人体の不思議展が北海道に上陸するという噂を聞いた時から、Oくんと「例えお互い仕事がキツくても、絶対に初日に行こう!」と約束していた。前売り券の方が安いのでそれを買っておいて、ラブホのシフトがラクな方が料金を払おう!当日は寝ないでラブホから直行しよう!という約束だった。

人体の不思議展が4月24日からと知り、お互いのシフトを確認すると、私は3連勤明けでOくんは休み明けだった。よってチケット代はOくん持ちになった。お互い、一度帰宅して寝てしまうと起きられないので、寝ずにラブホから直行するのが一番だ。

スピカへ到着すると、長蛇の列を想像していたのに、そうでもなく、お子ちゃまが目立った。あれれ?と思いつつ入場し入口に「本展で展示されているプラストミック人体標本は、すべて生前からの意志に基づく献体によって提供されたものです」と書いてあるのを見て、どうにもワクワクした。

本物の人体というだけあって、皮膚の感じが物凄くリアルで(だから本物なんだってば)、まつげまで付いている事に驚く。週刊誌で見るのとは違ったド迫力の人体がそこにある。気が付くと、周りはお子ちゃまばかりではなく、老若男女で溢れかえっていた。

みかやん「本物って事は、ココへ来た人が”あっ、うちのお爺ちゃんだ!”みたいな事になる可能性も有るの?」

Oくん「いやだなぁ。入口に”中国からの献体”って書いてたよ。百歩譲って”あっ、中国でお世話になったウォンさんだ!”みたいな事は有るかも知れないけどね」

隣にいた見知らぬカップルに「プッ!」と吹き出されてしまい、恥ずかしくなった。

様々にカット&加工された全身標本を食い入るように見た。Oくんは懲りずに「全身標本、横方向開きだって。開きって、魚の開きじゃないんだから!」と言って、またも隣の人に笑われていた。恥ずかしいので離れて見学する事にした。

会場を2周して外へ出ると、目の前に千円で骨密度を測ってくれるコーナーが有った。私は以前、外科で「立派な良い骨ですねぇ。クッキリ真っ白ですよ。素晴らしい!」と言われた事が有り、ししゃもはおろかコマイまで丸かじりする方なので、何となく骨には変な自信があり遠慮したが、Oくんが挑戦した。

Oくんは「みかやんも測って貰った方がいいよ。今、これだけ健康の大切さを実感したのに測らないなんて」と言って鼻息を荒くして、計測コーナーへ入って行ったが、ガックリと肩を落として戻ってきた。何でも、表からはみ出るほど数値が低く、医療機関へ相談した方が良い、というような結果だったそうだ。

Oくん「大変だ。何科へ行ったらいいんだろう?25才の平均値とは桁が違うんだよ。80才の表で見ても最低レベルだったよ。こえぇ。きっと、ちょっと転んだりしたらポキンの状態だよ。魚、食おう!牛乳、飲もう!骨密度って、どうやったら高くなるの?」

みかやん「さあ?(さすがに眠くなってきた)」

ともあれ、不規則な生活や食事を続けてきたOくんが、健康に目覚めたのは良い事だ。札幌での人体の不思議展の開催は6月27日まで。機会が有れば、期間中にもう1度行きたい。

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