と来ました
旦那は自分の子供だと思っています
旦那には一生明かせない○男と2人だけの秘密です
○男と私は同じ施設で育ちました
私は養父と養母に引き取られましたが
○男は施設を出て天涯孤独のまま生きてきました
本当は○男と結婚したかったけど
○男は私に言いました
「ちゃんと両親がいる男と結婚して
子供を産む時は4人の親に祝福して貰え」
でもお腹の子は○男の子供です
私が実の両親にされたような裏切りを
私も旦那と子供にしようとしています
○男と結婚しなかった事を後悔しています
血は争えないと言うけど
私は子供を捨てるような親の子だから
こんな裏切りが出来るんでしょうか?
でも私はこの子を捨てたりしません
実の親がしたような最悪の過ちを繰り返しません”
みかやん「はあっ?何これ?酷い話だよ。十分、過ちを繰り返してるじゃん!」
トド「どれ?何やて?。。。まぁ、男と女にはいろいろあるからな」
みかやん「並みならぬ苦労をして大人になったんだとは思うよ。でもこれじゃ単なる悲劇のヒロイン病だよ。決して美化できるような話じゃないよ。こんな話を正当化させようなんて無理があるよ」
トド「確かに歪んでるわな。被害妄想ゆうんか?でも本人は”ええ話やろ”思うて書き残したんやろな」
みかやん「なんもええ話やおまへん」
トド「ほんまやな」
今日はこの部屋が最後だったので、どうにも後味が悪かった。元彼の子を産んで、何も知らない旦那と育てるだなんて。。。ドヨドヨの気分で帰宅した。
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