0:00-6:00 8部屋掃除
今日はTさんとトドとの勤務。
掃除に追われアッと言う間に午前1時過ぎになり、フロントはSさんから腐れFに代わった。部屋が空いたので、いつものように飲み物やエログッズの補充を確認する為に、フロントへ電話した。

腐れF「ちょっと待て!男は出たけど女が出て来ないんだ」
みかやん「・・・・・・」

電話を切って折り返し電話がかかってくるのを待っていると腐れFが来た。腐れFは「男は先に部屋を出たんだけど、女が出て来なくてモニターを見たら、シャワーを使ってるランプがずっと点いたままなんだ」と言って、近くにいたトドを連れて行った。

Tさん「ついに殺害事件でしょうか?」
みかやん「トドが第一発見者になるかもね」
Tさん「どうしよう。記者にインタビューされるかも?」
みかやん「はいはい」

等と話しながらリネンを折りつつトドが戻るのを待った。暫くしてトドが戻ったので早速、話を聞いた。以下トドの話。

部屋へ電話をしても入口のブザーを鳴らしても、残っているはずの女性が出て来ないので、腐れFが集中ロックを解除し、トドが部屋へ入った。部屋へ入ると女性の姿は無く風呂からシャワーの湯が出ている音だけがしていた。トドは風呂のドアを叩きながら中に居るであろう女性に声をかけた。

トド「すみません!お風呂場にいらっしゃいますか〜?」
女性「えっ?はっ?はい〜?何ですか?」

全裸で出て来た女性客(30代半ば)にひるみながらもトドは話を続けた。

トド「男性が先にお帰りになりましたので確認に。。。」

女性「えっ?なんで?どうして?帰ったって?どうしよう。うそー!さっき会ったばかりの男なのに。えっ?で?お金は?」

トド「宿泊代は男性から頂いております」

女性「はあ。良かった。でも何ですか?何で引き留めてくれなかったんですか?酷いじゃないですか!」

トド「お二人でそういうお話をされたと思ってましたから」

女性「あ、すみません。で、ここはどこなんですか?家は新札幌なんですけど、どうやって帰ればいいんですか?」

トド「今の時間ですとタクシーになります。深夜料金でも3千円以内で着くと思いますが」

この間、女性はずっと全裸。全裸のままソファーの上にあったバッグから財布を出して中身を覗いた。トドも一緒になって財布を覗くと、札入れの方には千円札が1枚しか入ってなかった。

女性「あ、あの。ココから地下鉄は遠いですか?地下鉄は何時頃から動きますか?」

トド「地下鉄駅までは歩いて20分程かかります。新札幌行きの始発は6時半頃と思いますが」

女性「じゃあ一眠りして朝になったら帰ります。お騒がせしてすみません。つい取り乱しました」

トド「いいえ。では失礼します」

全裸の女性に見送られながらトドは部屋を出た。との事だった。

トド「うちも風呂で女性が倒れてたり死んでたりしたらどないしよう?思たわ。怖かったで〜。で、ウチが行ったやろ、女性もパニックになってもうてついポロっと”さっき会ったばかりの男”って言うてたわ」

みかやん「悲惨だよね。ナンパされてホテルまで来たのはいいけど、やるだけやったらシャワー中に男に帰られるなんて」

Tさん「30代半ばの女が千円しか持ってないのも悲惨ですよ。男が宿泊代を払って帰ったのがせめてもの救いですよね。私もいざという時に困らないよう3千円は持っておこう」

みかやん「あたしなんか、いつも小銭だけとか千円くらいしか持ってないよ〜。行動範囲が狭いから困る事はないけどさ」

トド「こんな事になってもうたら、親や友達にも”迎えに来てくれ”とは言えんやろし、パニックにもなるわな」

Tさん「もし私だったらやっぱり誰にも言えないですよ。黙って地下鉄で帰りますね」

トド「それはそうとな、その女性は最初から最後まで素っ裸や。なかなかええ身体してはって同性とはいえウチも照れてもうたわ」

Tさん「じゃあ最初から身体目当てのナンパだったんですね。そんな男、許せないですよ」

みかやん「まあお互い大人だからね。同意の上で来たなら仕方ないよ」

トド「30代半ばやで。どんな男か見抜けんようじゃあかんやろ。10代や20代前半の頃ならまだしも、30過ぎた女がこんな失敗したら恥ずかしいで」

Tさん「それもそうですね」

どんな女性か見てみたかったが、私達が帰る午前6時になっても女性は帰らなかった。

今日の教訓。貧乏と言えども最低3千円は持っておくべし。

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