0:00-9:00 17部屋掃除+リネン折り  

今日は丸々子ちゃんとオバ男君とM氏との4人勤務。出勤して控え室へ行くと、店長と新人さんが面談をしていた。否が応でも店長と新人さんの会話が聞こえたが、聞いてはならないような気がして、慌てて控え室を出た。その会話を聞いて受けた印象は「もしかして新人さんって変わり者?」という事だった。

その件を誰かに話したかったが、土曜の夜だというのにFちゃんがC班を全員0時上がりさせてしまったので、大忙しになりすっかり忘れた。1部屋目の掃除をしている間に一気に6部屋空き、Fちゃんは申し訳なさそうに手伝ってくれたが、既にC班が帰った後なのでどうしようもない。たまたま早く出勤した外道が手伝いを開始すると、知らぬ間にFちゃんがいなくなっていた。

みかやん「あいつ、逃げやがった」

丸々子「このクソ忙しい時にC班を帰したなら、責任とって手伝えよ!」

オバ男君「土曜の夜にC班を残さないで、いつ残すんだ!」

怒りながらも必死で掃除をしたが、休憩しようと思う度に部屋が空いて、1回目の休憩をしたのは4時頃だった。喉は渇くし、小腹は空くし、腹は立つし、最初におかしくなったのはM氏だった。休憩前の最後の部屋でモニター画面を確認した時、エロチャンネルの画像がブレていた。オバ男君がフロントへモニターの調整を依頼している間、M氏は何故か「大丈夫だよ〜」と呟いていた。

心配になってM氏を見ると「ほーら、こうすると大丈夫」と言って、ブレたモニターを見ながら首をブンブンと横に振っていた。呆気にとられている私に、M氏はかつて見た事がないような会心の笑みを見せた。あまりの忙しさにM氏が壊れてしまったようだ。

控え室へ戻った瞬間に部屋が空いた。満室なので泣く泣く出動し、とっとと掃除して休憩し直した。すると外道が控え室へ走ってきた。

外道「今の211号室で部屋係はどなたでしたか?電話がきて”栓抜きが無い”と言われたんですよ」

みかやん「栓抜きは有りましたよ」

外道「ですよねぇ。酔ってはいないようなのに様子がおかしいんですよ。栓抜きは食器棚に有ると言っても”食器棚ってどこ?どれ?”ですし、”自販機の煙草が売り切れになってる”と言うんです。街頭の自販機じゃないんですから、売り切れになってるワケないじゃないですか。変なお客さんですよ」

丸々子「ひゃーっはっは!客室の自販機が売り切れ?売れる度にウチら、補充してんじゃん。売り切れなんて有り得ない。あはははは!」

丸々子ちゃんは変にツボにハマってしまったらしく、涙を流して笑っていた。

みかやん「自販機も異常はなかったですよ」

外道「ですよねぇ。栓抜きと煙草は部屋へ届けましたし、211号室は変なお客さんだったと覚えておいて下さい」

また部屋が空き始めたので出動した。いつも寡黙なM氏が妙に饒舌だし、丸々子ちゃんは誰かの些細な一言にいちいちバカウケするし、2人とも壊れてしまったので、どうにも仕事がやりにくかった。朝になり、問題の211号室が空いた。奇しくもまた私が部屋係だったので、取る物も取り敢えず確認を始めた。

栓抜きは食器棚とテーブルの上に2つ有り、自販機は確かに”売り切れ”になっていたが、明らかにお客さんが煙草の購入ボタンを押してから、煙草の取り出し口の扉を閉めた状態になっていた。「栓抜きは食器棚に有ったし、自販機は客が蓋を閉めたから売り切れになってただけじゃん!」と思ったが、次の瞬間に吹き出した。

みかやん「ひゃーっはっは!ハミガキカップでビール飲んでるよ!しかも脱いだスリッパの片方がトイレスリッパだよ。あはははは!」

オバ男君「ヤバイ。みかやんも壊れちゃったよ」

みかやん「テーブルの正面に食器棚が有るのに、わざわざ洗面所のハミガキカップでビール飲んでるんだよ。ハミガキカップでビールだってー。あはは!見て!ソファーですましてハミガキカップでビール飲んで、スリッパの片方はトイレスリッパなんだよ。きゃーっはっはっ!」

オバ男君「初めてラブホに来たような、おのぼりさんかい?」

M氏「ひゃはは。トイレを見たら、スリッパの片方が客室用スリッパだよ」

丸々子、M氏、みかやん「ひゃーっはっはっは!」

オバ男君「うわっ!ヤバッ!みんな壊れたよ」

忙しさに負けてみんな壊れた。Fちゃん、お願いだから土曜の夜だけはC班の協力を仰いで1時まで残業して貰えるようにして下さい。

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