22:46-9:00 C番

今日はEさんがA番でB君がB番だった。今日も酒や飲料が売れまくりだったので、お菓子の品出しもそこそこにバックヤードから酒や飲料を売場へ運んだ。1時半迄に酒と飲料をB番の人の為に売場へ運んでおかなければならないが、これですっかり体力を消耗する。

1時半からはB番の人が休憩に入るので、私がレジに入る。レジに入ると毎週金曜か土曜の夜に来る10代の若いカップルが現れた。いつもカップルの若い女の子が袋入りのナタデココを買って「すみません。大きなスプーンを貰えませんか?」と言うので、カレーやピラフの弁当用スプーンをお渡ししていた。

さすがに私も覚えてしまったので、何も言われないうちに大きなスプーンを用意した。すると元々可愛い女の子にとびっきりの笑顔で「ありがとうございます」と言われ、非常に照れた。レジを離れると女の子は嬉しそうに彼氏に「覚えててくれたんだぁ」と言うと、彼氏もニコニコと頷き私に向かってペコリと頭を下げた。

なんとも可愛らしいカップルじゃないか。元々美少年&美少女で、とても礼儀正しく爽やかなカップルだ。今度、私もあのナタデココを買ってみよう。お陰で暫くはほのぼのとした気持ちで過ごす事が出来た。

せっかくほのぼのとしていたのに、朝の品出しでなんだかなぁな気分になった。C番は朝の納品後にパンの品出しをするが、パンの馬鹿担当者がアホほどの発注をしていて(爆)毎度、酷い目に遇う。ナイトチームとしても引継書に”パンの納品が多すぎる”とか”パンが多すぎて他の仕事が出来ない”と再三書いて訴えてきたのに、少しも改まらない。

だいたい今時、ジャムパンやクリームパンのような元祖パンは、そう売れる物ではない。それなのに各メーカーからジャムパンやクリームパンを仕入れ、オマケにあんパンもつぶあん、こしあん、白あん、白こしあんと各種大量に取りそろえる始末だ。朝の納品時には当然の事ながら、前日の売れ残りの元祖パンシリーズが大量に余っている。半額になっていても売れないのだから、どうしようもない。

前日前々日の物が売れ残っているのに、大量に納品されるので元祖パンシリーズがパン棚の物凄い面積を占める事になる。お陰で新発売のパンが全然目立たない。パン担当者が売れるパンも売れないパンも同じ数の発注をするので売れないパンほど、まるでイチオシ商品のように物凄い面積を占め大量に販売される事になる。

「ったく。パン担当者は何を考えてるんだか。売れない物ばっかりこんなに大量に有ってどうするんだい」と思っていると、救世主が現れた。毎週土曜や日曜の朝(小学校が休みの日の朝)に来る小学校3年生ぐらいの男の子で、この男の子はいつも一家全員の朝ご飯を買いに来るようだ。

今日もこの男の子が、半額や30円引きや10円引きになった売れ残りパンを大量に買って帰ってくれた。やれやれだ。

8時25分にB番のB君にお帰り頂く為にレジに入った。ふと見ると、さっきパンを大量に買って帰った男の子がレジに並んでいて、しかも何故か半泣きの顔だった。

男の子「あの、あの。さっきパンを買ったの。本当に買ったの。本当だよ。1つだけ違うパンに取り替えて欲しいの」

みかやん「うん。さっき沢山パンを買ってくれたよね。ありがとね。さ、どれと取り替えようか?」

可哀相に男の子は右手にレシートを握りしめ、左手に白こしあんパンを持って固まっていた。丁度、レジにお客さんは居なかったし、朝番の人達がレジに入ったので、男の子とパン売場へ向かった。男の子はとても安心したような顔をしたので、私も一安心だ。泣き出されたらどうしようかと思った。

男の子は白こしあんパンをミルクパンに取り替え「お姉さん!どうもね!」と言って満足そうに帰っていった。ここで「おばさん、どうも」と言われたら喜びも半減だったが、お姉さんだなんて言われた日にゃ天にも昇る嬉しさだ(笑)。

・・・だから、白こしあんパンなんか、そう売れるもんじゃないんだってば。お願いだからパンの発注はほどほどにして下さいって感じだ。そんなこんなでやっぱりC番は嫌い。

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