21:47-6:12 A番 

今日はS君がB番でEさんがC番、私とB君がペアでA番だった。2回目のA番だし最近よそよそしいB君とペアだしと緊張して出勤すると、既に居ないハズの朝番の人達がわさわさ居て、その他に見慣れない制服の別会社の人がゴッソリ居て、物々しい雰囲気だ。「なんじゃこりゃ?」と思うとそれが噂の棚卸しだった。

事務所へ行くとB君に「棚卸しが終わるまで品出しできませんから。それと棚卸しを手伝って欲しいそうですよ」と言われ、朝番の人と組んで棚卸しをする事になった。棚卸しなんて久しぶりだ。デパート時代を思い出しながらサクサクと作業を進めた。こうバタバタしていると、警備のウザ爺も寄っては来られまいと思っていたら「おはようございます!」と元々居た若い警備員さんに声をかけられた。

みかやん「おはようございます!お久しぶりです!お会いしたかったですよ!今度はいつ来られるんですか?(必死)」

警備さん「1週間後かな?新しい人(ウザ爺)が入ったのでシフトが変わって、本当は昨日もココに入るハズだったんですけどね」

みかやん「昨日も来て欲しかったですよ〜(あの爺がウザくて)」

全くもう、ウザ爺をどっかよそへ飛ばして、この警備員さんがずっとココに居てくれたらいいのに。

2回目のA番だというのに棚卸しですっかり予定が狂った。私達が棚卸しを終えた所を別会社の人が検品しているので、いっこうに品出しする事が出来ず焦りまくる。

みかやん「品出し出来ないとなると、今の時間は何をしていたら良いでしょうか?」

B君「日配は棚卸しが完了したから日配の品出し」

その後、何を聞いてもB君は面倒臭そうに「〜〜して」「○○して」としか言わなかった。しかも吐き捨てるようにだ。おまけに目も合わせない。

日配の品出しをしていると、B君がS君の手伝いをしているのが見えた。B君はS君の兄貴分のような感じで2人はとても仲が良い。2人の様子をチラ見していると本当に仲むつまじく、B君は私が見た事のないような笑顔でS君と微笑み合っていた。

「えっ?もしかしてB君てモーホー系なの?」

そう言えば、デパート時代にイケメン派遣社員が居た。イケメン過ぎるせいか我々女性陣に対しては、何か近付きがたいようなオーラを放っていたし、どんなに女性陣が言い寄っても素っ気なかった。ところが男子社員や男性のお客さんには別人のように愛想が良く、随分あとになってそのイケメン派遣社員が本物のモーホー様だったという事実が発覚した。そんな事を思い出し、私の中ではB君モーホー説が浮上した。

バックヤードで品出しを始めると警備員さんが来た。

警備さん「12時50分頃、大変な事をしてしまいました。万引き犯を取り逃がしてしまったんです。若い男の2人組で、買物カゴにどっさり物を入れて会計せずにカゴを持ったまま店外へ出ました。すぐに追い掛けましたが、表に4人の若い男が乗った車が待っていて、アッという間にそれに飛び乗って逃走しました」

みかやん「えええっ!棚卸しの真っ最中でゴッソリ人が居て、いわば厳戒態勢でしたよね?」

警備さん「はい。大失態でした。Bさんへ報告すると”仕方ないな”と冷たく言い放たれました。その男達はT店では常習の万引き犯で面が割れてもうT店には行けない状態だったんですけど、まさかココへ・・でもその為に我々が居るわけで本当に大失態で、もう・・本当に・・・」

みかやん「こんな日もありますよ。B君のあの顔でそんなふうに言われたら、そりゃ胸に刺さりますわね、あわわ。いやそうじゃなくて、私達は責めたりしないんで、起こってしまった事は確かに仕方ないんで、あまり気に病まずにそれはそれとして、という事をB君も言いたかったんだと思いますよ」

警備さん「ありがとうございます。人相風体は記憶したので次回は大丈夫、いえ、次回はもうありません。こんな大失態は今日だけという事で。では、本部へ報告してきます」

棚卸しの真っ最中に万引きだなんて、棚卸しが台無しだ。それにしてもどんな若僧どもか見てみたかった。

そっか。B君的には警備さんよりS君の方がお好みなんだ。B君には、警備さんがその業界でいうノンケだというのが分かるんだろうな。「ふーん、なるほどね」と、あくまでもB君モーホー説は否定しない。そう思えばB君が私に冷たくても仕方ないと諦められる。

って、本当にそーゆー問題なのか?

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