スーパー65日目:パン地獄
2004年11月15日22:48-9:04 C番
出勤途中、スーパーを目指して歩いていると後から「おはようございます!」と声を掛けてきた人がいた。振り返るとS君で「すみません!遅刻です!」と言いながら凄い勢いで私を追い越して行ったが、S君はX番で23時半出勤のハズだった。
混乱しながら出勤すると、今日はEさんがA番で、B君がB番、S君がX番の4人勤務だったが、B君が病欠の為にS君がB番になったという事だった。
S君「B君から電話が来て、22時半出勤になったんですけど、二度寝しちゃいました」
みかやん「えっ?B君、どうしたんですか?」
S君「風邪で絶不調で休むって」
みかやん「えええええ〜〜っ!」
S君「俺も”えええええ〜〜っ!”となりましたよ。B君が休むなんて。やっぱ、辞める!と決まったら油断するんですかね。あわわ」
みかやん「責任感が強い人ほどドッと疲れが・・・あわわ」
S君「ですよねーっ!」
B番とC番はペアみたいなもので、近くにいるのでS君がなんだかんだと話しかけてきていた。他の人達は「みかやん、あのね」とか「みかやん」と名前を呼んでから近付いて来るが、S君の場合は無言でまるでお客さんのように近付いてくるので、反射的に「いらっしゃいませ」と言ってしまう。
もう何度、S君に「いらっしゃいませ」と言っただろう。その都度S君が大ウケしてくれるのが救いだ。
朝になり、トラック便が届き、パン業者も続々と納品に来た。明けて火曜、毎週恒例の火曜バーゲンなので届いたコンテナやパンの量がハンパじゃなかった。おまけに今回はパン祭りだったらしく、パン売場付近が全て納品されたパンのバットで埋まってしまった。
火曜バーゲンの為に今日は4人勤務の予定で、本来ならC番の私がパンの品出しをして、X番のS君が洋日配の品出しをするハズだったのに、B君欠勤の為に私が1人でパンと洋日配の品出しをする事になった(滝涙)。
パンの納品量が最も多いN社の業者さんが一番最後に到着した。
N社の人「うわっ!売場、パンだらけだからウチのパンはバックヤードに置いておくかい?」
みかやん「すみません。バックヤードから運ぶ時間が勿体ないので、無理くり売場へ置いて貰えますか?あっちの冷食の方にでも置いて貰えると助かるんですが」
N社の人「もしかして。あんた、このパン、全部1人で出すのかい?」
みかやん「はい」
N社の人「はあっ?何時までに?間に合うの?」
みかやん「パンを出した後、向こうのコンテナ5台分の乳製品の品のピッキングを8時半までにやんなきゃなんないんです」
N社の人「そんな無茶な!あんたの手は2本、足も2本しかないんだよ。無理だろ。酷い話だ!ウチの会社もまぁ人使いの荒い会社だと思ってたけど、ココよりはマシだな。手伝ってあげたいけどオジサンも無理だよ」
みかやん「いえいえ。死んだ気になってやりますから」
N社の人「こんな事してたら本当に命、落とすよ」
みかやん「この会社に骨を埋めるつもりはないので、死なない程度に頑張りますよ。既に虫の息ですけど」
N社の人「まぁ会社で死んだら労災やら香典やらでお宅の旦那は喜ぶかも知れないけど、本人は浮かばれないからなぁ」
みかやん「死にませんて!(笑)」
N社の人「申し訳ない。急いでるんだったよね。それじゃ頑張って!」
話をしながらも作業を続けていたので、話半分に聞いていたが、N社の人は面白いオジサンだった。N社のパンの納品量があまりにも多くて、いつもは無愛想なおじさんが1人で納品するのに、今日はその面白いオジサンと2人での納品だった。私の苦しみを少しでも分かってくれる人がいて、ちょっと嬉しかった。
決死の品出しをしたが到底間に合わず、8時からはA番なのに残っていたEさんと、レジのS君が何度もレジから出て手伝ってくれて、ようやく片付いた。ココの仕事は仕事量が多い上に孤独だが、初めて3人で同じ作業をして、いつもこんな風に仕事ができたらいいのにと思った。
Eさんはとんだ残業になり、S君はレジとコンテナの間を走りまくり、重い洋日配のピッキングで3人ともヘロヘロになった。お陰で8時半から9時までは能面のような顔で接客&レジ作業となった。
出勤途中、スーパーを目指して歩いていると後から「おはようございます!」と声を掛けてきた人がいた。振り返るとS君で「すみません!遅刻です!」と言いながら凄い勢いで私を追い越して行ったが、S君はX番で23時半出勤のハズだった。
混乱しながら出勤すると、今日はEさんがA番で、B君がB番、S君がX番の4人勤務だったが、B君が病欠の為にS君がB番になったという事だった。
S君「B君から電話が来て、22時半出勤になったんですけど、二度寝しちゃいました」
みかやん「えっ?B君、どうしたんですか?」
S君「風邪で絶不調で休むって」
みかやん「えええええ〜〜っ!」
S君「俺も”えええええ〜〜っ!”となりましたよ。B君が休むなんて。やっぱ、辞める!と決まったら油断するんですかね。あわわ」
みかやん「責任感が強い人ほどドッと疲れが・・・あわわ」
S君「ですよねーっ!」
B番とC番はペアみたいなもので、近くにいるのでS君がなんだかんだと話しかけてきていた。他の人達は「みかやん、あのね」とか「みかやん」と名前を呼んでから近付いて来るが、S君の場合は無言でまるでお客さんのように近付いてくるので、反射的に「いらっしゃいませ」と言ってしまう。
もう何度、S君に「いらっしゃいませ」と言っただろう。その都度S君が大ウケしてくれるのが救いだ。
朝になり、トラック便が届き、パン業者も続々と納品に来た。明けて火曜、毎週恒例の火曜バーゲンなので届いたコンテナやパンの量がハンパじゃなかった。おまけに今回はパン祭りだったらしく、パン売場付近が全て納品されたパンのバットで埋まってしまった。
火曜バーゲンの為に今日は4人勤務の予定で、本来ならC番の私がパンの品出しをして、X番のS君が洋日配の品出しをするハズだったのに、B君欠勤の為に私が1人でパンと洋日配の品出しをする事になった(滝涙)。
パンの納品量が最も多いN社の業者さんが一番最後に到着した。
N社の人「うわっ!売場、パンだらけだからウチのパンはバックヤードに置いておくかい?」
みかやん「すみません。バックヤードから運ぶ時間が勿体ないので、無理くり売場へ置いて貰えますか?あっちの冷食の方にでも置いて貰えると助かるんですが」
N社の人「もしかして。あんた、このパン、全部1人で出すのかい?」
みかやん「はい」
N社の人「はあっ?何時までに?間に合うの?」
みかやん「パンを出した後、向こうのコンテナ5台分の乳製品の品のピッキングを8時半までにやんなきゃなんないんです」
N社の人「そんな無茶な!あんたの手は2本、足も2本しかないんだよ。無理だろ。酷い話だ!ウチの会社もまぁ人使いの荒い会社だと思ってたけど、ココよりはマシだな。手伝ってあげたいけどオジサンも無理だよ」
みかやん「いえいえ。死んだ気になってやりますから」
N社の人「こんな事してたら本当に命、落とすよ」
みかやん「この会社に骨を埋めるつもりはないので、死なない程度に頑張りますよ。既に虫の息ですけど」
N社の人「まぁ会社で死んだら労災やら香典やらでお宅の旦那は喜ぶかも知れないけど、本人は浮かばれないからなぁ」
みかやん「死にませんて!(笑)」
N社の人「申し訳ない。急いでるんだったよね。それじゃ頑張って!」
話をしながらも作業を続けていたので、話半分に聞いていたが、N社の人は面白いオジサンだった。N社のパンの納品量があまりにも多くて、いつもは無愛想なおじさんが1人で納品するのに、今日はその面白いオジサンと2人での納品だった。私の苦しみを少しでも分かってくれる人がいて、ちょっと嬉しかった。
決死の品出しをしたが到底間に合わず、8時からはA番なのに残っていたEさんと、レジのS君が何度もレジから出て手伝ってくれて、ようやく片付いた。ココの仕事は仕事量が多い上に孤独だが、初めて3人で同じ作業をして、いつもこんな風に仕事ができたらいいのにと思った。
Eさんはとんだ残業になり、S君はレジとコンテナの間を走りまくり、重い洋日配のピッキングで3人ともヘロヘロになった。お陰で8時半から9時までは能面のような顔で接客&レジ作業となった。
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