※Oくんから電話がきた。今朝、仕事の後にI氏とTさんとトドが三人で、びっくりドンキーへ行ったそうだ。元々I氏はTさんに鼻の下を伸ばしていたが、Tさんと飯食いたさにトドまで誘うとは恐れ入った。と知らせてくれた。Oくんは「金払ってまでトドと飯食いたくない」と思って丁重にお断りしたそうだ。

0:00-9:00 14部屋掃除 
今日はOくんとトドとの勤務。通勤途中で”満室”の看板が見え観念してホテル前に到着。早く着いたのでOくんを待つ間、缶コーヒーを飲んでまったりしていた。満室の看板が高らかに掲げられているというのに、駐車場へ入って行く車が後を絶たなかった。満室なので当然、即、出口から帰る事になるが、ほんの数分の間に数台の車が出入りした。そこへOくん登場。

みかやん「満室なのに、どんどん車が入っては出てたんだよ。看板が見えないのかな?」

Oくん「丁度帰るお客さんを見つけて、すかさず入ろうと思うんでしょ。俺はそんなのあさましくてイヤだよ」

館内へ入ってモニターを見ると掃除待ちの部屋が3つ。慌てて出勤の打刻をして、掃除を開始した。待合室に2組のお客さんがいたので大急ぎだった。途中、待合室のお客さんに声をかけられた。

男性客「何号室へ行くんすか?」
みかやん「212号室です」
男性客「普段は掃除にどのくらい時間かかるんすか?」
みかやん「15分程です」

男性客「次、俺等なんで5分位でチャチャッと片付けて貰えれば、それでいいっすから。ほんとに5分位でチャチャッとでいいんで、お願いします」

Oくん「出来る限り急ぎます」

部屋へ入るとゴミの山だった。とても5分では片付けられそうもない。

Oくん「何が”チャチャッと”だよ。そーゆーわけにいくかよ。ったく。あさましいったらありゃしない」

トド「今日はボーナス後の土曜やろ。どのお客さんもぎょうさん食べてはるわ。ゴミまとめるだけで大変や。なんぼヤリたいか知らんけど15分位待っとって欲しいわ」

Oくん「ホンマや!15分待ったら女に逃げられるんか?アホちゃうか」

午前2時に、お客さんの出入りが止まって一段落ついた。ゴミを捨てようと外へ出ると私の目の前に一台のタクシーが止まった。後部座席には中年の男女が乗っていた。運転手さんが手を×印にして合図してきたので、私も手を×印にして「満室です」という合図をした。早速、控え室へ戻ってこの話をした。

トド「運転手さんも大変やな。この辺のラブホテルを、お客さん乗せてグルグル回ってるんやろ。ボーナス後の土曜日なんか混むに決まってるやん。アホくさい話やで全く」

Oくん「アホくさ〜。待てない客ばかりでイヤだねぇ」

Oくんとトドと2人でずっと、アホ、アホ、と文句タラタラだった。激高して喉が渇いたのか、Oくんは外の自動販売機へ飲み物を買いに行った。

Oくん「俺もやられたよ!タクシーの運転手さんに合図された!”満室”って字が読めないのかねぇ。何やってんだか」

トド「”満室”やったら満室なんやて。そんなん嘘ついてどないすんねんな」

異常にピリピリする2人だった。その後、この2人はことごとくウン○に見舞われた。トイレ係になると必ず、便器にウン○が付いていた。

トド「ボーナス入ったから、外で何か食べて来たり、何か買うて来て食べるやろ。それが朝方になってウン○になるんや。うちもOくんも最悪やで」

Oくん「何もゲッツ!できないしね。疲れてきた」

午前5時に待合室にお客さんがいた。丁度、部屋が空いて5時15分には掃除をして控え室へ戻った。5時半になっても、そのカップルは空いた部屋に入らない。気になったのでI氏に尋ねてみた。

I氏「6時からのサービスタイムまで待つって言うんですよ」

Oくん「はあぁ〜。聞かなきゃ良かった。ドッと疲れた」

トド「サービスタイムまで1時間も待つならドライブでもしてたらええやん。こんな所で1時間も待つような男、ウチならお断りや。セコくてかなわん」

Oくん「”待てない客”も”待ってる客”も、なんだかイヤだねぇ。あさましいよ。ほんっとにあさましい」

みかやん「だってココはそーゆー所なんだから仕方ないでしょ」

トド「まぁみんなヤリに来るのは同じやろが。はあぁ。なんや、しんどなってきたわ」

今日はOくんもトドも絶不調だった。そのせいか文句が多かったのかも知れないが、文句たれ過ぎ。今日も商売繁盛でいい事じゃないのかなぁ。

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