ラブホ奮戦記342日目：バイ○グラ

0：00-9：00　15部屋掃除　

今日はOくんとの勤務。出勤の打刻にフロントへ行くと、ホテルWから人事異動になったフロントR氏がいた。ニコニコしていて好々爺と言う感じだ。何やら勤務表を見ていて、いきなり顔を上げた。

R氏「おはようございます。ミツウラさんですね。Rです。宜しくお願いします」

みかやん「は？あのぅ。普通にミウラと読んで頂きたいんですが」

R氏「あぁそうか。難しく考え過ぎちゃった。あはは」

もしかして、頭の悪い人なんだろうか？と不安になった。お陰で大ウケだったOくんに、今日一日”ミツウラさん”と呼ばれるようになった。

午前1時まではC班が、午前1時からはC班のK氏が私達に合流して残業してくれた。ところが、土曜の夜で忙しいというのに、R氏も引き継ぎの為に0時半頃から出勤したハズのI氏もハギをしてくれなかった。不審に思ったOくんが、部屋のモニターを実写に切り替えてみた。

Oくん「ちょっと！ミツウラさん！I氏の奴、このクソ忙しいのにボロ折りしてやがる！」

その部屋の掃除中も次の部屋の掃除中も、掃除をしながらI氏の様子を観察した。I氏は1時までのうのうとボロ折りをして、1時からフロントへ行って引き継ぎを始めたようだ。R氏との初の引き継ぎの為に30分以上早く出勤したのに、引き継ぎはものの2，3分で終わり、R氏が帰って行くのがモニターに映った。

Oくん「どいつもこいつも！ハギをしないフロントなんか要らないんだよ！土曜だってのに、緊張感まるでナシ。部屋が空かなくて売り逃ししてもいいのかよ！」

みかやん「I氏の正規の勤務時間じゃないにしろ、30分間フロントが2人居たんだから、どっちかがフロントに残って、どっちかがハギすればいいんだよね。Fちゃんとダサ坊の時はそうしてたよね」

K氏「お疲れ様です〜。3時まで残業します。R氏はハギをしなくて有名な人で、そのくせ、俺らには厳しいそうなんですよねぇ。見かけは人の良さそうな爺さんなのに、ガッカリですよ〜」

Oくん「使えねえフロントばっかり集まって来るよ。最悪じゃん」

三人揃ったところで気を取り直して次の部屋へ行った。20代前半の若い女性と50代男性が使った部屋だった。滞在時間が長かったハズなのに、お風呂がラッキーで、洗面所も部屋も綺麗な物だった。ゴミ箱にたった1つだけゴミが有り、銀色に光っていたので手にとって見てみるとコレだった→http://www.yapeus.com/users/mikayan/　（12月22日の写真）。

みかやん「うわっ！バ、バイアグラだよ〜。わーい。初めて見た。こんなふうになってたんだぁ」

Oくん「でもさ。どう見ても、ヤってなくない？風呂ラッキーだし、ティッシュ1枚使ってないし、スキンも2個とも有るんだよ」

K氏「あらら。じゃあ折角バイアグラを飲んだのに、効かなかったんだね。30分〜1時間で効いてきて3時間持続ってのが、バイアグラのウリなんでしょ。でも、コレは1錠だけ貰い受けたって感じだよね。勝手に飲んで死んだ人もいるから、ちゃんと医者の処方を受けた方がいいんだよ」

Oくん「随分とお詳しいですこと。もしや、処方されたんですか？」

K氏「一般常識です！ちなみに医者の処方を受けると10錠2万円位なんだけど、個人輸入なんかだと2万円かからない場合が多いんだよ」

みかやん「じゃあ、個人輸入でお求めになったとか？」

K氏「買ってません！だから一般常識だって言ってるじゃないですか〜」

思わず記念撮影して部屋を出た。午前2時にはお客さんの出入りが落ち着き、控え室で休憩すると早速I氏が来た。I氏は、ちゃんと話を聞いてくれてI氏のシモネタに笑ってくれるK氏が大好きだ。K氏が苦笑しているのも気づかず、熱心にとっておきのシモネタを披露していた。

K氏の優しい対応に気を良くしたI氏は、ハギをせずに私達と一緒に部屋へ入っては、上機嫌で喋りまくり、手伝いに来たと言うよりは”邪魔をしに来た”という感じになっていた。一緒に部屋へ入られても邪魔なので、お願いだから先に1人で部屋に入ってハギしていてくれ！と思った。

朝8時、満室のままだったがすぐにA班が出勤して来るし、リネン折りや他の作業も無いので帰ろうとすると、I氏に「9時まで残って下さいよ。1人で9時まで居るなんて、絶対イヤだも〜ん！」と言われ、あまりの大人げなさにOくんと甚だ脱力した。