0:00-6:00 11部屋掃除
今日はOくんとの勤務。Fちゃんが休みなので私達のフロントはダサ坊で、C班はフロントT氏だった。出勤してモニターを見ると、掃除待ちの部屋が5つ。大量のリネンも放置されたままだった。リネン庫を見ると、私達の分のリネンは足りるが、朝のA班やB班までは在庫が保たない状態だった。

T氏「D班が2人勤務になったと聞いた時も驚いたけど、C班が3人勤務と聞いたらさすがに呆れたよ。早速パンクしたね。C班は、20部屋くらい掃除してて残業は無理だと言うんだけど、どうしよう」

みかやん「いいですよ。2人でやりますから」

T氏「C班の3人勤務は無理ってフロントK子に言うね。C班のツケがたった2人のD班に回るなんて惨いよ」

C班もお気の毒だが、5部屋も残されるとやる気を失う。ダラダラと1部屋目へ行くと、バスローブが2枚とも見当たらなかった。風呂係のOくんに聞くと「無いよ。浴槽にお湯も入ってないみたいだし」との返事。風呂の入口から覗いた場合、浴槽のお湯が半分以下だとお湯が入ってないように見える。Oくんに浴槽の傍まで行って見て貰った。

Oくん「ああっ。最悪。ローブ2枚ともあったよ。お湯に浸かってる」

Oくんは浴槽からバスローブを引き上げ排水溝の上に置き、足で踏んでお湯を絞った。

Oくん「何て事を!外国の映画のワンシーンでも真似したんじゃない?そんな奴に限ってチンチクリンで、こってこての日本人顔だったりするのさ。フンだ!お湯もこんな少ししか入ってないし大デブだよ」

そう言っている間にもお客さんがどんどん入れ替わるが掃除が追いつかない。2部屋掃除している間に掃除待ちが8部屋になり、掃除待ちで満室になってしまった。さすがにこれはマズイ。Oくんを宥め賺して3部屋目の掃除をすると、T氏とダサ坊に呼び止められた。

T氏「無理するんじゃない。休みなさい!いくら何でも限界がある」

ダサ坊「俺も明日、フロントK子に説明するよ。これじゃA班に部屋を残しても仕方ない」

みかやん「ありがとうございます。空き部屋が2つ出来たら休みます」

先は長いので4部屋掃除してから休憩した。T氏とダサ坊の言葉が温かかった。暫しの休憩の後、気合いを入れて掃除へ向かった。

部屋の階段を上がる途中、妙に焦げ臭くてイヤな予感がしたが、部屋の戸を開けて愕然とした。テーブルの上にベッドパットが乗せられ、ベッドパットに焼け焦げた跡が付いていて、ジャブジャブに濡れていた。その傍らにシーツがあり、シーツにも大穴が開いていた。寝煙草でシーツとベッドパットを焼かれていたのだった。

Oくん「ベッドパットがズブ濡れだよ。こんな事になったんなら、俺等を呼んでくれれば良かったのに」

みかやん「大変な事をしたと思って呼べなかったんでしょ。それより灰皿を見て。2個とも水を入れてるよ。吸い殻が入ったまま水を入れられると汚くてイヤ」

Oくん「勝手な客の判断で消火活動されると俺等には迷惑でしかないよ」

手にビニール袋をはめて水でふやけた吸い殻を灰皿から拾い、灰でドロドロになった灰皿を洗った。お陰で洗面所がドロドロになった。次はベッドパットだ。

テーブルに広げられたベッドパットを持ち上げると、テーブルの上や床も水浸しになっていた。ベッドパットは厚さ5〜6cmのWベッドサイズなので元々かなり重い物なのに、たっぷりと水を吸って重さが増していた。いつもは2人で肩に担いだり頭の上に乗せて運ぶのに、今回は濡れているのでそうもいかない。持ちにくいので何度も落としそうになりながら、ようやく控え室まで運んだ。

ベッドパットを干そうにも水が滴っているので、風呂掃除用のボロタオルで挟み、上から踏んで水気を取った。それを何度か繰り返してからベッドパットを干し、新しいベッドパットを持って部屋へ向かった。焼け焦げたシーツの返品作業をしたり、水浸しの床を拭いたりで、掃除待ちの部屋が多くてクソ忙しい中、1時間もかかった。

Oくん「はーっ。ムカつく。お願いだから勝手な消火活動はやめてくれ!1部屋にこんなに時間かけてられないんだよ!」

みかやん「火事やボヤにならなくて済んで良かったじゃない。掃除待ちの部屋がこんなにあるのに燃えたまま逃げ帰られてたら、あたしらが掃除に入る頃には大火事になってたかも知れないよ。消火活動して貰って良かったんだよ」

結局、掃除が追いつかずA班に4部屋残して帰った。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索