猫目の給料日だったので、給料を頂きに出かけた。猫目の場合、3ヶ月間は給料手渡しだった。初めて給料袋を貰った日は、帰り道でひったくりにでも遭ったらどうしようとドキドキしたものだった。でも、私のように3ヶ月勤め上げられずに辞める人が多いのだろう。

猫目では男の子達や男性(男の子とは呼べない年齢)が、とてもよくしてくれた。特に私の後に入った19歳の男の子が、なんだかんだと面倒を見てくれて助かった。厨房の男の子も「みかちゃん」と呼んで慕ってくれて嬉しかった。

トシが離れているせいか、男の子達はみんな親切だった。ジョッキが沢山有る時は「俺が行きます」と言って代わってくれたり、大部屋の掃除をしていると手伝ってくれたり、暇な時は冗談を言って笑わせてくれたり。男の子達は、どの子も優しくてカッコ良くて最高だった。

女の子や女の人(同年代)も親切な人が多かったが、1人だけ物凄く意地悪な女の子が居た。女の子とは言っても28歳だが、18歳のまま年齢が止まっているような人だった。

そんな事を思い出しながら猫目へ行くと、偶然にも一番のお気に入りだった中番の男の子が駐車場から出てきた。私の事を覚えていてくれて「お疲れ様です」と頭を下げてくれて感激した。店内に入ると、私と同じ時間帯で働いていたフロントの男の子も給料を取りに来ていた。

和服と座布団が似合いそうな噺家風の店長は居なかったが、一番会いたかった男の子と二番目に会いたかった男の子に会えて良かった。

浮かれてばかりもいられない。この給料で、来月の15日まで生き延びなければならない事に気付き、ガックリと肩を落として帰宅した。

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