ラブホ奮戦記235日目:Tさんとゲロ
2003年7月18日0:00-9:00. 17部屋掃除
今日はOくんとTさんとの勤務。ホテルPがリニュアルオープンして以来、ホテルQはすっかり暇になり、金曜でもC班は12時上がりをしていたが、久々に午前1時まで残ってくれた。今夜は札幌で3回ある花火大会の1回目だった。出勤時には満室で、待合室にも外にもお客さんが並んでいたので、否が応でも大急ぎで掃除をしなければならなくなった。
しかし、あまり急ぐと手が滑って何かを壊したり、部屋の中を走っていてぶつかったりする。Tさんは些細な事でも大声が出る人だ。急げば急ぐほど比例してTさんの叫ぶ回数が増える。
1部屋目で私とOくんがベッドを組んでいると、風呂からTさんの「きゃーーーっ!」という悲鳴と湯桶が床に転がった音が聞こえてきた。
Oくん「あんなに叫んでるけど、どうせまた些細な事なんだよ」
みかやん「でも湯桶が転がる音も凄かったから本人も転倒かも」
嫌がるOくんを連れて風呂へ駆け付ける途中も、Tさんは「きゃーっ!きゃーっ!」と絶叫していた。私達が風呂の前へ着くと、Tさんはゲンナリしていた。
Tさん「シャワーで床を流してたら、何かゴミみたいな固形物が排水溝に吸い込まれていくのが見えてたんですよ。湯桶が床に伏せてあったから除けてみたら。。。げ、ゲロがこんもりと。噂には聞いてましたがまさに、お好み焼き状態でした。シャワーを流しっぱなしだったので、お好み焼きが崩れて流れて足に付くところでした。きゃー」
Oくん「そりゃご愁傷様でした」
1部屋目で叫んだのが発声練習になったのか、その後もTさんは絶叫しまくり、ゲロにも見舞われ続けた。ガラスの灰皿を落としそうになっては「キャー」。床に落ちていたスキンを踏みそうになっては「キャー」。便器にゲロが残っているのを見て「きゃーー!」。ベッドの布団を剥いでいてシーツの上のゲロを見て「きゃーー!」。それはそれは絶叫の嵐だった。
またOくんとベッドを組んだ。
Oくん「どうも俺にはTさんの”キャー”が耳障りなんだよ」
みかやん「そーお?あたしは出ないけど女の子らしくて良くない?」
Oくん「女の子ったって、あの人34才でしょ?うるさ過ぎるよ」
みかやん「独身だもの、まだ”娘”だよ。いいじゃん別に」
Oくん「全然良くない。カンに障るって言うの?聞いてて疲れる」
言われてみると、Hさんもトドも私も「うわーっ」か「おおーっ」で、Nさんにいたっては「やんや!」だった。Tさんのように絹を裂くような悲鳴を上げる人はいなかった。ましてOくんは、男子高卒、専門学校も殆ど男子校、前の職場も男ばかりの派遣会社だったので、悲鳴とは縁がなかったそうだ。
次の部屋では、Tさんが洗面係、Oくんが風呂係、私が部屋係だった。部屋へ入ると異様な臭いがしたが、テーブルの上に珍味各種の食べ残しがあったので、珍味の臭いだろうと油断して各自持ち場についた。そこででまたも「きゃーーーーっ!きゃーっ!きゃーっ!どうしよう!きゃーっ!」というTさんの悲鳴。Oくんは風呂の戸を閉めて、風呂から出る気配がないので私が洗面所へ駆け付けた。見ると、洗面台がゲロと水で詰まっていて、悪臭を放っていた。
控え室へ戻って、トイレ用のシュポシュポを取ってきて、事なきを得た。ゲロはクルクル回りながら水道管へ吸い込まれていった。やれやれだった。
Tさん「花火大会だからって、お酒弱いんだったら無理に飲まなくたっていいじゃないですか!人前でゲロして恥ずかしくないんでしょうか!飲んで悪酔いして具合悪いなら真っ直ぐ家へ帰ればいいじゃないすか!なんだってわざわざココへ来て、寄ってたかってゲロして行くんでしょう。信じられないです!」
みかやん「まっ、こんな日もあるさ。夏は花火とビールでしょ」
Tさん「花火大会はあと2回あるんですよ。先が思いやられます」
ようやく控え室へ戻ったが、TさんもOくんも機嫌が悪く、三人とも無言のまま読書に耽った。午前4時半頃から朝まで満室のまま、お客さんの出入りもなく、まったりと本を読みあさった。花火大会だったので、普段は土曜日が休みじゃない人も、予め休みをとったのだろう。酷い目には遭ったが、お陰様でラクに朝を迎えられた。
今日はOくんとTさんとの勤務。ホテルPがリニュアルオープンして以来、ホテルQはすっかり暇になり、金曜でもC班は12時上がりをしていたが、久々に午前1時まで残ってくれた。今夜は札幌で3回ある花火大会の1回目だった。出勤時には満室で、待合室にも外にもお客さんが並んでいたので、否が応でも大急ぎで掃除をしなければならなくなった。
しかし、あまり急ぐと手が滑って何かを壊したり、部屋の中を走っていてぶつかったりする。Tさんは些細な事でも大声が出る人だ。急げば急ぐほど比例してTさんの叫ぶ回数が増える。
1部屋目で私とOくんがベッドを組んでいると、風呂からTさんの「きゃーーーっ!」という悲鳴と湯桶が床に転がった音が聞こえてきた。
Oくん「あんなに叫んでるけど、どうせまた些細な事なんだよ」
みかやん「でも湯桶が転がる音も凄かったから本人も転倒かも」
嫌がるOくんを連れて風呂へ駆け付ける途中も、Tさんは「きゃーっ!きゃーっ!」と絶叫していた。私達が風呂の前へ着くと、Tさんはゲンナリしていた。
Tさん「シャワーで床を流してたら、何かゴミみたいな固形物が排水溝に吸い込まれていくのが見えてたんですよ。湯桶が床に伏せてあったから除けてみたら。。。げ、ゲロがこんもりと。噂には聞いてましたがまさに、お好み焼き状態でした。シャワーを流しっぱなしだったので、お好み焼きが崩れて流れて足に付くところでした。きゃー」
Oくん「そりゃご愁傷様でした」
1部屋目で叫んだのが発声練習になったのか、その後もTさんは絶叫しまくり、ゲロにも見舞われ続けた。ガラスの灰皿を落としそうになっては「キャー」。床に落ちていたスキンを踏みそうになっては「キャー」。便器にゲロが残っているのを見て「きゃーー!」。ベッドの布団を剥いでいてシーツの上のゲロを見て「きゃーー!」。それはそれは絶叫の嵐だった。
またOくんとベッドを組んだ。
Oくん「どうも俺にはTさんの”キャー”が耳障りなんだよ」
みかやん「そーお?あたしは出ないけど女の子らしくて良くない?」
Oくん「女の子ったって、あの人34才でしょ?うるさ過ぎるよ」
みかやん「独身だもの、まだ”娘”だよ。いいじゃん別に」
Oくん「全然良くない。カンに障るって言うの?聞いてて疲れる」
言われてみると、Hさんもトドも私も「うわーっ」か「おおーっ」で、Nさんにいたっては「やんや!」だった。Tさんのように絹を裂くような悲鳴を上げる人はいなかった。ましてOくんは、男子高卒、専門学校も殆ど男子校、前の職場も男ばかりの派遣会社だったので、悲鳴とは縁がなかったそうだ。
次の部屋では、Tさんが洗面係、Oくんが風呂係、私が部屋係だった。部屋へ入ると異様な臭いがしたが、テーブルの上に珍味各種の食べ残しがあったので、珍味の臭いだろうと油断して各自持ち場についた。そこででまたも「きゃーーーーっ!きゃーっ!きゃーっ!どうしよう!きゃーっ!」というTさんの悲鳴。Oくんは風呂の戸を閉めて、風呂から出る気配がないので私が洗面所へ駆け付けた。見ると、洗面台がゲロと水で詰まっていて、悪臭を放っていた。
控え室へ戻って、トイレ用のシュポシュポを取ってきて、事なきを得た。ゲロはクルクル回りながら水道管へ吸い込まれていった。やれやれだった。
Tさん「花火大会だからって、お酒弱いんだったら無理に飲まなくたっていいじゃないですか!人前でゲロして恥ずかしくないんでしょうか!飲んで悪酔いして具合悪いなら真っ直ぐ家へ帰ればいいじゃないすか!なんだってわざわざココへ来て、寄ってたかってゲロして行くんでしょう。信じられないです!」
みかやん「まっ、こんな日もあるさ。夏は花火とビールでしょ」
Tさん「花火大会はあと2回あるんですよ。先が思いやられます」
ようやく控え室へ戻ったが、TさんもOくんも機嫌が悪く、三人とも無言のまま読書に耽った。午前4時半頃から朝まで満室のまま、お客さんの出入りもなく、まったりと本を読みあさった。花火大会だったので、普段は土曜日が休みじゃない人も、予め休みをとったのだろう。酷い目には遭ったが、お陰様でラクに朝を迎えられた。
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