ラブホ奮戦記372日目:さよなら、Q
2004年2月1日0:00-9:00 19部屋撤収+後片付け+梱包
今日はOくんとトドとの3人勤務。いよいよ今日でホテルQともお別れだ。4日からトドはホテルRへ、5日から私はホテルPへ、6日からOくんはホテルKへ異動となる。5月末のリニュアルオープンの時には、またココへ戻って来られるだろうか?C班の人達ともお別れの挨拶やら再会の誓いをして、万感胸に迫る思いでいた。ところが・・・。
Oくん「携帯にホテルQからの着信があったんだけど、何だろ?」
みかやん「知らない。あたしの所には連絡なかったよ」
トド「ウチが聞いたで。Oくんもウチと一緒にホテルR勤務になるんや」
Oくん「ええっ!俺がホテルRへ?遠いし足も無いし通えないよ!」
トド「まあまあ、ウチの話、最後まで聞いてな」
トドが頼りにしていた元ホテルQの同僚は、先日ホテルRを辞めていた。Oくんが行くホテルKは人手が足りているが、トドの元同僚が退職した為、ホテルRにトドとOくんを受け入れる余裕ができた。トドはホテルRのC班にいる教育係の人に研修を受けるべく22時〜3時の勤務になるが、バイト掛け持ちのOくんに22時出勤は無理だ。
トドがホテルRで22時〜3時の勤務をして仕事を覚えた時点で、通常通り0時〜6時の勤務になる。その時にOくんはホテルKからホテルRへ異動して、トドと一緒に通勤する。フロントK子からトドに「Oくんの足となって一緒に通勤して欲しいの」と電話があったそうだ。
Oくん「ったく。最後の最後まで話が二転三転するなんて、信じられない会社だよ」
みかやん「今回は仕方ないんじゃない?さて、そろそろ始めるよ!」
各自脱衣籠を持ち、空き部屋へ向かった。ベッドを剥がして、おねしょマットとベッドマットのフリルを回収し、自販機やコンビニボックスの中身を全て脱衣籠に詰める。その他、風呂の椅子や湯桶、トイレの汚物入れ、洗面セット、グラス、全て脱衣籠に詰め、壁の時計や絵や額も、窓のカーテンも外し、各自脱衣籠と大荷物を背負って控え室へ戻る。これを数回繰り返した。
控え室に回収した物が貯まったので、トドが改装後も使う物と捨てる物に分け、おねしょマットとフリルの洗濯をし、私とOくんは台車を使って控え室から遠い部屋への撤収へ向かった。控え室を任されたトドも大変だろうが、私達も荷物をぎゅうぎゅうに詰めた脱衣籠を持って階段を何往復もし、ベッドメイクとは違う慣れない作業で、すっかり疲れた。
3人で午前3時のおやつを頂いた。3人でココで休憩するのも最後だ。疲れたのか寂しいのか分からないが、三人とも口数が少なかった。ぼちぼち残っていたお客さんが帰り始めたので、作業を再開した。
今日はベッドメイクはしない事になっていたので、お客さんが帰った部屋をOくんとハギして回った。最終日に花を添えるかのように、ゴミだらけの部屋や血まみれの部屋が多くてゲンナリしつつ、全ての部屋の撤収を済ませた。
Oくん「カーテンも絵も備品も無くなったら、こんなに広々とした殺風景な部屋になるんだね。ココで本当にいろんな事があったよね。何だろ。俺、胸がいっぱいだよ」
みかやん「そんな事を言ってあたしを泣かせないで〜。まだまだ忙しいんだからね」
6時になり、フロントK子が出勤して来た。「ええっ?ええっ!ナイトさん達、たった3人でここまでやってくれたの?A班B班には16時頃までかかるから弁当持参!と言ったのよ。これじゃ昼までかからないわ!さすがD班ね!素晴らしいわ!」と、K子は大騒ぎだった。
8時過ぎには、各店のフロント陣や業者さん達が来たが、見渡す限り爺さんだらけで、誰が業者さんで誰がフロントの人なのか、さっぱりわからなかった。その中からFちゃんが私の所へ走ってきた。「万全の体制を整えたぞ。待ってるからな」と言うFちゃんの言葉が何より嬉しかった。
A班B班の人達も出勤してきて、私達は帰る事になった。玄関で業者風の爺さんに「ナイトさん達、今、三人だったんだってね。大変だったでしょう。今日もたった三人でよくここまでやったねぇ」と、愛想良く話しかけられた。随分と内部の事情に詳しい爺さんだと思っていたら、社長だった。
そんなこんなで、万感の思いに浸る余裕もなく、バタバタとホテルQを後にした。トドの車の中からOくんとホテルQを振り返った。私は「さよなら、ホテルQ。3人揃ってココへ戻れますように」と祈るような気持ちだった。
今日はOくんとトドとの3人勤務。いよいよ今日でホテルQともお別れだ。4日からトドはホテルRへ、5日から私はホテルPへ、6日からOくんはホテルKへ異動となる。5月末のリニュアルオープンの時には、またココへ戻って来られるだろうか?C班の人達ともお別れの挨拶やら再会の誓いをして、万感胸に迫る思いでいた。ところが・・・。
Oくん「携帯にホテルQからの着信があったんだけど、何だろ?」
みかやん「知らない。あたしの所には連絡なかったよ」
トド「ウチが聞いたで。Oくんもウチと一緒にホテルR勤務になるんや」
Oくん「ええっ!俺がホテルRへ?遠いし足も無いし通えないよ!」
トド「まあまあ、ウチの話、最後まで聞いてな」
トドが頼りにしていた元ホテルQの同僚は、先日ホテルRを辞めていた。Oくんが行くホテルKは人手が足りているが、トドの元同僚が退職した為、ホテルRにトドとOくんを受け入れる余裕ができた。トドはホテルRのC班にいる教育係の人に研修を受けるべく22時〜3時の勤務になるが、バイト掛け持ちのOくんに22時出勤は無理だ。
トドがホテルRで22時〜3時の勤務をして仕事を覚えた時点で、通常通り0時〜6時の勤務になる。その時にOくんはホテルKからホテルRへ異動して、トドと一緒に通勤する。フロントK子からトドに「Oくんの足となって一緒に通勤して欲しいの」と電話があったそうだ。
Oくん「ったく。最後の最後まで話が二転三転するなんて、信じられない会社だよ」
みかやん「今回は仕方ないんじゃない?さて、そろそろ始めるよ!」
各自脱衣籠を持ち、空き部屋へ向かった。ベッドを剥がして、おねしょマットとベッドマットのフリルを回収し、自販機やコンビニボックスの中身を全て脱衣籠に詰める。その他、風呂の椅子や湯桶、トイレの汚物入れ、洗面セット、グラス、全て脱衣籠に詰め、壁の時計や絵や額も、窓のカーテンも外し、各自脱衣籠と大荷物を背負って控え室へ戻る。これを数回繰り返した。
控え室に回収した物が貯まったので、トドが改装後も使う物と捨てる物に分け、おねしょマットとフリルの洗濯をし、私とOくんは台車を使って控え室から遠い部屋への撤収へ向かった。控え室を任されたトドも大変だろうが、私達も荷物をぎゅうぎゅうに詰めた脱衣籠を持って階段を何往復もし、ベッドメイクとは違う慣れない作業で、すっかり疲れた。
3人で午前3時のおやつを頂いた。3人でココで休憩するのも最後だ。疲れたのか寂しいのか分からないが、三人とも口数が少なかった。ぼちぼち残っていたお客さんが帰り始めたので、作業を再開した。
今日はベッドメイクはしない事になっていたので、お客さんが帰った部屋をOくんとハギして回った。最終日に花を添えるかのように、ゴミだらけの部屋や血まみれの部屋が多くてゲンナリしつつ、全ての部屋の撤収を済ませた。
Oくん「カーテンも絵も備品も無くなったら、こんなに広々とした殺風景な部屋になるんだね。ココで本当にいろんな事があったよね。何だろ。俺、胸がいっぱいだよ」
みかやん「そんな事を言ってあたしを泣かせないで〜。まだまだ忙しいんだからね」
6時になり、フロントK子が出勤して来た。「ええっ?ええっ!ナイトさん達、たった3人でここまでやってくれたの?A班B班には16時頃までかかるから弁当持参!と言ったのよ。これじゃ昼までかからないわ!さすがD班ね!素晴らしいわ!」と、K子は大騒ぎだった。
8時過ぎには、各店のフロント陣や業者さん達が来たが、見渡す限り爺さんだらけで、誰が業者さんで誰がフロントの人なのか、さっぱりわからなかった。その中からFちゃんが私の所へ走ってきた。「万全の体制を整えたぞ。待ってるからな」と言うFちゃんの言葉が何より嬉しかった。
A班B班の人達も出勤してきて、私達は帰る事になった。玄関で業者風の爺さんに「ナイトさん達、今、三人だったんだってね。大変だったでしょう。今日もたった三人でよくここまでやったねぇ」と、愛想良く話しかけられた。随分と内部の事情に詳しい爺さんだと思っていたら、社長だった。
そんなこんなで、万感の思いに浸る余裕もなく、バタバタとホテルQを後にした。トドの車の中からOくんとホテルQを振り返った。私は「さよなら、ホテルQ。3人揃ってココへ戻れますように」と祈るような気持ちだった。
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