ラブホ奮戦記288日目:枯れ葉
2003年9月28日0:00-9:00. 2部屋掃除(最低記録タイ)
今日はOくんとの勤務。出勤時には在室がたったの5部屋で、いい感じに暇な気配が漂っていた。C班が帰った直後に211号室が空いたので掃除に向かい、難なく掃除を終えると、モニターからお客さんが精算を始めた事を知らせる音が鳴った。206号室だった。
211号室から206号室へ向かおうと、211号室の前で206号室のお客さんが出てくるのを待っていると、さっき精算を始めたハズなのになかなか部屋から出て来なかった。
Oくん「遅いね。精算に手間取ってるのかな?年寄りかい?」
みかやん「年寄りかも知れないし、名残惜しいんじゃないの?」
Oくん「なるほどね・・・」
ヒソヒソと話をしているとドアが開く音がしたので、カーテン越しに注目してハッと息を呑んだ。
206号室から出てきたのは、サマーセーターに膝スカートをはいたスッピンで乱れ髪の60代後半の女性と、派手な花柄のワンピースに黒のカーディガンをはおった、これまた60代後半の女性だった。Oくんと固唾を呑んで女性2人が玄関から出て行く姿を見送った。
Oくん「ひえぇ〜。婆さん2人だよ。こないだの男3Pより怖いかも」
みかやん「確かに怖いね。いや、でも姉妹で旅行中かも知れないよ」
怖々206号室へ向かう途中、フロントからダサ坊が出てきた。
ダサ坊「はい。コレ。ローションね」
みかやん「うそーっ!ローションなんか使ってたの?」
ダサ坊「うん。売れたよ。えっ?何?どうかした?」
Oくん「だって、お婆さんが2人だったんだよ〜」
ダサ坊「マジーっ?あんまり見てなかったよ」
Oくん「イヤだー!入りたくないよー」
みかやん「ダサ坊、先にハギ入ってみてよ〜」
ダサ坊「ま、そう言わず。じゃ宜しく〜」
ダサ坊は私にローションを手渡し、逃げるようにフロントへ戻って行った。
Oくんは風呂係で私は部屋係だったので、腹を括って私が先に部屋へ入った。早速ベッドの方へ向かうと、ベッドカバーや布団が床に落ちていて、ローションまみれのシーツが剥き出しになっていた。想像していた光景とは言え、グッタリした。
Oくん「うわあぁぁ。酷いね。は〜〜〜。何て言うか、やっぱ女の人もあのくらいのトシになるとカッサカサで、ローション使わないとカサカサ言うんでしょ?」
みかやん「”でしょ?”って言われたって、あたしゃあの人らと同年代じゃないもん、わかんないよ。失敬な」
Oくん「俺らの親より上の年代だよね。アレは枯れた果実って言うより、枯れ葉2枚だよ。枯れ葉2枚でカサカサカサカサ言わせてたんだろうさ。あぁ、怖い怖い」
みかやん「やめて〜。キモイよ〜」
Oくん「カサカサカサカサ、カサカサカサカサ」
みかやん「イヤだってばーーっ!」
泣く泣く、ローションまみれのシーツを丸め、やっとの思いでベッドを剥がした。ふと我に返り何か部屋が臭っている事に気が付いて辺りを見回すと、漬け物や珍味の食べ残しがあった。仲良く2人でお茶をすすり、漬け物や珍味や団子を食べて帰ったようだ。嗜好が実にお婆さんらしい。怖いのかキモイのか微笑ましいのかよくわからなくなった。
控え室へ戻るとドッと疲れが出た。グッタリと休んでいるとFちゃんが来た。ホテルKのフロントT氏が退職する事になったので、Fちゃんの代行をOくんがする事になるそうだ。フロントOくんの誕生らしい。しかしだ。「お客さんから電話がきたら何でも”さようか〜”って言っとけばいいんでしょ?」と言って私達を激しく脱力させた時代劇かぶれのOくんがフロントだなんて。そんなんで良いものなのか?
枯れ葉2枚の部屋を掃除したっきり、それ以降部屋が空かなかった。かつて、OくんとトドとYくんが成し遂げた偉大な最低記録2部屋のタイ記録という何とも不名誉?な記録をうち立ててしまった。
Oくん「婆さんの部屋で最後だったなんて、後味が悪いよ」
みかやん「だからもう、その話は思い出させないでって」
Oくん「また来るかもね」
みかやん「あたしが休みの日ならいいけど」
女2人も男2人も男3Pも怖くはないが、さすがにお婆さん2人は怖いと思った。Oくんやダサ坊が男同士のお客さんを怖がる気持ちが少しわかった。それはそうと、明日からOくんのフロント修行が始まるそうだ。大丈夫なのだろうか?
今日はOくんとの勤務。出勤時には在室がたったの5部屋で、いい感じに暇な気配が漂っていた。C班が帰った直後に211号室が空いたので掃除に向かい、難なく掃除を終えると、モニターからお客さんが精算を始めた事を知らせる音が鳴った。206号室だった。
211号室から206号室へ向かおうと、211号室の前で206号室のお客さんが出てくるのを待っていると、さっき精算を始めたハズなのになかなか部屋から出て来なかった。
Oくん「遅いね。精算に手間取ってるのかな?年寄りかい?」
みかやん「年寄りかも知れないし、名残惜しいんじゃないの?」
Oくん「なるほどね・・・」
ヒソヒソと話をしているとドアが開く音がしたので、カーテン越しに注目してハッと息を呑んだ。
206号室から出てきたのは、サマーセーターに膝スカートをはいたスッピンで乱れ髪の60代後半の女性と、派手な花柄のワンピースに黒のカーディガンをはおった、これまた60代後半の女性だった。Oくんと固唾を呑んで女性2人が玄関から出て行く姿を見送った。
Oくん「ひえぇ〜。婆さん2人だよ。こないだの男3Pより怖いかも」
みかやん「確かに怖いね。いや、でも姉妹で旅行中かも知れないよ」
怖々206号室へ向かう途中、フロントからダサ坊が出てきた。
ダサ坊「はい。コレ。ローションね」
みかやん「うそーっ!ローションなんか使ってたの?」
ダサ坊「うん。売れたよ。えっ?何?どうかした?」
Oくん「だって、お婆さんが2人だったんだよ〜」
ダサ坊「マジーっ?あんまり見てなかったよ」
Oくん「イヤだー!入りたくないよー」
みかやん「ダサ坊、先にハギ入ってみてよ〜」
ダサ坊「ま、そう言わず。じゃ宜しく〜」
ダサ坊は私にローションを手渡し、逃げるようにフロントへ戻って行った。
Oくんは風呂係で私は部屋係だったので、腹を括って私が先に部屋へ入った。早速ベッドの方へ向かうと、ベッドカバーや布団が床に落ちていて、ローションまみれのシーツが剥き出しになっていた。想像していた光景とは言え、グッタリした。
Oくん「うわあぁぁ。酷いね。は〜〜〜。何て言うか、やっぱ女の人もあのくらいのトシになるとカッサカサで、ローション使わないとカサカサ言うんでしょ?」
みかやん「”でしょ?”って言われたって、あたしゃあの人らと同年代じゃないもん、わかんないよ。失敬な」
Oくん「俺らの親より上の年代だよね。アレは枯れた果実って言うより、枯れ葉2枚だよ。枯れ葉2枚でカサカサカサカサ言わせてたんだろうさ。あぁ、怖い怖い」
みかやん「やめて〜。キモイよ〜」
Oくん「カサカサカサカサ、カサカサカサカサ」
みかやん「イヤだってばーーっ!」
泣く泣く、ローションまみれのシーツを丸め、やっとの思いでベッドを剥がした。ふと我に返り何か部屋が臭っている事に気が付いて辺りを見回すと、漬け物や珍味の食べ残しがあった。仲良く2人でお茶をすすり、漬け物や珍味や団子を食べて帰ったようだ。嗜好が実にお婆さんらしい。怖いのかキモイのか微笑ましいのかよくわからなくなった。
控え室へ戻るとドッと疲れが出た。グッタリと休んでいるとFちゃんが来た。ホテルKのフロントT氏が退職する事になったので、Fちゃんの代行をOくんがする事になるそうだ。フロントOくんの誕生らしい。しかしだ。「お客さんから電話がきたら何でも”さようか〜”って言っとけばいいんでしょ?」と言って私達を激しく脱力させた時代劇かぶれのOくんがフロントだなんて。そんなんで良いものなのか?
枯れ葉2枚の部屋を掃除したっきり、それ以降部屋が空かなかった。かつて、OくんとトドとYくんが成し遂げた偉大な最低記録2部屋のタイ記録という何とも不名誉?な記録をうち立ててしまった。
Oくん「婆さんの部屋で最後だったなんて、後味が悪いよ」
みかやん「だからもう、その話は思い出させないでって」
Oくん「また来るかもね」
みかやん「あたしが休みの日ならいいけど」
女2人も男2人も男3Pも怖くはないが、さすがにお婆さん2人は怖いと思った。Oくんやダサ坊が男同士のお客さんを怖がる気持ちが少しわかった。それはそうと、明日からOくんのフロント修行が始まるそうだ。大丈夫なのだろうか?
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