0:00-8:00 17部屋掃除+リネン折り
 
今日は丸々子ちゃんとヤンTさんとお喋りとの4人勤務。近所の姉妹店ホテルKでD班の人がご主人様の転勤で辞めた為、1時からヤンTさんがホテルKへ手伝いに行く事になっていた。明日からGWに入るお客さんで混んでいる中、30分や小一時間で帰るお客さんも多く出勤早々からバタバタした。ヤンTさんが居て4人で掃除が出来るうちに、部屋数をこなしておこう!と必死で掃除をした。

何とか1時までに5部屋の掃除をして、ヤンTさんはホテルKへ向かい、丸々子ちゃんとお喋りとの3人になった。3人になってからは、外道が風呂掃除をして手伝ってくれたので仕事がはかどり、次々と掃除待ちの部屋を片付けた。バタバタしてテンションが上がったのか、丸々子ちゃんも私も、お喋りに話しかけられると、つい笑顔で応えてしまうという奇妙な現象が起こった。

お喋りが忙しいドサクサに紛れて巧妙に話しかけてきたのかも知れないが、忙しいのでそれどころではなく、お喋り以外の人に話しかけられた時のように、笑顔で即答してしまうのだった。

丸々子ちゃんとベッドを組み終わり洗面所へ行くと、洗面台に薄汚れたヨレヨレのTシャツが有ったので、すぐ近くでお喋りが風呂掃除をしているのを忘れて、思わず呟いてしまった。

みかやん「あれ?コレ誰の?」

お喋り「Tシャツですよね。最初からそこに有りましたよ」

みかやん「お喋りさんが脱いだのかと思った」

お喋り「私のじゃないですよ〜。脱ぎませんて〜。あはははは」

丸々子「うわっ!そのTシャツ、キモイよ!お喋りさんのだって?」

お喋り「私のじゃないですってば〜。あはは」

一同「あはははは!」

いつもなら猛然と怒って反論してくるお喋りだが、この時ばかりは笑って受け答えしたので、丸々子ちゃんと私もつられて笑った。笑いながらも私達は、いつもと違うお喋りの振る舞いに調子が狂った。

外道「うわっ!何ですかソレ?雑巾ですか?」

みかやん「いいえ。お喋りさんが脱いだTシャツなんですよ」

お喋り「そうなんです。もう暑くて・・・って違いますよ。お客さんの忘れ物ですってば。あははは!」

一同「あは!あはははは!」

何を思ったのか、お喋りがいつもの私達のノリだった。最初からお喋りがこんなだったら、ここまで嫌われる事はなかっただろうに・・・と少し不憫に思えたりもした。お陰で控え室でも和やかに過ごした。外道も満面の笑みをたたえて控え室へ来た。

外道「今、気持ちよいほど明るいデリヘル嬢が来たんですよ!普通はお客さんとデリヘル嬢が電話でやりとりして、お客さんからフロントへ”デリヘル嬢が来たのでドアを開けて下さい”と電話がくるんですが、そのデリヘル嬢は直接フロントへ電話してきて”こんばんわっ!デリバリーですっ!217号室のお客様に呼ばれましたっ!”って、それはそれは明るい声で元気いっぱいだったんですよ」

みかやん「それじゃまるで、ピザやお弁当のデリパリーみたいじゃないですか」

外道「元は、そっち系のデリバリーをしていて、そのクセが抜けないんでしょうかねぇ。まるでファーストフード店の姉ちゃんのようでしたよ。それですっかり気分が良くなって、すぐ217号室のドアを開けちゃいました。あはは!」

みかやん「あーあー。お客さんに確認しなきゃなんないのにぃ」

外道「そうなんですよね。何かの間違いで217号室じゃなくて、違う部屋のお客さんがデリヘル嬢を呼んでいたりしたら大変ですからね。いざ、217号室へデリヘル嬢が入ったら普通のカップルが居て、最中だったりしたら大問題になりますからね」

丸々子「あーはいはいって二つ返事でドアを開けちゃったんですね」

外道「”こんばんわっ!デリバリーですっ!”の一言に、やられちゃいました。明るくてハキハキしてて、なんか感激したんですよ。本当に気分の良いデリヘル嬢でしたよ。暗くて顔が見えなかったのが残念です」

丸々子「顔を見たらガッカリってパターンも有るからね」

外道「もーっ!そんなふうに言わないで下さいよ。こんなに感激したのも久しぶりなんですからね!」

お喋り「外道さんて、声フェチなんですか?」

外道「特に声フェチではないと思うんですが。。。その話をすると長くなりますけど、いいですか?」

丸々子、みかやん、お喋り「結構です!遠慮します!」」

お喋りの出勤日と思えないほど、穏やかな一日だった。

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