22:20-8:40 B番

今日から独り立ちだった。今日のA番はS君で、B番はB君だった。

今日は、腹を括って死んだ気になって働く事にした。今日さえ凌げば、明日と明後日と2連休だ。今日だけはズタボロになって倒れてもいい!とまで、大袈裟な覚悟を決めた。

1回目の休憩の1時半までに、レジ周りの仕事を片付けた。出来れば飲料出しにも手を付けたかったが、さすがに叶わなかった。よって2時半から2回目の休憩の4時半までに、飲料と酒とコーヒー棚の品出しと前出しを完了させなければならなくなった。

必死で飲料が入ったダンボールをバリバリと開けた。2Lペットボトルのダンボールは、それはそれは頑丈に出来ていて、ちょっとやそっとじゃなかなか開かない。やっと開けたダンボールからペットボトルを1本取り出したところで、レジにお客さんが来る。レジへ走ると次々とお客さんがレジに並ぶ。そんな事の繰り返しで、なかなか品出しがはかどらず、かなり焦る。

やっとの思いで、4時半には酒と飲料とコーヒー棚の仕事を完了させたが、ダンボールを片付ける時間がなく、休憩時間に片付けようと思っていたら、B君が片付けてくれた。「Bさん!すみません!」と走り寄ると、「ついでですから。さ、休憩ですよ」と、素っ気ない返事だった。

ゴミをまとめ圧縮機で圧縮し、ポットのお湯(カップ麺用)を取り替えてから、休憩に入った。何とかロスタイム10分で休憩に入る事が出来て、ホッとした。

休憩を終え作業日報を書き終えると、トラック便が届く。A番とC番の人が外から運んできたコンテナを、店内の所定の場所に置くのがB番の仕事で、肉類をコンテナから出してキャリーに積み、空いたコンテナに空バットや空ケースを入れてから、ようやく品出しを始める。

毎日、警備員の男性(20代前半)がいるが、愛想の良いよく働く警備員さんで驚いてしまう。お客さんが来れば誰より先に「いらっしゃいませ」と言うし、コンテナの店内への搬入をしてくれるし、空バットでいっぱいになったコンテナを外へ出してくれる。警備会社の人なのに、率先して力仕事を手伝ってくれるので、本当に有り難くて頭が下がる。

親切な警備員さんが懸命に手伝ってくれたので、早い時間に惣菜の品出しを始められた。平日なので、おにぎりや弁当類の納品がてんこ盛りだった。左側から小さい物から多い物へ、左側から安い物から高い物へ、縦置きにする場合は値段は右向き、空きスペースを作らない、という基本ルールを守りながらも、棚にプライスカードが付いてないのを良い事に、もはや半ば適当に品出しをした。

朝の通勤通学ラッシュに見舞われ、品出しが何度も中断したが、思いの外、早めにやり遂げた。これで、ようやく8時半までレジに集中できる。やり残した仕事もなく、レジだけ集中してれば良いとなったところで、心の底からホッとしたのも束の間。すぐにレジ締めの時間になった。

デパート時代は手作業でお金を数えていたが、コンビニでは専用の計りに専用のケースを乗せてケースにお金を入れれば、1万円札が何枚とか10円玉が何枚と表示され、それはそれは驚いた。しかし、ココではレジのボタンを押すだけで、500円玉が何枚、100円玉が何枚と自動的に表示されるので、あまりの画期的さに感嘆して何故か鼻水が出たが、それ以外のレジ締め作業はとても面倒で、もどかしいし時代遅れな感じだ。

初の独り立ちだったが、順調に仕事を進めてきて、最後の最後にレジ締めで手間取った。操作キーのエラーで、何度もレジをピーピー鳴らしていると、B君が走ってきた。

B君「何の騒ぎですか?」

みかやん「この段階でこのキーを押すと良いと思っていたのですが、上手く作動しませんでしたので・・・」

レジ締めは、レジ締めチェックシートを見ながらすると良いが、最後だけチェックシートとは違う処理をする事になっていて、それが何だったか分からなくなった。

B君「それはもう2回、言いましたよ」

暫く途方に暮れていると、B君が渋々「ココはこうしてこうするって言いましたよね!」と、怒鳴り口調だった。朝番の人達やお客さんの前で、大声で怒鳴らなくてもいいじゃないか。ドッと疲れた。

ロッカーへ辿り着くと、手首がダンボールで切れて傷だらけになっていた。「あはは!ためらい傷みたい」と、1人で笑えてしまった。ヤバイ。壊れてきたかも?と重い気持ちで帰宅した。

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