0:00-8:00 11部屋掃除+エアコン掃除+廊下掃除

今日はOくんとの勤務。フロントへ行くとダサ坊が涙を流していた。

みかやん「どうしたの?誰に泣かされたの?言ってごらん」
ダサ坊が無言で指差す方を見ると、I氏が立っていた。

I氏の話を聞くと、I氏はホテルPで随分辛い目に遭わされているそうだ。ホテルPのフロント陣に、とんでもない嫌がらせをされて、温厚なI氏が思わず「警察を呼べ!」と叫ぶような騒ぎになったらしい。ホテルPのフロントは今や悪の巣窟となり、フロントを牛耳っている親玉フロントの意にそぐわないと徹底的な攻撃を受けるそうだ。それでダサ坊は「次は自分の番だ」と脅えていたらしい。

フロントを牛耳っている親玉フロント(50代女)は、社長の超お気に入りなので、常務さえも口出しできずにいる。全く!とんでもない会社だ。

土曜なので忙しく、C班のDさんとK氏が1時まで、K氏が3時まで残業してくれた。ところが、Dさんが帰った後、急にお客さんの出入りが止まり暇になった。仕方なく三人で控え室や作業室にあるエアコンのフィルター掃除をした。結構な手間がかかり、いい暇潰しになった。

K氏も帰りOくんと2人になると、Fちゃんが走ってきた。

Fちゃん「ホテルKのエロビデオデッキが故障したらしい。見てくるから2人でフロントの留守番をしててくれ」

みかやん「はいよ。でも早く帰って来てね」

Oくん「てか、わざわざ”エロビデオデッキ”って言わなくても、普通に”ビデオデッキ”って言えばいいじゃん」

フロントへ飲み物や煙草を持ち込み留守番を始めたが、いっこうにFちゃんが帰って来ない。幸い、お客さんの出入りもなく暇でまったりしていると、電話が鳴った。外線だった。

常連Tさん「いつもそちらでお世話になっている者ですが、今、お部屋は空いてますか?」

みかやん「T様でいらっしゃいますね?いつもお世話様でございます。あいにく只今は満室でございまして・・・」

常連Tさん「あら?よく私がTだとわかったわねぇ。まぁ。うふふ。それでねぇ・・・」

常連Tさん夫妻(7月12日の日記 http://diary.note.ne.jp/26700/20030712)の奥さんからの電話だった。

常連Tさん「私達はそちらのサウナとお風呂が大好きで、毎週日曜はそちらで過ごさせて貰ってるんだけど、主人の両親にすすめたら”是非行ってみたい”と言うので、今日は2組でお邪魔したいんです。それで、お部屋が2つ空いてれば、と思ったんですけど」

適当な受け答えをしたものの、どうにも満室で困っているとようやくFちゃんが帰って来たので、電話を代わって逃げるように控え室へ戻った。

Oくん「いや〜。感心した。てか、呆れた。みかやんってば、電話だと別人のように感じ良いよね」

みかやん「失敬な!あたしゃ某デパートで店内案内(エレガ)を3年、電話交換(店内放送&電話応対)を5年やってたんだよ。あんなのは”決まり文句+明るい声”でOKなのさ」

と話していると、201号室と206号室が空いた。Fちゃんが常連Tさんへ連絡し、私達が206号室の掃除を終えた時に常連Tさん夫妻とご両親が到着した。先に4人で206号室へ入って貰い、その間に大急ぎで201号室の掃除をした。

2部屋の掃除を終え、控え室で休んでいるとFちゃんが来た。

Fちゃん「いや〜。参ったな。ベージュだとよベージュ」
Oくん「ベージュ?何が?」

Fちゃん「米寿だ。爺さんが88才なんだとよ。杖ついて来てよ〜。最高齢客だな。精算機の使い方もわからねえって俺に現金を渡すんだぞ。取り敢えず、一通り部屋の中の説明をしてたらよ”早くサウナに入りたい”だとさ。笑ったぞ」

Oくん「サウナで干からびたりしなきゃいいけどねぇ」

Fちゃん「大丈夫だ。達者な爺さん婆さんだったぞ。杖ついてラブホに来た客、初めて見たな。ヤりはしないと思うけど、達者だよな〜。俺なんか88才まで生きてるかどうか」

Oくん「わかんないよ。せっかくだからって、ヤって帰るかも知れないし」

Fちゃん「88才だぞ!俺でも厳しいってのによ〜。あっ、聞かなかった事にしてくれ。でもよ〜。長生きはするもんだな。88になっても夫婦仲良くラブホだぞ。参るな。いや〜。参った参った」

Fちゃんは急に押し黙り、暫く遠い目をして椅子に座っていた。羨ましかったんだろう。Fちゃんも負けずに長生きしてくれ。

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