0:00-9:00 8部屋掃除
今日はOくんとトドとの三人勤務。三人が揃う事が少ないので、最近の腐れFの様子や昨日の人事異動の件などをようやく三人で話す事が出来た。

Oくん「腐れFがやっと改心してくれたと思ったら異動だもんね。最初からああだったら嫌われる事もなかったろうにね」

トド「フロントK子と腐れFがセットでここにおらんようになるだけで、それはもう天国やん!ほんでダサ坊なら最高や。言うことないやろ。まさに願ったり叶ったりやわ」

みかやん「でも最近の腐れFなら、偉そうにふんぞり返って働かないフロントよりずっといいよね。なんだかんだ言っても腐れFは働き者だからね」

Oくん「でもここの人事異動の話って、二転三転が当たり前でしょ。今回もぬか喜びにならなきゃいいけど」

みかやん「あたしもそれだけが心配だよ」

いつもギリギリの時間に出勤して来る腐れFが、1時間以上も早く出勤していた。ダサ坊に2人勤務でのフロントの動き方を仕込む為らしい。それと最近は浴槽のペンキ塗りに燃えていた。ホテルQグループにフロントは数々いるが、メンテナンスで腐れFに敵う者は居ない。

モニターからお客さんが部屋へ入った事を知らせる音が聞こえてきた。「またお客さんが入ったのか」くらいにしか思わず、気にもとめずにいたら何分もしないうちに、今入ったお客さんが部屋を出た。

みかやん「ええっ?滞在時間2分だよ。なんだそりゃ?」
Oくん「いくらなんでもヤってはいないね」

と話していると腐れFが走ってきた。

腐れF「びっくりしたろ?今の客から電話きてよ”部屋入ったとたんに携帯に急用の電話がきたから、すぐに戻らなきゃならないが鍵が開かなくて出られない。どうしても金を払わないと出られないのか?”と聞かれたからよ〜”只今ロックを解除します。お代は結構でございます。次回はごゆっくりご利用下さい”と答えたんだ」

トド「せやからラブホに来たら携帯の電源切らんとあかんのや。もったいない話やなぁ」

Oくん「ヤル気満々で来てたらショックだろうね」

腐れF「なあ!ま、俺は引き続き浴槽のペンキ塗りしたり、フロントに戻ったりしてるから何かあったら電話してくれ」

一同「はーい」

掃除を終え控え室へ戻ろうとフロントの前を通りかかると、玄関の前に1台のタクシーが止まった。慌てて隠れてお客さんが入って来るのを待ったが、なかなかお客さんが来ない。息を潜めて待っていると「くぇ〜〜」という声と「ビチャビチャ」というような音が聞こえてきたので、一同ギョッとした。怖々覗いてみると、タクシーの前で男性が後ろから女性を抱き抱え、女性が吐いていた。おええぇ。

女性がひととおり吐き終わると、玄関から入って来るのかと思ったら、なんとそのカップルは乗ってきたタクシーに再び乗り込んで、そのまま帰ってしまった。唖然としている私達の前に反対側で隠れていた腐れFが出てきた。

腐れF「なんだよおい!今の見てたか?」
一同「見てたよ!なんだありゃ」

腐れF「人ん家の玄関先でゲロ吐いておいて、そのまま帰る奴が居るか?あんなモンが玄関先にあったら次に来た客も気分悪いだろうなぁ。営業妨害じゃねえか」

トド「ホンマや。そのまま部屋へ入るもんや思たわ。吐くほど具合悪いの一緒におったらわかるやん!それでもこんな所へ連れ込もうとするなんて、最低の男やで!」

みかやん「帰ってくれて良かったかもね。こないだの女の子(8月5日の日記参照)みたいに、男に置き去りにされて、部屋でゲロ吐かれて介抱しなきゃなんないなら悲惨だもの」

Oくん「取り敢えずあのゲロを何とかしなきゃ!何ほど飲んで食って来たのか凄い量だよ。おええ〜」

腐れF「俺が始末するからいいぞ。休んでろ。三時のおやつでも食べてろ。食わなきゃ朝までもたないのに、他人のゲロなんか片付けたら食欲無くすぞ。俺はいい。昨日から胃が痛くて食欲が無い。それにしても今日は、ヤリに来てヤれないで帰った男ばっかりだな」

お言葉に甘えて控え室で休んだ。腐れFが「胃が痛い」と言うのは、天敵のフロントやメイクが居るホテルPへ異動するのが、よっぽどイヤだからなのだろう。最後のご奉公なのか何なのか、最近はとても私達に良くしてくれているので、何だか腐れFが可愛そうになってしまった。

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