22:17-8:40 B番

今日はEさんがA番でB君がC番だった。毎度の事ながら、私がB番の時にB君がC番だと落ち着かない。B君が近くに居ると思うと、変に緊張したり萎縮したりで普段なら有り得ないような失敗をしたりするので、要注意だ。

何だか知らないがレジが異常に忙しかった。B君にレジ補助に入られると緊張するので、決死のレジ作業でお客さんをさばいた。さて、今日もレジの合間に酒と飲料の品出しだ!と思うとOくんが来た。

Oくん「今日ね!凄く懐かしい人に会ったんだ!みかやんに知らせたくて来たよ」

みかやん「えっ?私も知ってる人なの?誰だろ?」

Oくん「店でいきなり”O兄さんじゃないっすかーっ”って声を掛けられてさ」

みかやん「えーっ!Yくん?」

Oくん「そう!Yくんだったよ。”みかやん姉さんはお元気で今もラブホに?”って聞いてたよ。いろいろあって俺もみかやんもトドも辞めたって言ったら”あそこは長く働く所じゃないっすよね”だってさ。本当だよね。Yくんは今、タクシーの運転手さんをしてるんだって。”O兄さんがパチンコ屋ってすっげえ意外っす”って言われたよ」

みかやん「タクシーの運転手さんになりたいって言ってたよね。実現したんだ」

Oくん「ちゃんと目標の職業があってそれになるって、すんごくない?俺なんか単に給料につられてパチンコ屋だからね。特になりたい職業なんてなかった」

みかやん「あたしゃ年齢制限にひっかかりまくりでスーパーだからね。本屋さんか本とビデオ屋さんに行きたかったのに」

Oくん「やっぱ、そんなもん?」

みかやん「うん。そんなもん」

話の途中でレジにお客さんが来たらレジに走ったり戻ったりで、実はこの会話に30分もかかった。Oくんが帰った後、楽しかった頃のラブホ時代を思い出していた。Yくんはいつも「生理の客は帰りやがれ!」って言ってたよなぁ。。。なんて思い出していたら、ふいにB君に話しかけられた。B君が私に話しかけてくる時は決まって注意か叱責だ。

何事か?と思うと「先月の残業代が莫大なので29日は休んでくれ」という事だった。しかもB君は和やかににこやかに説明してくれたので驚いた。にこやかなB君はとても爽やかなイケメン君だ。何だか照れてしまった。

朝になりレジでお客さんにビール券を手渡された。レジでビール券の金額と種別番号を打たなければならないが、ビール券は何番だっただろう?とレジに貼ってある種別番号表を見ていたら、店内に響き渡る大声で「わかんねぇのかよ!」と怒鳴られ、思わずその客の顔を見た。

30代半ばのうだつの上がらないサラリーマン風の男だ。このテのごろつき系に「申し訳ございません」などと言おうものなら、「ほぅらみろ、俺はお前のせいで気分が悪いんだ!お前のせいだ!」と、自分の気持ちが晴れないのをこちらに転嫁してコレ幸いと怒りだすので、時にごろつき系に申し訳ございませんは禁句だとデパート時代に習った。

習ったとおり「いいえ。大丈夫です」と言ってニッコリと微笑んだ。この場合、最初に「いいえ」と言って「あんたの気分が悪いのは、あたしのせいじゃないんだよ!」と暗に知らしめるのがコツだとかいう話だった。で、このごろつきもお釣りを受け取ってすごすごと帰って行った。やれやれだ。ごろつきが帰ると警備さんが走ってきた。

警備さん「ああいう奴に限って日頃、家族や上司に怒鳴られてるんですよね」

みかやん「冴えない男って感じでした。あれじゃ何をやっても上手くいかないでしょうね」

警備さん「逆らえないのをいい事に因縁を付けるようなら割って入ろうと思ってました。”警察呼んだから”とか言ってね」

みかやん「ありがとうございます。あのテの輩は逆らえない立場の弱い相手にしか怒鳴ったりしませんよ」

警備さん「怒鳴ったりして注目されてバツの悪い思いをするのは本人なのに」

みかやん「朝から怒鳴ったりして今日も散々な一日になるんじゃないですか」

警備さん「つくづく馬鹿な男ですね」

みかやん「全く悪循環ですよ」

警備さん「ま、しっかりと人相と風体を記憶しましたから」

みかやん「私もです!」

朝っぱらから怒鳴ってきた客の顔を忘れるもんか。今度はとびっきりの笑顔で迎えてやる。

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