21:47-7:08 A番 

今日はB君がB番で、MさんC番、S君がX番の4人勤務だった。昨日、S君が「一応、A番とX番の仕事って決まってるんですけど、明日は俺とみかやんでペアなので、相談しながら進めましょう」と言ってくれていたので楽しみにしていた。

「パンの値引きってもう終わったんですよね。じゃ、棚上の品出しをしましょう」「じゃ次は俺が、日配の品出しをするんで、バックヤードの在庫の品出しをお願いします」「日配の在庫が凄く多いんで手伝って貰う事になるかも知れません」などと、S君が度々ニコニコ笑いながら仕事の進め方を指示してくれるので、本当に助かったし、仕事がし易かったし、S君のニコニコ顔にほのぼのとした。

昔からニコニコ系の男の子にはからっきし弱い。S君が困っている時は、どんな事をしてでもあたしが助けるよ!と、1人勝手に心に誓うのだった。

S君と日配の品出しをしていると、ふいにS君に話しかけられた。

S君「富良野に知り合いって居ます?」

みかやん「いませんけど、富良野がどうかしました?」

S君「実は来月にでも仕事を辞めて、富良野で永住したいんですよ」

みかやん「はーーーっ?なんで富良野なんですか?仕事を辞めるだなんて勘弁して下さいよ。私がS君レベルに到達するまであと何年かかると思ってるんですか?だからまだまだ私の面倒を見てて貰わなきゃダメなんですよ。マジ困ります。ダメですよ辞めるだなんて〜(必死)」

S君「富良野、いいじゃないですか。もう何度も下見に行ってるんですよ。でも富良野って仕事が無いんですよ。それで富良野に知り合いが居たら、コネで仕事を斡旋して貰いたくて」

みかやん「そんなぁ。下見だなんて。しかも来月にでも辞めるだなんて。今、S君に居なくなられたら本気で困るんで、せめて来年以降にして貰えませんかねぇ」

S君「最近は暇さえあれば富良野へ行ってたんですよ。で、富良野でアルキタ(アルバイト情報誌)を見たら富良野のページが1ページしかないんですよ。富良野へ行ってもずっと就職難民になったら困るんで、何とかしなきゃと思ってるんです」

みかやん「そこまで意志が固いって事を私に訴えないでくださいよ。今から勉強して公務員試験を受けて富良野で働けるようにするとか、来年の夏に富良野のペンションあたりで働くとか、とにかく来月とか今すぐにでもってのは、勘弁して下さいよ〜」

S君「いや〜。でも、心は既に富良野なんですよね〜」

S君は富良野の事を思って、目をキラキラさせていた。さすがにそれ以上は何も言えなかった。

B君の目を盗んでコッソリと私の仕事を手伝ってくれていたり、B君に気付かれる前に私が忘れてる仕事を知らせてくれたり、S君には随分と目をかけてて貰った。何よりS君の笑顔にどれほど救われてきたことか。そのS君が居なくなってしまうだなんて、あまりにもショックだった。

いやしかし。さっき「S君が困っている時は、どんな事をしてでもあたしが助けるよ!」と心に誓ったばかりだった。S君が富良野に職がなくて困っているなら、何とか力にならなければ!取り敢えず、帰ったらネットで富良野の仕事を探してみよう!特に来年の夏あたりの!と思い直した。

しっかりしなきゃ。

私とB君の間に立って、私がB君に叱られないよう守ってくれたり庇ってくれたり、さりげなくB君対策を教えてくれたりしたS君の努力に報いるためにも、本当にしっかりしなきゃ。今のままの私じゃ、S君だって後ろ髪を引かれる思いだろう。

いずれS君に安心して富良野へ行って貰えるよう、きっちりと仕事が出来る私にならなければ!なんたって慌て者だし、すぐパニくるし、パニくりついでにとんでもない事をしでかしてしまって、その処理に追われてまたパニくって悪循環に陥る。自分で自分に「ど〜ど〜ど〜ど〜。落ち着いて〜落ち着いて〜」と言いきかせて、何事も冷静に処理できるようにならなければ。

はあぁ。先は長い。やっぱりS君にすぐに居なくなられちゃ困る。

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