次の部屋で丸々子ちゃんと私がベッドを組む事になった。すると丸々子ちゃんは外道がいかに酷い奴だという事を知らせたいが為に、私に話しかけてきた。

丸々子「昨日は何が面白くないんだか外道がぶんむくれて風呂掃除をしてたんだけど、チェックしたら水滴だらけだったりザラザラだったりで酷かったから、”お風呂掃除はいいですよ”って言って、うちが風呂掃除に入ったのさ。そしたら外道が、うちの見えない所で冷蔵庫を蹴り飛ばして部屋を出て行ったんだって。ヤンTが見てて教えてくれたんだ」

みかやん「へえぇ。遂に物にあたるようになったんだ。最悪じゃん!女のヒステリーより酷いね」

丸々子「でしょう!言いたい事があるなら言えばいいのに、何も言わないでぶんむくれるんだもん!そして、冷蔵庫蹴って・・・。本当にもう、フロントとしてというより人間としてどうか?と思うよ」

みかやん「今に始まった事じゃないけど、人間性を疑うよね。このままじゃ、どんどんエスカレートするんじゃない?」

丸々子「でしょうでしょう!だから店長へ電話して、外道の件を全部伝えた上で”外道のような人とは一緒に働けない”って言ったんだ」

みかやん「そんなチャンスがあったなら、あたしもそう言いたかったよ!」

リネン折りを始めると、丸々子ちゃんもオバ男君もいつもどおり私に話しかけてきてくれた。”外道派”じゃないと分かって貰えて良かった。

丸々子「みかやん、小タオル、あと何束?」

みかやん「えーと。ひとたば・・・ふとたば、いや二束!」

丸々子「あはは!ふとたばだって!ひどーい!いくらうちが太いからって、ふとたばだなんて〜!二束って言おうとして、うちを見たからつい、ふとたばって言ってしまったんだよ。みかやん、ひどーいー!」

みかやん「あはは!違う違う!見てないもん!」

丸々子「ふとたばだなんて〜。酷すぎる〜!」

みかやん「ごめんごめん。前の会社に凄く太った先輩が居て、その人が”化粧直しに行ってくる”と言って席を外したんだけど、その後に先輩を探しに来た人が居たから”化粧直しに行きましたよ”って言ったの。そしたら、あたしが”化粧マワシ”って言ったって話になって、”いくら私が太ってるからって化粧マワシは酷いわ。力士じゃないわよ”って凄く叱られた事があったよ。あたしゃきっと誤解されやすいんだわ」

丸々子「あはははは!化粧直しと化粧マワシじゃ大違いだよね!でも、今日の”ふとたば”みたいにその時もきっと”化粧マワシ”って言ったんじゃないの?あははは」

みかやん「言ってない言ってない!そんなわけで今日もふとたばなんて言ってないから」

オバ男君「言った言った!ふとたばって言ったもん!いや二束って言い直したもん!」

丸々子「でも、化粧直しと化粧マワシって・・・あはははは!」

一同「あはははは!」

その後も

オバ男君「ウルトライントロ、ドン!」

丸々子「♪きゃんにゅーせれぶれい〜♪」

みかやん「あはは!何の曲かわかんない。難しい!も、1回やって!」

丸々子「もう出来ません!てか、わかるべさ!」

一同「あははは!」

結局、いつもどおりお喋りが私達の話に入れなくなった。

Oくんが「みかやん、教えて欲しい事があるんだけど」と言って私を呼びだし、Oくんが外道の怒りのワケを知らせてくれた。

Oくん「外道が言いたいのは”丸々子ちゃんが出番の日は、私語が多すぎる!大声で話をしてるのが通路まで聞こえる。そうじゃなくてもデブでトロいのに喋ってるから作業が遅い!あんな奴、新ホテルQへ連れて行けない!みかやんだけは喋ってても手は止まらないけど、丸々子は手が止まり過ぎ!部屋を上げるのに時間がかかり過ぎてるから、風呂掃除を手伝ってやってるのに俺に風呂やらせて大声で喋ってやがる!”だとさ」

みかやん「それならそうと言えばいいのにね。相変わらず何も言わないで勝手にぶんむくれてるから、わけわかんないって。あたしかオバ男君としか話もしないから、あたしなんか外道派と思われて迷惑したよ」

Oくん「それが何回も言ったらしいんだよ。特にヤンTさんの大笑いが外まで響くから、本人に何回か注意したけど効き目がなかったらしいよ」

みかやん「それでヤンTさんと3ヶ月も口きいてないんだ。馬鹿みたい。大人げないのにも程が有るよ」

Oくん&みかやん「困ったもんだよね」

外道の件は丸々子ちゃんとヤンTさんが店長に直訴しているので、取り敢えず店長に期待しよう。

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