ラブホ奮戦記384日目:刑事さん来る
2004年2月20日0:00-9:00 17部屋掃除+リネン折り
今日はオバ男君と丸々子ちゃんとKさんとの4人勤務。外道が出勤してきたので、「おはようございます」と言うと、「あっ!おはようございます!」と明るい声で返事をしてきた。その後も何事もなかったようにヘラヘラと外道に話しかけられ、この半月余りの無言攻撃は何だったのだろうと思う。お陰ですっかり調子が狂った。
部屋の掃除が落ち着いたのでリネンを折る為、作業室へ向かった。途中、外道の声が聞こえたので階下の玄関を覗くと、外道が作業服にドカジャンを着て作業ズボンに長靴を履いた初老の男性と話しをしていた。リネン折りを始めると外道が走ってきた。
外道「今、刑事さんが来てたんですよ!」
一同「ええっ!何か事件?」
外道「殺人事件だそうです」
一同「ええーっ!」
外道「いえいえ、ココじゃなくて。O市で殺人事件を起こした犯人が、こちら方面へ逃走しているらしいんですよ。逃亡犯ってこうゆう所へ逃げ込む場合が多いので、聞き込みですよ」
みかやん「作業ズボンに長靴でしょ。てっきり、業者さんだと思ったよ」
丸々子「犯人が捕まった後、現場検証で犯人と警察の人がラブホに来る事、多いんだってね」
外道「そうなんですよ。犯行の後、ちゃっかりラブホに泊まってたりするもんですからね。犯人は外の車に乗ったままで、警察の人だけがこちらへ来て、現場検証をしたりするんですよ。覚○剤の場合なんかは、犯人がラブホの部屋の中に隠してたりしてないか、実際に部屋へ入って捜査したりするみたいですけどね」
この後、部屋が空いたので出動した。金曜の夜なので、お客さんの出入りが激しかった。ココはホテルQと違ってワンガレージタイプなので、掃除中の部屋のガレージに車が入るとモニターが「車庫待ち」という表示になり、モニターから「緊急清掃して下さい」とアナウンスが流れる。画期的だ。
ホテルQの場合は、お客さんが部屋へ入ると「春が来た春が来た♪」と音楽が鳴り、お客さんが帰ると「カラス何故鳴くの〜」と音楽が鳴り、何とものどかだったが、ココで「緊急清掃して下さい」と聞こえると私はとても焦る。
ココの風呂掃除はホテルQと違ってとても手間暇が掛かる。そうじゃなくても大急ぎで決まった順番どおりに掃除をしなきゃならないのに、風呂掃除をしているとモニターから「緊急清掃して下さい」と聞こえてきたので更に慌てた。
縦20cm横80cm位ある、大きくて重い排水溝の蓋を開けて掃除をしていた。一番最初にオバ男君に「コレでみんな手を切ってるから気を付けてね」と言われていたが、それどころではなかった。大慌てで排水溝の蓋を閉めようとした時、指先にチッと痛みが走ったもののそのまま掃除を続けていたら、床に血が滴りボロタオルも血だらけになっていた。
みかやん「うわっ。やってもうた〜。指、切っちゃった〜」
オバ男君「すぐフロントへ行って手当してきて」
丸々子ちゃんがフロントへ着いて来てくれたが、「血!血!見ただけで痛い」と騒いでティッシュを差し出してくれただけだった。傷は浅いが思ったより流血していた。見かねた外道が私の指にマキロンをかけて絆創膏を貼ってくれた。
外道「昔、Nさんにもこうやって絆創膏を貼った記憶が・・・」
みかやん「”わちらは大人の恋だがら”なんて言ってましたねぇ」
外道&みかやん「懐かしいですね〜(http://diary.note.ne.jp/d/26700/20030224.html)」
思わず2人で遠い目になった。あの頃は外道はまだI氏と呼ばれていた。あれから1年、人事異動やらメンバー交代やらで、お互いすっかり変わってしまったのかも知れない。つい1年前の事が遠い昔の事のように思えた。
また控え室へ戻ると、オバ男君が携帯で殺人事件の事を調べてくれた。
「二十日午後七時ごろ、O市東×南△、指定暴力団○組□組北海道×会の事務所で、同市東○南×の暴力団員、無職××○○さん(61)が、事務所内に入ってきた男に刃物のようなもので腹部を刺され、収容先の同市内の病院で死亡した。O署は殺人容疑で車で逃走した男の行方を追っている。 男は20〜30歳、身長170cm位のやせ形。黒っぽい服装で、白色の「クラウン」に乗って十勝管内新得町方面に逃走したという」
という事件だったそうだ。ラブホへは逃げ込まず、ヨソへ逃げるか(?)、どうか自首して下さい。
今日はオバ男君と丸々子ちゃんとKさんとの4人勤務。外道が出勤してきたので、「おはようございます」と言うと、「あっ!おはようございます!」と明るい声で返事をしてきた。その後も何事もなかったようにヘラヘラと外道に話しかけられ、この半月余りの無言攻撃は何だったのだろうと思う。お陰ですっかり調子が狂った。
部屋の掃除が落ち着いたのでリネンを折る為、作業室へ向かった。途中、外道の声が聞こえたので階下の玄関を覗くと、外道が作業服にドカジャンを着て作業ズボンに長靴を履いた初老の男性と話しをしていた。リネン折りを始めると外道が走ってきた。
外道「今、刑事さんが来てたんですよ!」
一同「ええっ!何か事件?」
外道「殺人事件だそうです」
一同「ええーっ!」
外道「いえいえ、ココじゃなくて。O市で殺人事件を起こした犯人が、こちら方面へ逃走しているらしいんですよ。逃亡犯ってこうゆう所へ逃げ込む場合が多いので、聞き込みですよ」
みかやん「作業ズボンに長靴でしょ。てっきり、業者さんだと思ったよ」
丸々子「犯人が捕まった後、現場検証で犯人と警察の人がラブホに来る事、多いんだってね」
外道「そうなんですよ。犯行の後、ちゃっかりラブホに泊まってたりするもんですからね。犯人は外の車に乗ったままで、警察の人だけがこちらへ来て、現場検証をしたりするんですよ。覚○剤の場合なんかは、犯人がラブホの部屋の中に隠してたりしてないか、実際に部屋へ入って捜査したりするみたいですけどね」
この後、部屋が空いたので出動した。金曜の夜なので、お客さんの出入りが激しかった。ココはホテルQと違ってワンガレージタイプなので、掃除中の部屋のガレージに車が入るとモニターが「車庫待ち」という表示になり、モニターから「緊急清掃して下さい」とアナウンスが流れる。画期的だ。
ホテルQの場合は、お客さんが部屋へ入ると「春が来た春が来た♪」と音楽が鳴り、お客さんが帰ると「カラス何故鳴くの〜」と音楽が鳴り、何とものどかだったが、ココで「緊急清掃して下さい」と聞こえると私はとても焦る。
ココの風呂掃除はホテルQと違ってとても手間暇が掛かる。そうじゃなくても大急ぎで決まった順番どおりに掃除をしなきゃならないのに、風呂掃除をしているとモニターから「緊急清掃して下さい」と聞こえてきたので更に慌てた。
縦20cm横80cm位ある、大きくて重い排水溝の蓋を開けて掃除をしていた。一番最初にオバ男君に「コレでみんな手を切ってるから気を付けてね」と言われていたが、それどころではなかった。大慌てで排水溝の蓋を閉めようとした時、指先にチッと痛みが走ったもののそのまま掃除を続けていたら、床に血が滴りボロタオルも血だらけになっていた。
みかやん「うわっ。やってもうた〜。指、切っちゃった〜」
オバ男君「すぐフロントへ行って手当してきて」
丸々子ちゃんがフロントへ着いて来てくれたが、「血!血!見ただけで痛い」と騒いでティッシュを差し出してくれただけだった。傷は浅いが思ったより流血していた。見かねた外道が私の指にマキロンをかけて絆創膏を貼ってくれた。
外道「昔、Nさんにもこうやって絆創膏を貼った記憶が・・・」
みかやん「”わちらは大人の恋だがら”なんて言ってましたねぇ」
外道&みかやん「懐かしいですね〜(http://diary.note.ne.jp/d/26700/20030224.html)」
思わず2人で遠い目になった。あの頃は外道はまだI氏と呼ばれていた。あれから1年、人事異動やらメンバー交代やらで、お互いすっかり変わってしまったのかも知れない。つい1年前の事が遠い昔の事のように思えた。
また控え室へ戻ると、オバ男君が携帯で殺人事件の事を調べてくれた。
「二十日午後七時ごろ、O市東×南△、指定暴力団○組□組北海道×会の事務所で、同市東○南×の暴力団員、無職××○○さん(61)が、事務所内に入ってきた男に刃物のようなもので腹部を刺され、収容先の同市内の病院で死亡した。O署は殺人容疑で車で逃走した男の行方を追っている。 男は20〜30歳、身長170cm位のやせ形。黒っぽい服装で、白色の「クラウン」に乗って十勝管内新得町方面に逃走したという」
という事件だったそうだ。ラブホへは逃げ込まず、ヨソへ逃げるか(?)、どうか自首して下さい。
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