※惣菜工場での仕事を終え、ロッカーで着替えようとしていると、1人のオヤジが私の周りをウロウロしていた。ロッカーと言っても私のような新入りのロッカーは通路にある。私服の上に作業着を着ているので着替えに問題はないが、執拗にウロつくオヤジが気になった。横目で見ると黒人さんのようだった。I氏から「身障者もいる」と聞いていたので、「外人さんもいるのか」と思ったらI氏だった。

I氏「今朝、ホテルに社長が来て”D班はI氏のままで良いだろう”って言ったんですよ!明るい兆しが!一縷の望みが!」

みかやん「みんな信じたくないから信じないでいるんですよ。早く戻ってきて下さいね。てか、作業着の白と顔の黒のコントラストが・・・あわわ」

0:00-9:00 10部屋掃除 
今日はOくんとトドとの勤務。I氏がホテルPへ異動となり、私達のフロントが腐れFになってしまった。C班のフロントはハイテンションなSさんと、新人研修中のDくん(通称:ダサ坊)の2人だ。出勤の打刻をしにフロントへ行くと、Sさんが陽気に迎えてくれて爆笑混じりの引き継ぎ事項を聞く。C班が羨ましい。

三人で憮然と掃除をしていると、Oくんがブチ切れた。
Oくん「何で俺等のフロントが腐れFなんだよ!何でI氏が異動になるんだよ。I氏が何をしたって言うのさ。腐れFが異動して然るべきだろがっ。あっ!あれっ!うわっ!」

Oくんの様子が変なので見ると、食器棚のガラス戸を壊していた。
みかやん「何て事すんのさ。1時過ぎたから腐れFを呼ばなきゃなんないよ〜」
Oくん「ごめんなさい。つい力が入って割っちゃった」

渋々フロントへ電話をすると腐れFが来た。腐れFがガラス戸を替えていたようだが、Oくんと私は風呂へ、トドはトイレへと避難していた。腐れFが「直ったからな」と私達に叫んだが誰も返事はしなかった。控え室へ戻っても、腐れFがモニターを見ていると思うとおちおち休んでもいられない。仕方なくリネン折りに没頭した。

トド「これから毎日こないな感じやったらしんどいわ」
Oくん「ったく。先が思いやられるよ」
みかやん「いや。アホくさいわ。いつもどおり休もっ」

控え室で、携帯で撮った昨日のI氏最後の姿をトドに見せたり、今日の工場でのI氏との会話を2人に知らせたりしていた。控え室のテーブルの上に携帯を乗せ、I氏の写真を三人で暫しぼんやりと眺めていた。

Oくん「なんか遺影みたいだね」
みかやん「死んでないって」
トド「ホンマに顔、黒いわなぁ」
Oくん「はあぁ。お通夜みたい」

2部屋空いたので出動した。2部屋目は腐れFがハギをしていたが、相変わらず脱力するようなお粗末なハギだった。思わず脱力する。

またキレかかったOくんだったが「あっれー?うははは。ゲッツ!ゲッツ!」と急にゴキゲンになった。手には風俗情報誌すき・まんを持っていた。お客さんが置いて帰った風俗情報誌が何よりOくんを元気にする。「”郊外デリヘル・ヌキだおれの旅”だってさ〜。あはははは」。Oくんがこうなると誰も止められないので、本人が納得するまで堪能して貰う事にした。

Oくん「やったやった!すすきのまんぞく、すきまんだよ〜」
みかやん「大阪のはダイマンと言うらしいよ」(スミカさんありがと)
Oくん「じゃあ名古屋なら名マンで和歌山なら和マンなのかな?」
みかやん「はいはい。名マンも和マンも淫靡で素敵ですね〜」
Oくん「今、そう言おうと思ったのにぃ〜〜」

今回のOくんのお気に入りフレーズは。。。
・アソコが梅雨入り?無毛地帯(パイパン)に豪雨警報発令!ピュー・今夜は潮が吹くでしょう
・穴戦(けっせん)は水&日曜日 アナルの奥深さを知る 下半身の槍で突き突き攻撃
・気になる新店が目白押し!パンツの中身まで確かめに来てね♪
・たまにイクならこんな街 爽やかな潮風が股を吹き抜ける
・北国の人妻は、あずましく、美しい・・・

すきまんのお陰で、その後のOくんはずっとゴキゲンだった。ガラス戸を壊すほど荒れていたOくんをゴキゲンにさせるとは、恐るべしすきまん効果だ。Oくんの機嫌が悪くなった時の為に、いつもすきまんを用意しておいた方が良いだろ
うか?

I氏の遺影(携帯の待ち受け画像)を見つめながら、ため息ばかりの三人だった。

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