0:00-9:00. 8部屋掃除
今日はOくんとの2人勤務。昨日、絶不調だった私達は本調子ではなく、1部屋の掃除にとても時間がかかり、5部屋掃除しただけで疲れきっていた。それでも休む間もなく部屋が空く。

部屋が空いたので開き直って掃除に行った。部屋のドアを開けると異臭に包まれた。見ると階段の一番下に、コーンポタージュのような物がこぼれていた。

Oくん「うわあ!ゲロだよ。みかやん、外へ出てて」
みかやん「いや。他にもあるかも知れないよ」

Oくん「みかやんは昨日ゲボしたばかりだよ。貰いゲロや思い出しゲロされても困るし」

みかやん「貰い泣きと思い出し笑いでしょう。貰いゲロと思い出しゲロって」

Oくん「先に部屋へ入って様子を見るから俺が”いい”って言うまで来ちゃダメだよ」

みかやん「すみませんねえ。助かります。ココでおとなしく待ってますね」

Oくんの「うわぁ」「おええ」「何て事を」という声が聞こえていた。部屋がどんな事になっているかと想像するとおぞましかった。暫く待ってOくんに「いいよ」と言われたので階段を上がった。

リネン籠は、Oくんが汚物処理をしたビニール袋だらけになっていた。その他に何かを拭いたボロ布もビニール袋に入れられてゴミと化していた。部屋を見渡すと驚く程のビールの空き缶があり、ビール1ケースの空箱が2箱あった。

みかやん「ごめんね。大変だったでしょ?このお客さん、2人でビールを2ケースも飲んでたんだね。悪酔いするはずだよ。飲み過ぎだって」

Oくん「ベッドのリネン類は全滅だし、テーブルやソファーの上も最悪の事態だったよ。あんなのをみかやんに見せなくて良かった。よくもまあ駐車場からビールを2ケースも担いで来たよね」

Oくんとベッドを組んでから、Oくんは風呂へ私はトイレと別れた。Oくんが慌てて風呂から「ちょっと待って!」と叫んだが遅かった。私が不用意にトイレのドアを開けると、トイレはゲロまみれになって水浸しだった。

みかやん「うわぁ。たっ、助けてえ」

Oくん「ごめん。トイレをチェックするの忘れたよ。後は俺がやるから、みかやんは控え室に戻って休んでて」

私が控え室で休んでいると、1時間程経ってからOくんが戻ってきた。

Oくん「I氏が部屋に来たんだよ。I氏はこの部屋に入った中年カップルを見たそうだよ。大柄な男性が両脇にビールのケースを抱えてたんだって。お客さんが帰る様子を見て、もしや?と思って来たんだってさ」

みかやん「ごめんね。すっかり迷惑かけたね」

Oくん「それはいいんだけどさ。トイレの汚物入れにずっしり重い女物のパンツが入ってたんだ。異常にシッコ臭いんだよね。そしたらI氏が”ゲロで腹圧がかかって同時にオシッコが出たんでしょうね。中年女性にはよくある事らしいですよ”って教えてくれたんだ。んで、よく見たらトイレの床はシッコだらけだったよ」

みかやん「じゃあ女性はノーパンで帰ったんだ」

Oくん「2人はお互いに寄りかかるようにしてフラフラと帰ったらしいよ。それよりさ、みかやんも将来、ゲロとシッコが一緒に出るようになるかも知れないんだよ。気を付けなきゃ。それとも昨日はもうゲロとシッコは一緒に出たの?女の人って大変だねえ」

みかやん「ゲロだけです!まだゲロとシッコは別々に出ます!それにさ、中年女性全部というわけでもなくて、若くても産後に尿漏れする人だっているらしいよ。咳をしたり笑ったり走ったりしただけでシッコが漏れて深刻なんだって。出産のダメージでシモの筋肉が弱ったりするらしいよ。女は大変だよ全く」

Oくん「ふーん。俺の母さんが俺を産んだのは37才の時だったんだよね。よく母さんは”身を削ってお前を産んだ”と言うけど、女の人って何かと大変だよね。自分の意志と関係なくシッコが出るなんて考えられないし、月1でチンチンから血が出たりしてもイヤだし。生理やら尿漏れやら女の人って人知れず苦労してるんだね」

みかやん「一生、尿漏れとは縁のない人もいるし、生理や出産も軽い人もいるから誰もが苦労してるとも思わないけど、酷い人は大変らしいからね」

Oくん「みかやんは病み上がりだし女の人は労らないとね。今日は男の俺に任せてゆっくりして」

珍しく今日のOくんはとても頼もしかった。でもOくんの事だ。「女の人はいたわらないと」「男の俺に任せて」というような気持ちは、明日には忘れているだろう。

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