0:00-6:00 7部屋掃除+リネン折り

今日はトドとの勤務。早速、昨日聞いたホテルPでのFちゃんの活躍をトドに伝えた。

トド「さすがFちゃんや。それに比べてI氏は何やねんな。ふざけとるわ」

みかやん「昨日も”Fちゃんから電話がきた”とか”ダサ坊から電話がきた”とか言って、ハギ入ったり入らなかったりだよ」

トド「Fちゃんやったら”俺、ハギ行くからよ〜”とか言うて、電話切るやろな。電話どうこうなんて言い訳にならへんで。”やる気”の問題や。とにかく無駄話しとったら機嫌ええ人やからな。喋りたくて喋りたくて仕方ないんや」

部屋の掃除とリネン折りを交互にして、またリネン折りを始めるとI氏が来た。I氏は私の後のテーブルでボロ折りを始めたが、トドが言ったとおり喋りたくて喋りたくて仕方ないようで、私やトドの方を見るようにテーブルに対して斜めになってボロ折りをしていた。ここで私とトドが何か話しを始めようものなら、I氏が参戦してくる。当然、I氏は手を止めて話に夢中になるハズだ。意地でも無言でリネン折りをした。

I氏のピッチが鳴り、I氏は「はい。フロントでございます」と言いながら、廊下へ出て行ったと同時に222号室が精算を始めた。出動の前にI氏へ電話した。

みかやん「222号室、何か持って行く物はありますか?」

I氏「ナシです。ニコニコさんなのでタクシー待ちです」

必ず帰りにニコニコタクシーを呼ぶので、私達は勝手に”ニコニコさん”と呼んでいる。

222号室へ入ってすぐに絨毯にコロコロを掛けてみた。するとやはり、巨大なフケのような、剥がれ落ちた皮膚のような物が大量にコロコロに付着した。直径1mmから6mm位の白くて薄い皮のような物だ。

みかやん「コレ、何だと思う?ニコニコさんが使った部屋でコロコロをかけると、いつもこんなのが沢山付いてくるんだ」

トド「ウチも見た事あるで。昔もどっかで見たんや。何やったやろ。ああっ!わかってもうた!それ、水虫やで!」

みかやん「ふえ〜〜。マジ?」

トド「親戚のオッサンが水虫でなぁ、そこん家の絨毯もこないなっとった。父親に”靴下脱いだらアカン。水虫うつるで”ってよう言われたわ。水虫になると、こないなふうに足の皮がベロベロ剥けるんや。絨毯なんかで擦れたら、てきめん剥けるんや」

みかやん「こっちも見て、シーツの背中が当たる部分に血が点々と付いてるんだよね。引っ掻いたみたいに」

トド「ほな、アトピーかも知れん。親戚の女の子がアトピーでな、寝てるうちに痒くて掻いてもうて、パジャマにこないな血が付くんや。アトピーかもな。だからニコニコさんは風呂入らんのや。いつもお風呂ラッキーやろ?」

みかやん「確かにラッキーだね。じゃあどっちにしろ皮膚病なんだ。昨日、I氏に聞いたら”恥垢だ””チンカスだ”って、大はしゃぎだったよ。馬鹿みたい」

トド「アトピーはうつらへんけど水虫はうつるから気ぃつけなならんで。I氏はアホやな。何がチンカスや。今やI氏の存在自体がチンカスみたいなモンやで」

巧い!座布団1枚!と思ったが、今日も脱力して控え室へ戻った。締めをして退勤の打刻をしにフロントへ行った。

I氏「お疲れ様でした。ダサ坊から電話がきて、社長命令で不良在庫を処分しなきゃならないそうなんですよ。煙草やエログッズの種類を大幅に減らす事になったそうなんです」

みかやん「そう言えば、ホテルPにはコスプレとか変なエログッズがいっぱい有りましたね」

I氏「ナースのコスプレは人気なんですけど、巨大なバイブやスケスケ喪服は売れないんですよ」

トド「首から下全身の網タイツは有るんですか?」

I氏「はい。有りますよ」

トド「処分するんやったら、ウチに原価くらいで売って貰えんやろか!いや原価やのうてもええんで、ウチ、絶対買いますわ!すんませんけどダサ坊に連絡しといて貰えませんやろか?」

I氏「はい。あの亀甲縛りみたいな網の全身タイツみたいな奴ですよね?き、着るんですよね」

I氏の顔が引きつっていた。トドは私の後ろに立っていたが、怖くて振り向けなかった。

トド「前から欲しかったんや!ココで手に入るなんて嬉しいわぁ。ナースのコスプレも喪服も面白そうや。それもウチがまとめて買いますわ!」

引きつるI氏と私をよそに、トドはゴキゲンだった。トドが全身網タイツ?そんなのを着たら、ボンレスハムじゃないか。こ、怖い。想像するとあまりにも怖かった。

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