午前9時にホテルQを出て、午前10時には帰宅して布団に入っていた。ウトウトしていると、遠くで電話が鳴っているような気がしたが、そのまま入眠体勢に入った。すると夫に「ホテルQから電話だよ」と声をかけられ飛び起きた。電話に出るとフロント長兼店長のフロントK子からだった。

K子「ごめんね。家にまで電話して。凄く言いにくい話なの。腐れFが”D班は部屋に入りたがらない。俺が言わないと部屋へ入らない”とか”言う事をきかない”とか”何もしない”と言うの。片方の意見だけじゃなくて、両方の意見を聞こうと思ってリーダーのみかやんに話を聞きたいの」

腐れFが昨日の私達の態度を見てフロントK子に泣きついたのだろう。すぐに反論した。

K子「やっぱりこういう場合は両方の意見を聞かないとダメね。腐れFがおかしな指示を出したら”フロントK子に確認とってからします”と言って断って構わないよ。腐れFが見下すような物の言い方をしたら、腐れFは上司じゃないんだし、腐れFに雇われてるわけでもなくて単なる同僚なんだから、こっちも同じような物の言い方をしてやって構わないんだよ」

みかやん「じゃ、そうさせて貰います」

K子「でもね。もう少しだけでいいから仲良くしてあげて。お互い気分良く仕事をしたいでしょ?腐れFも根っから悪い奴じゃないの。ああいう口のきき方しか出来ないから嫌われるの。邪険にしないで逆にこっちが腐れFを利用してこき使ってやる!と思った方が利口よ。トド問題が起こった時はトドが退職しない限りどうにもならないと思ったけど、今は上手くいってるでしょ」

みかやん「それはトドが別人のように変わってくれたからですよ。私なんかがリーダーをやっていられるのも、トドという頼もしい先輩が居てくれるからだと思ってます」

K子「腐れFには”アンタが変わればD班も変わる。アンタさえ変わればD班は受け入れ態勢が整ってる”と言っておくね。D班みたいにチームワークの良い班なんか他にないもんね。リーダーがみかやんになってから、もめ事一つないし、相変わらず仕事は完璧だし、だからD班の人は誰もホテルPへ異動させなかったの。ホテルPのナイトが人員不足だって?そんなのヨソのホテルから回しなさい!って感じさ。ははは」

フロントK子はその後小一時間、延々と私を煽てながら遠回しに「腐れFと仲良くしてあげて」と言っていた。

0:00-9:00. 7部屋掃除
今日はOくんトドとの勤務。早速、今朝のフロントK子との電話のやりとりを2人に伝えた。

Oくん「結局さ。K子は腐れFがどこのホテルでも嫌われてたらい回しになってるのを常務が知ってしまったから、最後の砦のウチで問題を起こしたら腐れFの行く所がなくなって、クビになるのを心配してるだけでしょ?」

トド「K子にしたら、可愛い可愛い腐れFやからな。やっぱあの2人は肉体関係があるんや。なんぼ煽てられても、その手には乗らんで〜。そんな事で家にまで電話してくるなんておかしいやろ」

みかやん「腐れFなんかあれで56年も生きてるんだもの変わらないよ。こんなにまでして腐れFを庇うなんておかしいと思ってさ、いろいろ考えてたらムカついてきて眠れなくなってさ。寝ないで工場へ行ったよ」

トド「そりゃあかんわ。日曜で暇やし寝とったらええんや。それにしてもムカつく話やな」

Oくん「K子が腐れFを庇えば庇う程、反感を買うってわかんないのかね。ああくだらない」

みかやん「あたしなんか寝入りばなに電話きて一時間も語られて、本当に迷惑だったよ」

トド「なんぼウチらがお人好しでも、あんな輩とどないしたら仲良うできる言うねんな」

一同「はあああぁ。ムカつく〜」

あまりにもムカついて無言でいるうちに、もの悲しいようなやり切れない気持ちになった。傷心で部屋へ入ると、お客さんがメモに”近隣のホテルを廻りましたが、ここが一番落ち着きます。建物が少し古い分、しっかりと手入れされていて好感が持てます。お掃除熱心な係の皆さんのお陰でくつろげます。ありがとう”と書き残してくれていた。三人ともなんだかジーンとしてしまった。

取り敢えず、明日から腐れFとは普通に接する事にした。仕事の後にフロントK子から電話がきて、長々と語られてはたまらないからだ。

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