0:00-6:00 6部屋掃除
今日はOくんとの勤務。”ニッパチ”と言って2月と8月が暇な業界が多いが、ラブホ業界は9月が暇だそうだ。ホテルPがリニュアルオープンして以来すっかり暇になったが、9月に入ったとたんにいっそう暇になった。まぁせいぜいリストラさらないよう頑張らねば。

最近は暇な日にFちゃんが風呂のペンキ塗りをしていた。「風呂ラッキーが多いのは浴槽の塗装が剥がれてボロボロになってるからだ」という事で、懸命に風呂のパテ埋めやペンキ塗りをしていたが、今日はOくんが拉致されてペンキ塗り要員にされたので、私は控え室でまったりと過ごしついついうたた寝をしていた。

Oくん「みかやん!起きて!部屋空いたよ」
みかやん「ペンキ塗り終わったの?あふあふ」
Oくん「ラリるから逃げ帰ってきたよ」
みかやん「お疲れさん。じゃ行きまっか」

その部屋ではOくんが部屋係兼洗面&トイレ係で、私は風呂係だった。

Oくん「ねえ!風呂に歯磨きカップある?」
みかやん「えっ?無いよ」
Oくん「じゃあ、やられたよ。持ち帰られた」
みかやん「100均でもっと良いのを買えるのにね」
Oくん「ったく。センスを疑うよ」

意外にも歯磨き用のプラカップを持ち帰られる事が多い。何のへんてつもない地味なベージュのカップなのに。つくづく、あんなのを持ち帰って家で使うくらいなら、100均でいくらでももっと良いのを買えるだろうにと思う。それよりも何よりも、持ち帰って良い物とそうでない物の区別もつけられないのか。残念な事に、私はうたた寝をしていて、Oくんはペンキ塗りをしていて、この部屋のお客さんを見ていなかった。

朝方になり部屋が空いたので、スタンバイして部屋から出てくるお客さんを待っていた。部屋から出て来たのは中年カップルで、女性は大きなスポーツバッグを持っていた。

Oくん「凄い荷物だよね。旅行中なのかな?」
みかやん「女は何かと荷物が多くなるからねぇ」

などと言いながら部屋へ入った。またOくんが部屋係兼洗面&トイレ係で、私は風呂係だった。浴槽にお湯が入ったままだったので、栓を抜いたり風呂を見回していると、Oくんの「ああっ」「まじっ?」「ええっ」と言う声が聞こえていた。

Oくん「何もかも根こそぎ!スッカラカンだよ。ビックリ」
みかやん「ああ。コーヒーとかお茶かい?」
Oくん「そんなもんじゃないよ。本当にスッカラカン」

Oくんに案内されて部屋を回ると、当然のように食器棚のコーヒー、砂糖、ミルクパウダーが無くなっていて、洗面所の歯ブラシ、ひげ剃り、シャワーキャップ、髪留めも綺麗に無くなっていた。こんなのはいくらでも持ち帰って貰って良い物だ。何のことはない。

しかしOくんが驚いたのは、そんな事ではなかった。ティッシュケースの中のティッシュが抜き取られ、トイレのトイレットペーパーが2個とも消えていた。

Oくん「セコイ。セコ過ぎる。まさにオバチャンの発想なんだろね。あーあー、あさましくてイヤになるよ。こんなので”賢い主婦”気取りされちゃたまらないね」

みかやん「どうりで大きなバッグを持ってたハズだよね」

トータルすると、コーヒー×2、砂糖×2、ミルクパウダー×2、お茶×2、割り箸×2、歯ブラシ×2、ひげ剃り、シャワーキャップ、髪留め、トイレットペーパー×2、ティッシュケースの中のティッシュ1束、造花1りん、入浴剤、スポンジ、生理ナプキン、スキン×2、マッチを持ち帰られていた。

Oくん「どれも持って帰ったからって叱られるような物じゃないけど、俺が連れの男だったら引くけどなぁ。ティッシュケースの中のティッシュを持ち帰る人なんて初めてだよ」

みかやん「なんつーの?あめにてぃぐっず?そんなのは持ち帰って貰ってOKだし、歯磨きカップよりは全然マシなんじゃない?」

Oくん「貧乏の俺でもこんな事はしないよ。自分の彼女が、ティッシュケースからティッシュを抜き取ってる姿を見たりしたら、それこそ100年の恋も冷めるって」

みかやん「ま、男でも女でもセコいと嫌われるって事だね」

Oくん「勝手に話をまとめないでよ。俺はこの手の客には無性に腹が立つんだから。だってさ、ティッシュをね・・・」

Oくんの話が止まらなくなりそうだったので、ベッドを組んだ後、速やかに風呂へ逃げた。別にいいんじゃないの?ティッシュくらい。私的には全く気にならないのに・・・ってもしかして私も既にオバチャンの発想?

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