0:00-8:00 11部屋掃除+リネン折り

今日は丸々子ちゃんとKさんとM氏との4人勤務。ホテルP勤務6日目にして、M氏がオバ男君や丸々子ちゃんに良く思われてない事がようやく分かった。M氏は随分と無口な人だと思っていたら、M氏が特別おとなしいわけではなく、敢えてみんながM氏には話をふらないようだ。

M氏は昼間は真面目にきっちりと事務の仕事をしているが、ホテルPでは無断欠勤やら欠勤や遅刻や早退(仮病)を繰り返し、誰にも信用されていない。みんなで休憩していても、話を振られないM氏は1人で爆睡している。

しかしM氏は私にはとても親切だ。オバ男君や丸々子ちゃんに見つかる前に、私のミスをフォローしてくれるし、M氏の担当の仕事が終わったら、真っ先に私の担当を手伝ってくれる。言い方も「これはこうなんだって」「ここはこんなふうらしいよ」「この場合はこんな感じみたい」と、先輩ぶる素振りもなく親切に教えてくれる。

確かにアテにしていて欠勤されたりしては、残された者が辛い目に遭わされるが、私にとってM氏は優しい兄さんだし、実際、M氏が出勤した日はとてもラクだ。他の人達はM氏と3ヶ月も一緒に働いているのに、M氏が独身なのか既婚者なのかも、M氏がどこに住んでいるのかも知らず、M氏は謎の存在らしい。掃除待ちの部屋を片付け、控え室へ戻ると早速、M氏は爆睡した。

丸々子「ホテルQとホテルPの一番違う所って何?」

みかやん「そりゃやっぱり、ワンガレージワンルームタイプ(ガレージの上か奥に部屋がある為、ラブホ従業員や他の客と顔を合わせる事がない)とフロントタイプ(入口にフロントや待合室が有り、時にラブホ従業員や他の客と出会す事も有り)って事だね。大違いだよ」

オバ男君「俺、面接の時にホテルQへ行ったけど、通路を歩いててお客さんが突然出て来た時に隠れるスペースがあったよね」

みかやん「ま、隠れてもしっかり覗いてるんだけどね。ココはどんなお客さんか見れなくて寂しいよ。お客さんを見れば、部屋がどんな事になってるか大体の予想がついて、心の準備が出来たんだよね」

丸々子「ココはドアを開けた時の匂いで判断するしかないからね。ポマードの匂いやオヤジ臭で”オヤジだ”とか、香水や化粧の残り香で”オバチャンだ”ぐらいしか分からないよ」

みかやん「お客さんを見れないの、めっちゃ寂しいよ。おとなしそうなカップルが部屋では大暴れしてたり、汚いオヤジとオバだと思ったらやっぱり部屋が汚かったり、初老のカップルだと思ったらまだ生理がアガってなかったり、意外なのも思ったとおりだったのも面白かったんだ。それに男同士とか女同士ってのも分かんないよね」

丸々子「さすがに部屋を見ただけで、モーホー様かレズ様かまでは分かんないね」

オバ男君「フロントのモニターにもお客さんの姿は殆ど映らないからね。一昔前の小さな軽自動車で来たお客さんが、辛うじて見える程度だよ」

みかやん「それにココって、らくがき帳に書き込みして帰るお客さんが極端に少ないよね。ホテルQじゃ、お客さんがらくがき帳に何か書いた場合は見てくれと言わんばかりに、見える所に置いて帰ってたんだよね」

丸々子「確かにココのらくがき帳は殆ど使われてないね」

オバ男君「へえぇ。ホテルQにはいろんな意味で”お楽しみ”が有ったんだね」

ここでM氏が外道に呼び出された。「一緒にガレージの掃除をしましょう」との事だ。

オバ男君「外道の奴、M氏に俺らの様子を聞き出そうとしてるのさ」

丸々子「おとなしいM氏を自分の方に引き入れようとしてるんだよ」

オバ男君&丸々子「見え見えだって!」

部屋が空いたが外道がM氏を戻してくれないので、3人で掃除した。2部屋掃除をしてもM氏が戻って来なかったので様子を見に行くと、従業員通用口の鍵がかかっていて外道とM氏は40分も中へ入れないでいた。

外道「何度もブザーを鳴らしたし、ピッチで控え室や掃除中の部屋へ電話したんですよ」

オバ男君「部屋の電話は鳴らなかったし、ブザーの音はフロントにしか聞こえないもの!」

外道「私、心臓が弱いんですよ!寒くて心臓が止まるかと思いました」

オバ男君「でも、わざとじゃないし!」

朝の最も冷え込みの厳しい時間に40分も外に居たとはご苦労な事だ。外道が鍵を解除せずに外へ出た為に起こった惨事だ。巻き込まれたM氏がとても気の毒だった。

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