22:20-8:44 B番

先日は酒や飲料の品出しが多く大惨事(ビール噴水事件)となってしまったので、レジの合間に「売れてませんように」と祈るような気持ちで酒の冷蔵庫と飲料の冷蔵庫を覗いてみた。しかし祈りは届かず、土曜の夜の冷蔵庫はどちらもスカスカだった。あまりの事に目眩を感じながらレジへ戻った。

やがてC番のMさんが、酒の通路と飲料の通路に品出しする在庫を積み始めたが、積んだ後に続いて酒の品出しを始めてくれた。前回、B君に言ったのと同じように「Mさん!すみません」と駆け寄ると、Mさんは「いえいえ。今日は物凄く量が多いので、ほんのちょっとお手伝いですよ。そんな、気にしないで下さい」とニッコリ。さすがMさんだ。シビれた。

Mさんが早い時間に酒や飲料をバックヤードから運んできてくれて、オマケに酒の品出しをしてくれているので、私もレジの合間に懸命に飲料の品出しをした。いつもは1回目の休憩の後から酒や飲料の品出しをするが、Mさんが機転を効かせてくれたお陰で、1回目の休憩の前に品出しを始め、かなり進んだところで1回目の休憩を迎えた。

休憩後はラクに仕事を進められると思っていたら、私が休憩している間にMさんが殆ど私の仕事を片付けてくれていて驚いた。そういえばさっき、お菓子の品出しも死ぬほど有ったのが消えていた。

みかやん「す、すみません!殆どやって頂いて。ありがとうございます」

Mさん「いえいえ。お客さんが来ませんでしたし、私の方も殆ど終わったので。そんな、お礼なんていいですよ〜」

とMさんは照れまくりだったが、恐るべし仕事の早さだ。Mさんは私が休憩している間に、死ぬほど有ったお菓子の品出しと、玉子の品出しと、米の品出しを終え、私の分の品出しもしていてくれたのだった。

B君の仕事が早いのは分かる。我々女性陣が重くて1ケースずつしか持てない物でも、B君は3ケースや4ケースずつ持てるので、仕事は早い。しかしMさんの方は、いったいどうなっているのだろう。Mさんの細い身体のどこに、そんなパワーが有るのだろう。いつかは私もMさんのようになれるだろうか?

残った品出しを終え、前出しも終わり、朝の納品まですっかり暇になった。いつも忙しくてバタバタしているので、暇になったらどうして良いか分からず、お客さんが来たので取り敢えずレジへ走った。

レジに来たお客さんは、猫目で一緒に働いていたAさん(27才)だった。

Aさん「あー!居た居た!お久しぶりーっ!」

みかやん「きゃーっ!お久しぶりです〜。どうしたんですか?こんな時間にこんな所へ」

Aさん「今ね、3時までこの近くの居酒屋で働いてるの」

みかやん「そう言えば私が猫目を辞める日にAさんが居なくて、店長が”誰かAさんから休むとかいう電話を受けてないかい?”って騒いでましたよ。それでAさんにだけ、お別れの挨拶ができませんでした」

Aさん「実は、そのまま黙って辞めました。えへへ。だってもう猫目はイヤだったんだもん。なんかこうガキくさい人が居てさ。それがウンザリする程ガキくさいし、みかやんも辞めるって言うし」

みかやん「男目当ての意地悪な女の子がいましたよね。確かにあの子はガキでしたね。あそこは正直言って男の、しかも若い男の子の職場ですよね。女の子や年寄りにはキツイですよ」

Aさん「ですよね〜!あんなにガキで私より年上なんですからね。ところで、猫目へ給料を取りに行きました?」

みかやん「貧乏なので昨日早速行ってきました。夕方だったので店長はいませんでしたよ」

Aさん「無断で辞めても給料を貰えると思います?」

みかやん「貰えますよ。きっと。しっかり働いてたんですから」

Aさん「じゃあ勇気を出して店長が居ない夕方を狙って猫目へ行ってみますね。じゃあまた」

みかやん「はい。また来て下さい」

仕事は片付いたし、他にお客さんは居なかったし、Aさんと少し落ち着いて話ができた。

朝の納品も日曜の朝なので、お弁当やおにぎりが少なく、落ち着いて品出しが出来た。ココへ来て、こんなに落ち着いて知人と話が出来たり、仕事が出来たのは初めてだった。その事をMさんへ伝えると「私じゃなくて、みかやんの仕事が早くなったんですよ」と、あくまでもご謙遜なさる。

Mさんって本当に凄い&素晴らしい人だ。

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