ラブホ奮戦記346日目:じか引き
2003年12月26日0:00-6:00 15部屋掃除
今日はOくんとの勤務。フロントRが執拗に「ゆっくり掃除すればいいんだ」「何だったら朝のA班に部屋を残せばいい」「のんびり片付けてくれ」と言っていた。年末の金曜にのんきな事を・・・と思いながら1部屋目の掃除に行って気が付いた。もう1つの掃除待ちの部屋にいつまで待ってもC班が掃除に入らない。Rの野郎がC班全員を0時上がりさせてしまったのだった。
空き部屋が4つ有ったとは言え、休憩が9つ有った。休憩のお客さんは午前1時迄に帰る可能性が高いので、2人ではとても対処できない。アッという間に4部屋が埋まり、6部屋空いた。
Oくん「Rの野郎、馬鹿じゃねえのか!このクソ忙しい年末の金曜にC班を全員帰す奴がどこにいるんだ!ふざけんな!俺、モンク言ってくる。事と次第によっちゃ、Rを殴って辞めて帰るかも」
みかやん「あんな奴の為に辞めたら損だよ。その時は、あたしも加勢するから呼んでね」
腹立ち紛れに言ったのかと思ったら、Oくんは本当にフロントへ行ってしまった。呆気にとられつつ掃除をしているとOくんが戻って来た。
Oくん「Rの野郎”人件費節減だから”だって。待合室に客が入ったから戻ったよ」
みかやん「この書き入れ時に人件費もへったくれもないよ。Rは本物の馬鹿だね。何年フロントやってて、そんな事を言ってるんだか。無駄に満室になって売り逃ししていいのかい?」
Oくん「馬鹿さ加減が病的だよ。てめえはろくにハギにも入らねえくせに、いっぱしなクチきいてんじゃねえよ!C班を帰らせたんなら、フロントとしての責任とってハギぐらいしろよ」
Oくん&みかやん「はーーっ!ムカつく!」
結局、午前1時までに9つの休憩の部屋が全部空いた。掃除をしても掃除をしても部屋が空き、掃除待ちが6部屋から減る事がなかった。部屋から部屋へ移動する時、待合室のお客さんが見えた。50代の酔っぱらった男性と、同じく50代で場末のスナックのママ風の女性だった。その男性が私達を見ると待合室から出て来て「坊ちゃん、お嬢ちゃん、頑張って掃除してね〜。待ってるんだよ〜」と騒いでいた。
午前1時からはI氏が出勤してきて、ハギをして回ってくれたので助かった。フロントの人が先にハギをしていてくれると、掃除時間が5分〜10分短縮されるのに、Rの野郎はこの非常事態にハギひとつせず帰りやがッた。我々が控え室で一息ついたのは午前4時半だった。
Oくん「Rの奴、何とかして下さいよ〜。こんなのが続いたら殺されますよ」
I氏「いや〜。ホントに参りましたねぇ。噂以上のイカレオヤジですね」
みかやん「そうじゃなくてRにC班残せって言って下さいよ」
ここでピッチが鳴りI氏は席を外したが、暫くして戻って来た。
I氏「待合室で奇声を発していた男性からの電話で、”じか引きに遭った”って言うんですよ。そんな事を言われても困りますよね」
Oくん「じか引きってなんすか?」
I氏「俗に言う”立ちんぼ”の女性が、酔っぱらいの男性に声をかけてホテルに連れ込んで、酔っぱらってるのをいい事に多額のお金を巻き上げたりする事ですよ。隣町で飲んだ帰りに声をかけられて、タクシーで連れて来られたそうなんです。起きたら女と財布のお金が消えてたって話ですよ。女性が帰る時に電話がきたから男性に電話を代わって貰ったんですけど”もう済んだから帰してやってくれ”って言ってたんですよ」
Oくん「なんだ。ヤっちゃってるんじゃないすか」
I氏「宿泊代は女性が帰る時に払って頂いたんで、こちらとしては問題は無いんですけど、金が無いって騒ぐもんですから、警察に通報しますので被害届けを・・・と言いかけたら”早く帰らなきゃ母ちゃんに怒鳴られる”って、今、タクシーを呼んだところです」
Oくん「へえぇ。そーゆーの”じか引き”って言うんだ。今時、立ちんぼなんか見た事ないけどね」
みかやん「男から巻き上げたお金で宿泊代を払って帰ったんですね。良心的なのか何なのかよくわかりませんね」
Oくん「見るからにタチの悪そうなババアだったけどね」
I氏「女子刑務所のドラマに出てる女囚みたいでしたよ。あんな女に引っ掛かるようじゃ・・・」
タクシーが来たので、男性の部屋へ電話をして、三人でコッソリと男性を見送った。ガックリと肩を落とし背中を丸めて歩く中年男性の後ろ姿が何とも哀れだった。
今日はOくんとの勤務。フロントRが執拗に「ゆっくり掃除すればいいんだ」「何だったら朝のA班に部屋を残せばいい」「のんびり片付けてくれ」と言っていた。年末の金曜にのんきな事を・・・と思いながら1部屋目の掃除に行って気が付いた。もう1つの掃除待ちの部屋にいつまで待ってもC班が掃除に入らない。Rの野郎がC班全員を0時上がりさせてしまったのだった。
空き部屋が4つ有ったとは言え、休憩が9つ有った。休憩のお客さんは午前1時迄に帰る可能性が高いので、2人ではとても対処できない。アッという間に4部屋が埋まり、6部屋空いた。
Oくん「Rの野郎、馬鹿じゃねえのか!このクソ忙しい年末の金曜にC班を全員帰す奴がどこにいるんだ!ふざけんな!俺、モンク言ってくる。事と次第によっちゃ、Rを殴って辞めて帰るかも」
みかやん「あんな奴の為に辞めたら損だよ。その時は、あたしも加勢するから呼んでね」
腹立ち紛れに言ったのかと思ったら、Oくんは本当にフロントへ行ってしまった。呆気にとられつつ掃除をしているとOくんが戻って来た。
Oくん「Rの野郎”人件費節減だから”だって。待合室に客が入ったから戻ったよ」
みかやん「この書き入れ時に人件費もへったくれもないよ。Rは本物の馬鹿だね。何年フロントやってて、そんな事を言ってるんだか。無駄に満室になって売り逃ししていいのかい?」
Oくん「馬鹿さ加減が病的だよ。てめえはろくにハギにも入らねえくせに、いっぱしなクチきいてんじゃねえよ!C班を帰らせたんなら、フロントとしての責任とってハギぐらいしろよ」
Oくん&みかやん「はーーっ!ムカつく!」
結局、午前1時までに9つの休憩の部屋が全部空いた。掃除をしても掃除をしても部屋が空き、掃除待ちが6部屋から減る事がなかった。部屋から部屋へ移動する時、待合室のお客さんが見えた。50代の酔っぱらった男性と、同じく50代で場末のスナックのママ風の女性だった。その男性が私達を見ると待合室から出て来て「坊ちゃん、お嬢ちゃん、頑張って掃除してね〜。待ってるんだよ〜」と騒いでいた。
午前1時からはI氏が出勤してきて、ハギをして回ってくれたので助かった。フロントの人が先にハギをしていてくれると、掃除時間が5分〜10分短縮されるのに、Rの野郎はこの非常事態にハギひとつせず帰りやがッた。我々が控え室で一息ついたのは午前4時半だった。
Oくん「Rの奴、何とかして下さいよ〜。こんなのが続いたら殺されますよ」
I氏「いや〜。ホントに参りましたねぇ。噂以上のイカレオヤジですね」
みかやん「そうじゃなくてRにC班残せって言って下さいよ」
ここでピッチが鳴りI氏は席を外したが、暫くして戻って来た。
I氏「待合室で奇声を発していた男性からの電話で、”じか引きに遭った”って言うんですよ。そんな事を言われても困りますよね」
Oくん「じか引きってなんすか?」
I氏「俗に言う”立ちんぼ”の女性が、酔っぱらいの男性に声をかけてホテルに連れ込んで、酔っぱらってるのをいい事に多額のお金を巻き上げたりする事ですよ。隣町で飲んだ帰りに声をかけられて、タクシーで連れて来られたそうなんです。起きたら女と財布のお金が消えてたって話ですよ。女性が帰る時に電話がきたから男性に電話を代わって貰ったんですけど”もう済んだから帰してやってくれ”って言ってたんですよ」
Oくん「なんだ。ヤっちゃってるんじゃないすか」
I氏「宿泊代は女性が帰る時に払って頂いたんで、こちらとしては問題は無いんですけど、金が無いって騒ぐもんですから、警察に通報しますので被害届けを・・・と言いかけたら”早く帰らなきゃ母ちゃんに怒鳴られる”って、今、タクシーを呼んだところです」
Oくん「へえぇ。そーゆーの”じか引き”って言うんだ。今時、立ちんぼなんか見た事ないけどね」
みかやん「男から巻き上げたお金で宿泊代を払って帰ったんですね。良心的なのか何なのかよくわかりませんね」
Oくん「見るからにタチの悪そうなババアだったけどね」
I氏「女子刑務所のドラマに出てる女囚みたいでしたよ。あんな女に引っ掛かるようじゃ・・・」
タクシーが来たので、男性の部屋へ電話をして、三人でコッソリと男性を見送った。ガックリと肩を落とし背中を丸めて歩く中年男性の後ろ姿が何とも哀れだった。
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