22:17-9:07 B番

出勤すると昼番の若くて可愛い女の子に声をかけられた。

昼番の人「店長に少し割れ目が入ったスイカを貰ったんですけど、良かったら持って帰りませんか?」

みかやん「えっ?いいんですか?スイカ大好きです」

夜間店長「他の人には無いから、こっそり持って帰ってね」

みかやん「わーい!今日、誕生日なんですよ!ご馳走様です!」

夜間店長&昼番の人「しーっ!おめでとう」

昼番の人「ところで。随分と独り立ちするのが早いと思ってたら、デパートやコンビニにも居たんですってね」

みかやん「はい。ですがデパートともコンビニともココは何かと違う事が多くて、戸惑ってばかりです」

昼番の人「こんなに早く独り立ちした人は初めてですよ。1人にしても大丈夫と判断されたからです。自信を持って頑張って下さいね」

みかやん「いえそんな。全然大丈夫じゃないですが頑張ります。ありがとうございます」

昼番の人達は、昨日の人や若い女の子と男の子が居て、どの人も物凄く感じが良くていい人ばかりだ。昨日の人が言っていた指導係の人は、朝番の人らしい。

今日のC番はEさんだった。Eさんは、Mさんのように私の仕事を手伝ってはくれないが、それはEさんが意地悪なのではなく、私の事に無関心なわけでもなく、Eさんは身体に多少障害が有って、Mさんよりほんの少し仕事に時間がかかるのと、発注の持ち場が広いからだ。

Eさんはイマドキの女の子風で、お洒落でとても可愛い。Mさんといい、Eさんといい、笑顔がとても可愛らしく微笑まれると、何だかまぶしくて照れてしまう。最近、妙に若い女の子達の笑顔を眩しく感じるのは、ズバリ、トシなのだろう。あーあー、私もトシをとったものだと、しみじみ思う。

夜も更けると若いお客さんが中心になり、年配客はぐっと少なくなる。若い男性のお客さんに「ありがとう」などとニッコリ微笑まれると、それだけでクラクラしてサッカー台に倒れてしまいそうになる。それに有り難い事に、このスーパーはとても客層が良い。下町人情的なものがあって、逆に私がお客さんに親切にされる事がしばしば有るし、お客さん同士の微笑ましいふれあいも有ったりする。

その点では恵まれているが、どうにも仕事量が多すぎる。

朝、怒濤の惣菜の品出しをしていた。昨日、Mさんに言われたとおり7時までに品出しを終えると、余裕を持って通勤通学ラッシュを迎えられる。6時過ぎてバタバタと品出しをし、レジにお客さんが来ればレジへ走りを繰り返していると、ふいにレジで「おっはよーっ!」と声をかけられた。ヤンTさんだった。

ヤンTさん「さっきから来てたんだけどさ。あまりにも忙しそうで全然声をかけられなかったよ。すっごい忙しいんだね」

みかやん「ごめんごめん。もうねぇ、自分の手元しか目に入らなくて、気が付かなかったよ」

ヤンTさん「今日は珍しく6時でホテルが終わったから、寄ってみたんだ」

みかやん「様子見に来てくれたんだ。ありがとう!ヤンTさんのお友達もすごくいいお客さんで助かるし、今はまだお客さんに助けられたりしてたよ」

ヤンTさん「コンビニでも深夜は3人も4人も居るのに、ココはコンビニの倍以上の広さなのに従業員が少ないって、いっつも思ってたよ」

みかやん「でしょう!従業員少な過ぎだよね!てか、最初にそれを聞いてたらココの面接を受けなかったかもね。あはは!」

ヤンTさん「あはは!それもそうだね。んじゃ、頑張って〜!」

みかやん「うん。ありがとう。どーもねー」

全くだ。ラブホ時代、出勤途中に寄るコンビニにはバイトの男の子4人と店長で5人も居る時があった。それなのにココは何なんだ。B番だと特に殆ど1人で居るようなものだ。1人でレジをして、1人でレジ付近の品出しをして、分からない事があっても聞く相手すら居ない。全く、あまりにも仕事量が多く、あまりにも孤独な職場だ。

せめてレジ専任の人が居ればいいのに。絶対に最低4人は必要だと思う。絶対。絶対。

ヤンTさんが来た事で、何となくラブホ時代を思い出した。チームでする仕事だったので、ラブホで孤独を感じた事はなかったし、忙しいと言っても今ほど切羽詰まった感じもなく焦りも無かった。何だか、ラブホ時代が遠い遠い昔の事だったように思えた。

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