スーパー45日目:最も嫌われる客
2004年10月17日22:47-9:11 C番
今日はEさんがA番で、S君がB番だった。S君が1回目の休憩に入る前に、自分の仕事を片付けてしまおうと必死で品出しをしていると、「ちょっとすみません」と声をかけられた。聞き覚えのある声に多少ザワッとしつつ恐る恐る振り返ると、やっぱり最も嫌われている奴だった。
40代後半のオッサンで、こいつは「1人で買い物できないオッサン」として有名で、先輩達の誰もが嫌っている唯一の客だった。
嫌われ者「あの。寒天なんかはどこにありますか?」
みかやん「(目の前にあるだろうが!)はい、こちらに」
嫌われ者「棒寒天じゃなくてもっと手軽に扱えるようなタイプってないの?」
みかやん「はい。粉末タイプが洋菓子材料のコーナーにあります」
で、洋菓子材料のコーナーへ連れて行く。
嫌われ者「もっとお徳用で1kgぐらい入ってるのが良かったんだけどな」
みかやん「(そんな粉寒天なんか見た事ないよ)申し訳ございません。こちらではこのタイプしか・・・」
嫌われ者「よし、わかった。じゃあ茹であづきなんかはどこ?」
みかやん「(目の前にあるだろうが!)はい。こちらに」
嫌われ者「缶のじゃなくて袋に入ってて、もっとこうねっとりとした感じの」
みかやん「練りアンでしたら、和菓子材料のコーナーになりますが」
嫌われ者「それはどこ?」
みかやん「はい、こちらです」
で、和菓子材料のコーナーへ連れて行く。
嫌われ者「あぁ、これだこれだ。次はね。もち米」
みかやん「(最初から茹であづきじゃなくて練りアンって言えよ!)はい」
で、続いて「砂糖は?」「コーヒーは?」と言われ、店内を右往左往する事になる。こんな人手の足りないスーパーあたりでは、最も嫌われるタイプの客だ。デパートへ行け、デパートへ!
「次はね」というあたり、買い物を全部一つずつ案内させて買うのが当たり前のように思ってやがる。1人で買い物ができない爺さんは多い。しかし1人で買い物ができない爺さんの場合、買い物は1点かせいぜい2点で、頼まれておつかいに来たという感じだ。
いちいち商品についての説明を求められるし、小一時間拉致されるし、まったく仕事にならない。こいつに捕まったらお手上げだ。S君が休憩に入る時間までに解放されるだろうか?S君が休憩に入ったら私がレジに入らなきゃならないけど、間に合うだろうか?と気が気ではない。
結局、45分後にようやく解放され、S君の休憩には間に合ったが、45分のロスタイムを考えると頭が痛かった。レジに入りながら「あーあー。今日も休憩を削らなきゃ間に合わないや」と思っていたらEさんが来た。
Eさん「ごめんなさ〜い。捕まっちゃったでしょ」
みかやん「はい。45分間拉致されました」
Eさん「ゲッ!あのオヤジだ!と思ってバックヤードへ避難してたの。ごめんなさい」
みかやん「仕方ないですよ。忙しいA番の日にあのオヤジに捕まったら目も当てられません」
Eさん「何様気取りなのか?勘違い野郎なのか?どっちにしてもタチ悪いですよね」
みかやん「スーパーに来るタイプの客じゃないですよ。あんなに接客を求めるなら対面販売のデパートへ行ってくれ!って感じです」
Eさん「ほんと、そのとおりですよ!他にあんな風にして買い物してる人なんかいないのに、自分だけあんな事してて、おかしいとも思わない事自体がおかしいですよね。あっ、ごめんなさい。あのオヤジの事となると話が止まらなくなるの。私も前は散々な目に遇って。偉そうに私を窘めるような態度にはムシズが走るもんだから。こんなスーパーなんかに来て、何を考えてるんだか」
みかやん「わかります!嫌われるべくして嫌われてるって感じですよ!勘違いも甚だしいオヤジです」
Eさん「私まで長話をして足を引っ張ってごめんなさい。じゃ、頑張って遅れを取り戻してくださいね」
みかやん「はいっ!頑張りますっ!と言いたいところですが、何だかあのオヤジにやる気まで奪われた感じです」
Eさん「あのオヤジに捕まった後は妙な倦怠感に包まれるんですよね」
みかやん「まさに妙な倦怠感ですね。でも何とか頑張ります!」
その後、S君の飲料の品出しを手伝ったりで、自分の仕事はあまり出来なかったが、あのオヤジに捕まった後なので、みんなも許してくれるだろうと、勝手に手抜きした。。。というかもう、完全にやる気を奪われた。
ごめんなさい。手抜きしました。反省してます。
今日はEさんがA番で、S君がB番だった。S君が1回目の休憩に入る前に、自分の仕事を片付けてしまおうと必死で品出しをしていると、「ちょっとすみません」と声をかけられた。聞き覚えのある声に多少ザワッとしつつ恐る恐る振り返ると、やっぱり最も嫌われている奴だった。
40代後半のオッサンで、こいつは「1人で買い物できないオッサン」として有名で、先輩達の誰もが嫌っている唯一の客だった。
嫌われ者「あの。寒天なんかはどこにありますか?」
みかやん「(目の前にあるだろうが!)はい、こちらに」
嫌われ者「棒寒天じゃなくてもっと手軽に扱えるようなタイプってないの?」
みかやん「はい。粉末タイプが洋菓子材料のコーナーにあります」
で、洋菓子材料のコーナーへ連れて行く。
嫌われ者「もっとお徳用で1kgぐらい入ってるのが良かったんだけどな」
みかやん「(そんな粉寒天なんか見た事ないよ)申し訳ございません。こちらではこのタイプしか・・・」
嫌われ者「よし、わかった。じゃあ茹であづきなんかはどこ?」
みかやん「(目の前にあるだろうが!)はい。こちらに」
嫌われ者「缶のじゃなくて袋に入ってて、もっとこうねっとりとした感じの」
みかやん「練りアンでしたら、和菓子材料のコーナーになりますが」
嫌われ者「それはどこ?」
みかやん「はい、こちらです」
で、和菓子材料のコーナーへ連れて行く。
嫌われ者「あぁ、これだこれだ。次はね。もち米」
みかやん「(最初から茹であづきじゃなくて練りアンって言えよ!)はい」
で、続いて「砂糖は?」「コーヒーは?」と言われ、店内を右往左往する事になる。こんな人手の足りないスーパーあたりでは、最も嫌われるタイプの客だ。デパートへ行け、デパートへ!
「次はね」というあたり、買い物を全部一つずつ案内させて買うのが当たり前のように思ってやがる。1人で買い物ができない爺さんは多い。しかし1人で買い物ができない爺さんの場合、買い物は1点かせいぜい2点で、頼まれておつかいに来たという感じだ。
いちいち商品についての説明を求められるし、小一時間拉致されるし、まったく仕事にならない。こいつに捕まったらお手上げだ。S君が休憩に入る時間までに解放されるだろうか?S君が休憩に入ったら私がレジに入らなきゃならないけど、間に合うだろうか?と気が気ではない。
結局、45分後にようやく解放され、S君の休憩には間に合ったが、45分のロスタイムを考えると頭が痛かった。レジに入りながら「あーあー。今日も休憩を削らなきゃ間に合わないや」と思っていたらEさんが来た。
Eさん「ごめんなさ〜い。捕まっちゃったでしょ」
みかやん「はい。45分間拉致されました」
Eさん「ゲッ!あのオヤジだ!と思ってバックヤードへ避難してたの。ごめんなさい」
みかやん「仕方ないですよ。忙しいA番の日にあのオヤジに捕まったら目も当てられません」
Eさん「何様気取りなのか?勘違い野郎なのか?どっちにしてもタチ悪いですよね」
みかやん「スーパーに来るタイプの客じゃないですよ。あんなに接客を求めるなら対面販売のデパートへ行ってくれ!って感じです」
Eさん「ほんと、そのとおりですよ!他にあんな風にして買い物してる人なんかいないのに、自分だけあんな事してて、おかしいとも思わない事自体がおかしいですよね。あっ、ごめんなさい。あのオヤジの事となると話が止まらなくなるの。私も前は散々な目に遇って。偉そうに私を窘めるような態度にはムシズが走るもんだから。こんなスーパーなんかに来て、何を考えてるんだか」
みかやん「わかります!嫌われるべくして嫌われてるって感じですよ!勘違いも甚だしいオヤジです」
Eさん「私まで長話をして足を引っ張ってごめんなさい。じゃ、頑張って遅れを取り戻してくださいね」
みかやん「はいっ!頑張りますっ!と言いたいところですが、何だかあのオヤジにやる気まで奪われた感じです」
Eさん「あのオヤジに捕まった後は妙な倦怠感に包まれるんですよね」
みかやん「まさに妙な倦怠感ですね。でも何とか頑張ります!」
その後、S君の飲料の品出しを手伝ったりで、自分の仕事はあまり出来なかったが、あのオヤジに捕まった後なので、みんなも許してくれるだろうと、勝手に手抜きした。。。というかもう、完全にやる気を奪われた。
ごめんなさい。手抜きしました。反省してます。
コメント