ラブホ奮戦記272日目:秋のお岩さん
2003年9月5日0:00-9:00. 14部屋掃除
今日はOくんとトドとの勤務。C班の1組が残って午前1時までに4部屋片付けてくれたので、大助かりだった。我々も2人勤務に慣れてしまったせいか、3人だと1部屋の掃除が非常に早くなった。サクサクと掃除待ちの部屋を片付け、午前3時にはお客さんの出入りも落ち着き、控え室でまったりと休んだ。
金曜や土曜の夜中は1度満室になって落ち着くと、私達は暇になる。お弁当を食べたりしてのんびり過ごし、それでも暇な時はリネン折りや掃除用のボロ布を折って暇を潰す。お弁当を食べ終わり「さて、リネンでも折ろうか」と作業室へ移動したとたんに、1部屋空いた。滞在時間は40分だった。
「40分しか居ないし、お風呂ラッキーかも?」と淡い期待を抱いて部屋へ入ると、洗面所のリネン籠に足拭きマットが掛かったままになっているのが見えた。
Oくん「あっ!足マットを使ってないよ!お風呂ラッキーかも?」
トド「そうかも。お風呂係はウチや。見てみるな。。。」
と言って、風呂を覗きに行ったトドが叫んだ。
トド「あっ。お風呂ラッ。。。うわぁ。うわああぁ。出たっ!お岩さんや!お岩さん出たで!」
Oくん「それはそうと、お風呂はラッキーなの?」
トド「ラッキーや。風呂は使ってへん。でも、お岩さんが出とるんや。酷いでぇ」
”お岩さん”とは、大量の長い髪の毛が抜け落ちている状態の事だ。発見した人は各係に髪の毛の拾い忘れがないよう十分注意するように「お岩さんです」とか「お岩さん出ました」と言う事になっている。昨年の夏、何も知らずに「お岩さんが出た」と聞いて、全身凍り付いたのを思い出しながら、トドがいる風呂の様子を覗きに行った。
確かに風呂を使った形跡は無いのに、風呂の中央に大量の髪の毛が落ちていた。ふと見ると、風呂の外や洗面所の方も毛だらけだった。試しにトイレを覗くとトイレの床にも毛が落ちていた。私達が胸に貼っているガムテープで毛を取るときりがないので、床用の粘着シートを転がして毛を取った。
やれやれとOくんと私でベッドを剥がし始めると、シーツや枕の上にも大量の髪の毛が有り、気を取り直してベッドを組もうとすると、ベッドパットとマットの間にも大量の毛が落ちていた。お陰でベッドを剥がしてからベッドを組み終わるまでに物凄く時間がかかった。
Oくん「この抜け毛の数、異常だよね。でも掻きむしったふうでもなくて、自然に抜けてるような感じだよね?」
みかやん「うん。歩く度動く度に抜けてるって感じだよね。でも何で?前にもこんな大量の抜け毛があったけど、あの時はその部屋から注○針が出てきたんだったよね」
トド「ウチの妹、円形脱毛症になった事あったけど、こんなに抜けへんで。ウチの旦那も頭のてっぺんがだいぶ薄なってるけど、こんなには抜けへんて。こんなに抜けとったら今頃、ツルツルの丸ハゲちゃうの?」
一同「うーん。なんだろね?」
掃除の最後に床にはクイックルワイパーをかけて、絨毯の部分は粘着シートをかける。絨毯に粘着シート通称・コロコロをかけていたOくんが叫んだ。
Oくん「うわぁ。ちょっと転がしただけで凄い量の毛が付いてきたよ」
トド「やっぱ異常やな。キモイわ。なんか怖なってきた」
みかやん「秋は抜け毛の季節で通常の倍以上抜けるって本に書いてあったけど、コレは酷いよ」
トド「ほなら前にNさんが”人間も犬みたいに冬毛に抜け替わる”ゆう話も当たってるかもな」
Oくん「わかった!シャ○中でも円形脱毛症でもハゲでもないのに、この大量の抜け毛は。。。ドラムロールスタート!」
みかやん「どどどどどどどどどどど。はいっ」
Oくん「答えはっ!ズバリ、抗ガン剤だよ」
みかやん&トド「・・・・・・・・・・」
Oくん「あれっ?2人とも何でノーリアクション?」
トド「そうかもわからんけど、抗ガン剤を使わなならん人がこんな所にフラフラ来よるんか?思てな」
みかやん「噂には聞いてるけど、実際に自分の髪がこんなに抜けたら怖いなと思って」
トド「なんだかなぁ」
みかやん「ねえ」
Oくん「うん」
三人ともすっかり暗くなってしまった。このお客さんは特別としても、これからは抜け毛の秋。次のお客さんに気持ち良く部屋を使ってもらう為にも、部屋には毛の拾い残しが無いようにしなければ!
今日はOくんとトドとの勤務。C班の1組が残って午前1時までに4部屋片付けてくれたので、大助かりだった。我々も2人勤務に慣れてしまったせいか、3人だと1部屋の掃除が非常に早くなった。サクサクと掃除待ちの部屋を片付け、午前3時にはお客さんの出入りも落ち着き、控え室でまったりと休んだ。
金曜や土曜の夜中は1度満室になって落ち着くと、私達は暇になる。お弁当を食べたりしてのんびり過ごし、それでも暇な時はリネン折りや掃除用のボロ布を折って暇を潰す。お弁当を食べ終わり「さて、リネンでも折ろうか」と作業室へ移動したとたんに、1部屋空いた。滞在時間は40分だった。
「40分しか居ないし、お風呂ラッキーかも?」と淡い期待を抱いて部屋へ入ると、洗面所のリネン籠に足拭きマットが掛かったままになっているのが見えた。
Oくん「あっ!足マットを使ってないよ!お風呂ラッキーかも?」
トド「そうかも。お風呂係はウチや。見てみるな。。。」
と言って、風呂を覗きに行ったトドが叫んだ。
トド「あっ。お風呂ラッ。。。うわぁ。うわああぁ。出たっ!お岩さんや!お岩さん出たで!」
Oくん「それはそうと、お風呂はラッキーなの?」
トド「ラッキーや。風呂は使ってへん。でも、お岩さんが出とるんや。酷いでぇ」
”お岩さん”とは、大量の長い髪の毛が抜け落ちている状態の事だ。発見した人は各係に髪の毛の拾い忘れがないよう十分注意するように「お岩さんです」とか「お岩さん出ました」と言う事になっている。昨年の夏、何も知らずに「お岩さんが出た」と聞いて、全身凍り付いたのを思い出しながら、トドがいる風呂の様子を覗きに行った。
確かに風呂を使った形跡は無いのに、風呂の中央に大量の髪の毛が落ちていた。ふと見ると、風呂の外や洗面所の方も毛だらけだった。試しにトイレを覗くとトイレの床にも毛が落ちていた。私達が胸に貼っているガムテープで毛を取るときりがないので、床用の粘着シートを転がして毛を取った。
やれやれとOくんと私でベッドを剥がし始めると、シーツや枕の上にも大量の髪の毛が有り、気を取り直してベッドを組もうとすると、ベッドパットとマットの間にも大量の毛が落ちていた。お陰でベッドを剥がしてからベッドを組み終わるまでに物凄く時間がかかった。
Oくん「この抜け毛の数、異常だよね。でも掻きむしったふうでもなくて、自然に抜けてるような感じだよね?」
みかやん「うん。歩く度動く度に抜けてるって感じだよね。でも何で?前にもこんな大量の抜け毛があったけど、あの時はその部屋から注○針が出てきたんだったよね」
トド「ウチの妹、円形脱毛症になった事あったけど、こんなに抜けへんで。ウチの旦那も頭のてっぺんがだいぶ薄なってるけど、こんなには抜けへんて。こんなに抜けとったら今頃、ツルツルの丸ハゲちゃうの?」
一同「うーん。なんだろね?」
掃除の最後に床にはクイックルワイパーをかけて、絨毯の部分は粘着シートをかける。絨毯に粘着シート通称・コロコロをかけていたOくんが叫んだ。
Oくん「うわぁ。ちょっと転がしただけで凄い量の毛が付いてきたよ」
トド「やっぱ異常やな。キモイわ。なんか怖なってきた」
みかやん「秋は抜け毛の季節で通常の倍以上抜けるって本に書いてあったけど、コレは酷いよ」
トド「ほなら前にNさんが”人間も犬みたいに冬毛に抜け替わる”ゆう話も当たってるかもな」
Oくん「わかった!シャ○中でも円形脱毛症でもハゲでもないのに、この大量の抜け毛は。。。ドラムロールスタート!」
みかやん「どどどどどどどどどどど。はいっ」
Oくん「答えはっ!ズバリ、抗ガン剤だよ」
みかやん&トド「・・・・・・・・・・」
Oくん「あれっ?2人とも何でノーリアクション?」
トド「そうかもわからんけど、抗ガン剤を使わなならん人がこんな所にフラフラ来よるんか?思てな」
みかやん「噂には聞いてるけど、実際に自分の髪がこんなに抜けたら怖いなと思って」
トド「なんだかなぁ」
みかやん「ねえ」
Oくん「うん」
三人ともすっかり暗くなってしまった。このお客さんは特別としても、これからは抜け毛の秋。次のお客さんに気持ち良く部屋を使ってもらう為にも、部屋には毛の拾い残しが無いようにしなければ!
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