ラブホ奮戦記252日目:さよならTさん
2003年8月10日0:00-9:00 14部屋掃除
今日はOくんとの2人勤務。フロントへ出勤の打刻に行くと、フロントSさんがいつになく神妙な顔。Tさんが正式にホテルPへ異動する事が決定し、移動日は明日だと聞かされた。元々Tさんは、ホテルPの朝番希望で面接を受けて合格した人なので仕方ないとしても、Tさんに代わる人員の補充予定は無いそうだ。フロントを出るとOくんがブチ切れた。
Oくん「ホテルPがリニュアルオープンしてから確かにココは暇になったけど、三人体制なんて無理だよ!平日が2人で金曜土曜が三人なら、俺ら今後は金曜土曜に用事があっても休めないって事だし、平日だって2人じゃキツイ日が多いよ。リネン折りだってあるんだから」
みかやん「全くそのとおりだよ。何としても三人じゃ無理って事をアピールして行かないとね。破綻するのが目に見えてるもん。Tさんとは金曜に会ったきり会えないままお別れってのも酷い話だよね」
Oくん「でも異動するのがトドじゃなくてTさんで良かったよ。Tさんみたいな我が儘な人と三人じゃ絶対やってけなかったって」
みかやん「あら?そーお?まっ、いざ!と言う時トドは頼もしいからね」
Oくん「そうだよ。こないだ介抱したゲロの客だってトドだったから良かったけど、あれがTさんだったらぎゃーぎゃー騒いでわめいて大変だったろうさ」
みかやん「まあ確かに」
日曜は特に暇な時が多いので、最近は2人勤務になっていた。ところが今日は日曜のわりに忙しかった。Oくんがご機嫌ナナメのまま、無言で掃除を続けてすっかり気疲れした。控え室へ戻ると腐れFが来た。
腐れF「223号室の客から電話きてよ〜。精算機が使えないって言うんだ。使い方わかるか?」
Oくん「知らないよ。ここで金、払った事ないし。取り敢えず行ってくれば?」
腐れF「そうだな。精算機は壊れてはいないはずなんだ」
223号室は控え室から一番近い部屋だ。通路へ行ってみると、部屋のドアが開いていたので中の話し声が筒抜けだった。
男性客の声「取り敢えず、お前がその現金を持ってけよ!早く行け!」
女性客の声「だから、そのお金持って帰れ!って言ってるでしょ!」
男性客の声「そんなのそっちの都合で俺には関係ないだろ!」
女性客の声「お金を払わないって言ってるんじゃないんだから!」
腐れFがお客さんに怒鳴られているようだった。かなりマズイ。大もめだ。
Oくん「どうせまた、俺らに言うように、あの横柄な態度で高飛車な言い方をしたから、客も頭にきたんだろうさ」
みかやん「でもどうする?ヤバイよ。”申し訳ありません!”って割って入った方がいいのかな?」
Oくん「俺らにゃ関係ないよ。フロントと客の問題なんだから。ほっとけばいいさ。」
更に腐れFの「どうも申し訳有りませんでした。失礼します」という声が聞こえてきたので、慌てて控え室へ戻った。さも何事もなかったかのように腐れFが来た。
腐れF「客の奴、精算機に札を何枚もいっぺんに入れようとするから、精算できなかったんだ。普通は1枚1枚入れるってわかるだろう。これだから田舎モンは困るな。行ってみたらやっぱり精算機は壊れてないし、単なる言いがかりだったぞ」
みかやん「そーゆー腹の内が客に伝わるから、客に叱られるんじゃないの?」
腐れF「いやいや、客なんか全然怒ってなかったぞ」
と言って腐れFはフロントへ戻って行った。大嘘つきめ!思いっきり怒鳴られてたじゃないか。
Oくん「経費削減で人減らしするなら、俺等ベッドメイクじゃなくて、あの男から削って欲しいよ。あのオヤジ、ホント使えない。フロント業務は俺らで手分けしてやった方がよっぽどいいよ。何で俺らベッドメイクから人を減らされなきゃなんないんだよ!」
Oくん「腐れFが居たホテルKは三人体制だったかも知れないけど、部屋数がココの半分の所と一緒にされても困るんだよ!冗談じゃない!どうせあのオヤジが”ホテルKも三人だからココも大丈夫”とか言ったんだろうさ」
明日、三人体制になる事をトドにも伝えなければならない。Oくんはブチ切れたまま口数少なく帰って行った。TさんはTさんで「ホテルPへ異動になんかなったら辞めた方がマシ」と、最近言っていたばかりだった。どうなるんだろう?先が思いやられる。
今日はOくんとの2人勤務。フロントへ出勤の打刻に行くと、フロントSさんがいつになく神妙な顔。Tさんが正式にホテルPへ異動する事が決定し、移動日は明日だと聞かされた。元々Tさんは、ホテルPの朝番希望で面接を受けて合格した人なので仕方ないとしても、Tさんに代わる人員の補充予定は無いそうだ。フロントを出るとOくんがブチ切れた。
Oくん「ホテルPがリニュアルオープンしてから確かにココは暇になったけど、三人体制なんて無理だよ!平日が2人で金曜土曜が三人なら、俺ら今後は金曜土曜に用事があっても休めないって事だし、平日だって2人じゃキツイ日が多いよ。リネン折りだってあるんだから」
みかやん「全くそのとおりだよ。何としても三人じゃ無理って事をアピールして行かないとね。破綻するのが目に見えてるもん。Tさんとは金曜に会ったきり会えないままお別れってのも酷い話だよね」
Oくん「でも異動するのがトドじゃなくてTさんで良かったよ。Tさんみたいな我が儘な人と三人じゃ絶対やってけなかったって」
みかやん「あら?そーお?まっ、いざ!と言う時トドは頼もしいからね」
Oくん「そうだよ。こないだ介抱したゲロの客だってトドだったから良かったけど、あれがTさんだったらぎゃーぎゃー騒いでわめいて大変だったろうさ」
みかやん「まあ確かに」
日曜は特に暇な時が多いので、最近は2人勤務になっていた。ところが今日は日曜のわりに忙しかった。Oくんがご機嫌ナナメのまま、無言で掃除を続けてすっかり気疲れした。控え室へ戻ると腐れFが来た。
腐れF「223号室の客から電話きてよ〜。精算機が使えないって言うんだ。使い方わかるか?」
Oくん「知らないよ。ここで金、払った事ないし。取り敢えず行ってくれば?」
腐れF「そうだな。精算機は壊れてはいないはずなんだ」
223号室は控え室から一番近い部屋だ。通路へ行ってみると、部屋のドアが開いていたので中の話し声が筒抜けだった。
男性客の声「取り敢えず、お前がその現金を持ってけよ!早く行け!」
女性客の声「だから、そのお金持って帰れ!って言ってるでしょ!」
男性客の声「そんなのそっちの都合で俺には関係ないだろ!」
女性客の声「お金を払わないって言ってるんじゃないんだから!」
腐れFがお客さんに怒鳴られているようだった。かなりマズイ。大もめだ。
Oくん「どうせまた、俺らに言うように、あの横柄な態度で高飛車な言い方をしたから、客も頭にきたんだろうさ」
みかやん「でもどうする?ヤバイよ。”申し訳ありません!”って割って入った方がいいのかな?」
Oくん「俺らにゃ関係ないよ。フロントと客の問題なんだから。ほっとけばいいさ。」
更に腐れFの「どうも申し訳有りませんでした。失礼します」という声が聞こえてきたので、慌てて控え室へ戻った。さも何事もなかったかのように腐れFが来た。
腐れF「客の奴、精算機に札を何枚もいっぺんに入れようとするから、精算できなかったんだ。普通は1枚1枚入れるってわかるだろう。これだから田舎モンは困るな。行ってみたらやっぱり精算機は壊れてないし、単なる言いがかりだったぞ」
みかやん「そーゆー腹の内が客に伝わるから、客に叱られるんじゃないの?」
腐れF「いやいや、客なんか全然怒ってなかったぞ」
と言って腐れFはフロントへ戻って行った。大嘘つきめ!思いっきり怒鳴られてたじゃないか。
Oくん「経費削減で人減らしするなら、俺等ベッドメイクじゃなくて、あの男から削って欲しいよ。あのオヤジ、ホント使えない。フロント業務は俺らで手分けしてやった方がよっぽどいいよ。何で俺らベッドメイクから人を減らされなきゃなんないんだよ!」
Oくん「腐れFが居たホテルKは三人体制だったかも知れないけど、部屋数がココの半分の所と一緒にされても困るんだよ!冗談じゃない!どうせあのオヤジが”ホテルKも三人だからココも大丈夫”とか言ったんだろうさ」
明日、三人体制になる事をトドにも伝えなければならない。Oくんはブチ切れたまま口数少なく帰って行った。TさんはTさんで「ホテルPへ異動になんかなったら辞めた方がマシ」と、最近言っていたばかりだった。どうなるんだろう?先が思いやられる。
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