ラブホ奮戦記452日目：新装オープン

0：00-9：00　11部屋掃除＋リネン折り

今日はトドと7号君と8号君とPTAとの5人勤務。6号君が退職し、8号君がホテルQ勤務になった。1部屋目で私は「7号君部屋、PTAさんトイレと階段、トドさん洗面、8号君は風呂でお願いしまーす！」と叫んだ。こうするとPTAは私かトドとベッドを組む事になり、新人とは擦れ違いになる。

ローションマットが有る風呂の掃除は大変だった。マットを洗って拭いてから新しいマットと交換するので面倒だ。マットとミストサウナが有る広い風呂は5人がかりで掃除をした。備品の配置はホテルPと同じで助かったが、どのドアがトイレか階段かロッカーか分からず、部屋の中でウロウロしたりしたものの、1回目の休憩にこぎ着けた。

休憩室には4人用のテーブルが2つ有るが、1つのテーブルにPTA以外の4人が座った為にPTAがあぶれた。ダサ坊が残業中で、オバ男君が研修中だったので、PTAはコレ幸いとフロントへ行った。PTAの姿が見えなくなると、一同一斉に「はあぁ〜」と深いため息をついたので思わず大笑いした。

リネン折りを始めると、ダサ坊が帰った為かPTAは8号君狙いに変更した。懲りずにPTAが8号君にリネンの折り方を教え始めたので、呆れ果てて黙っていると、8号君がウザさに耐えられず「みかやん、コレは？」と逃げてきたのに、PTAが8号君を追い掛け「それはね〜え〜」と出しゃばり、一同絶句した。「お前がみかやんかよ！」って感じだった。

出動するとPTAと私がベッドを組む番だった。するとPTAが「さっきは出しゃばってすみません。またやっちゃいました」と言ってきた。「分かってんなら出しゃばるんじゃねーよ！」という言葉を噛み殺し「はい」とだけ答えた。

7号君が私の傍を離れないので、PTAは8号君に集中攻撃をした。わざわざPTAと8号君が擦れ違う勤務にしたのに、それでもPTAが8号君にささるのは凄い事だ。私達は呆れ顔、8号君は露骨な困惑の顔だった。

7号君や8号君が風呂係に当たった時は皆で手伝うが、PTAが風呂係になると皆、忙しいフリをして私しか手伝わない。私を気の毒に思って7号君も手伝うようになったが、トドと8号君は風呂に近づこうともしなかった。皆なかなかどうして露骨だ。

次の部屋は100インチプロジェクタ付きの部屋だった。ボタン1つで天井から100インチスクリーンが降りてきて、自動的にTVと部屋の灯りが消えるというスグレモノだ。その説明を7号君と8号君にしたかったが、PTAが8号君にわいわいと話しかけていたので、7号君だけに説明した。

PTAに邪魔され8号君の仕事が遅れていたので手伝いたいが、PTAが傍にいたので躊躇していると、7号君が「いいんじゃないですか」と言ってくれた。7号君は察しが良くて助かる。折角なので7号君とマッサージチェアで遊んだ。

それでも8号君の仕事が終わらないので、7号君と風呂掃除の点検をした。大きな丸い浴槽だが座る部分はとても狭かった。「2人で入れるの？」と、7号君と浴槽の中で向かい合って座ったり、並んで座ったりしていると殺気を感じた。振り返るとPTAが半身だけドアから出して覗いていたので怖かった。

再度リネン折りを始め、可哀相な8号君を私の傍へ呼んだ。8号君が折ったリネンを自分とPTAの間に積み上げると、さすがにPTAも黙った。そこへ仕事を終えた丸々子ちゃんとヤンTさん他のホテルPご一行様が見学に来た。「お陰様でホテルPは暇で6時上がりだよ」「リネン手伝って〜」と皆で話をしたが、PTAだけは無言で黙々とリネンを折っていた。古株Mさんや新人も来たのにPTAが無愛想で恥ずかしかった。

8時過ぎにはOくんが見学に来て、仕事を手伝ってくれた。OくんにPTAの様子を伝えると「こないだPTAが”男の子達みんなみかやんになつくよね〜”って言ったから”前にトドさんも同じ事を言ったよ。みかやんはウザくないしサッパリしててアニキみたいだからね。男に媚びないし新人にも偉そうに指図しないし”って言ったら、PTAの奴、黙りこくったよ。あはは！」と教えてくれた。

Oくんは遠回しに「ウザい。ねっちり。男に媚び過ぎ。偉そう」と言ったのに、PTAにはまるで気が付いて頂けなかったようだ。昨日きつく注意されて、涙まで流したのに少しも改まらないのは、同情をひく為の嘘泣きだったからなのだろうか。